時機に恵まれず。
異なる解を選択して。
力及ばず。
何らかの理由で、 嘗て、 心残した儘で在る事に。
再び、 触れる機会を得られる幸運は。
そう、 多くは無いのだけれど。
希った其の場に。
再び、 想いを遺す刻。
其れは。
果たして、 何を意味するのだろう。
十数年前。
前後に位置して生まれた、 其の隙間を。
埋め逢わせる様に、 並んで歩む路。
縁在る、 霊験灼かな筈の地は。
「あのね。」 「拒否されてる。」
「ん?」
「来ちゃ行けなかったのかも。」 「鎌倉に。」
今に至って。
あの子を、 強く拒絶する。
例え方便でも。
今は、 味方して貰えぬだろうか。
其れは。
矢張り、 此方の甘えなのかな。
---------- References Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」 Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」 Jan.04 2015, 「強く想える刻ですか」 Jan.05 2015, 「詣でた記憶に為るでしょうか」
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