三楽の仕事日記
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2019年12月14日(土) |
飛島村教委主催授業力向上研修会&祇園「吉うた」の女将さんを励ます会 &「京都祇園もも吉庵のあまから帖」重版感謝の会 |
7時過ぎに家を出て地元駅から蟹江駅へ向かう。8時30分過ぎ着。タクシーで飛島学園へ。教室で和田先生と今日の流れの確認。ちょっとした時間でも僕は必死に教材研究(笑)。
9時30分「飛島村教育委員会主催 授業力向上研修会」開始。田宮教育長挨拶後、和田先生と僕とで一般的な教師の道徳授業の捉え、小中一貫教育における道徳授業の在り方などを15分ほど対談。
和田裕枝先生は、小学校1年生を想定した道徳授業。子ども役は飛島学園の先生方。いつものようにテンポ良くグイグイと物語に引き込み、徐々に自分事と考えさせていく展開。ご本人は途中での展開は考えていた反応がなく、苦しかったというのこと。「困ったことがある人は・・・」という発問から一気に核心に。さすがの授業!
初めてこうしたセミナーに参加した6期生に陰インタビュー。「凄い!ということはよくわかるんですけど、どうしてこんなに凄いのかがわからない」という率直な感想。
授業後、僕が進行して和田授業深掘り。今回の授業だけに関わらず、和田先生の道徳授業づくりを皆さんに紹介しようという深掘り。及第点はいただける内容になったと思う。
続いて僕の道徳授業。中学2年生を想定した授業で、題材は「茂の悩み」。15年ほど前から行っている「取り得る行動の検討」を軸とした授業展開。子ども役から離れて真剣に悩み、意図的指名の対話により、さらに苦悩している先生方を見て、僕は満足。
深掘りでは、この授業設計に至った経緯、文部科学省の資料による裏付けを話した後、和田先生からの質問に応えるという深掘り。授業が上手い方は授業を確かに見る目もあるので、僕が伝えたいことをすべて話すことができた展開に感謝。
場所を公民館会議室に移動してミニゼミ30分間。4期生を中心に和田先生への質問続出で濃密な会。
村教委や学園の管理職との食事会があり切り上げて移動。食事会では意図的に(笑)、文部科学省事業委員として全国のICT活用の状況を伝えて、さらなる展開を期待して発言。主催された村教委はどのような食事会にしたかったのかを未確認で出席したことが後悔。あの対応でよかったのだろうか。せっかくあれだけのメンバーが集まっているので、単なる食事会ではもったいないと思っての対応。ただどのような印象を持たれたかは正直心配。
近鉄蟹江駅まで送っていただき、名古屋から京都。そして祇園四条駅へ。徒歩でお茶屋さんへ。祇園「吉うた」の女将さんを励ます会 &「京都祇園もも吉庵のあまから帖」重版感謝の会に参加。
7月の火災で全焼した祇園老舗お茶屋「𠮷うた」の女将さん高安美三子(79)さんのお話に感動。
火災に見舞われた日は高安さんの誕生日。「もう何もおへん。そのときに思うたんです。生まれてくるときも何も持ってこずに生まれてくるんやし、何にもなくなったら、生まれ変わってまだやれということなんや、と」。焼け落ちた𠮷うたの玄関で、靴べらだけがすっと立ったまま残っていた。「また、お客さまをお迎えしなさい」というメッセージに思えた。(2019年11月28日朝日新聞夕刊掲載記事の一部 その記者さんもこの会に参加)
お話を聞いたあとは、芸妓さん、舞妓さんの踊りを見て懇親会。ここでしかお会いできない方との出逢いがいっぱいあって、心豊かに。隣席のNHK大阪支局の方には大阪市教育の革新的な取組を紹介。
接待をしていただいた舞妓さんには、良い機会なのでキャリア教育の視点からインタビュー。1年も経たないうちに志した者の半数は辞めていくという厳しい業界。
楽しい時間はあっという間。京都駅までタクシーで向かい、自宅へ向かう。22時30分頃着。今日は1日中充実の連続。忘れられない1日。
お茶屋さんで皆さんにお渡したお土産の中に入れておいた僕の随筆。「萬事気嫌よく」(桂枝雀言)を読んで、さっそく感想を寄せてくれた方あり。褒められるのは何歳になっても嬉しい。
研究室HPのトップページは午前の研究会に参加したゼミ生と和田先生との写真に入れ替え。僕も和田先生もまるでバックの絵画の色彩を意識した服装にした感じ(笑)。ぜひここをクリックしてお確かめください。また、お茶屋遊び初体験の記念の写真を掲載。
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