自身の立ち位置が、 不安の因だとするのならば。
自ら因って立つ自覚を、 有する事こそ。
何よりの、 原動力と為るのだけれど。
其の、 因って立つ事の難しさが、 自身の不安を、 余計に増し行く現状に。
如何に、 抗えば良いのだろうか。
慌てる必要も、 焦る必要も。
何処にも無いけれど。
何れ程望んでも。
無為から、 抜け出す事の出来ぬ、 其の無様が。
何れ程厳しく、 自身を、 切り刻むかも。
腑に落ちる。
祝いに備えた酒精で、 箱ごと、 薬を呑み干し。
「家出したけれど。」 「行く所が無いんよ。」
錯乱し、 号泣するあの子の姿に。
慌てて寝覚め。
便所に籠もり、 嘔気に喘ぎながら。
「今年もよろしく。」
「嫌です。」
俺の問いには即答した、 あの子の。
其の本心は。
単に、 俺への八つ当たりに過ぎない事を、 希う。
---------- References Jan.01 2017, 「返るだけで充分でしょうか」
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