浅間日記

2014年08月17日(日)

お盆休み最終日。

曇天と雨が、じくじくと順番にやってくる、
どうしようもない夏休みも、今日でおしまい。

山の家では、Tさんがさりげなく、過度にならぬよう
ジャガイモの土寄せとトマトの支柱をやってくれていた。

その配慮に心が痛む。

HとYは、福島へ。
子どもとなり、甥となり、孫息子となって、
またここへ戻ってきた。

小さいHは元気いっぱい。

なんでまあ、こんな中年女から、
鉄砲玉のような元気な子が出てきたのか不思議でならないが、
親が早くあの世へ行っても、ちゃんとやっていけるようにということだろう、
と、最近では思っている。

さあ、明日からは仕事だ。

2009年08月17日(月) 
2006年08月17日(木) 電源の町、風雪の土地
2005年08月17日(水) 何者かになりたい症候群



2014年08月08日(金) 熱風平野

埼玉某所で仕事。

東日本で最も暑い熊谷方面である。

国道のバイパスは、無味乾燥の灼熱の帯だ。

この平野は、利根川と荒川を好きなように暴れさせて、
余った、いささかでも安定した場所に現れた平地林とともに
ポツリポツリと人が暮らす、そうある場所なのではないか。

人口も減るし、ベッドタウンももう要らない。

気象の安定のために必要な装置を外してしまった場所へ、
必要な装置を戻す時なのではないか。

2009年08月08日(土) 愚問と人生
2006年08月08日(火) 



2014年08月04日(月) がんばれ黒ヒョウ

共同通信社が2、3両日に実施した全国電話世論調査によると、

集団的自衛権行使を容認する閣議決定について「十分に説明しているとは思わない」との回答は84・1%に上った。

集団的自衛権の行使容認に反対は60・2%で、前回7月の調査から
5・8ポイント増えた。

賛成は3・3ポイント減の31・3%。

国民の理解が進んでいない現状があらためて浮き彫りとなった。

というニュース。

新聞記事では特に、20〜30代の回答について、

「反対」が前回調査の51.8%から69.7%へと

反対が大幅に増加したことを強調している。



もう一つの注目記事。

福田康夫元首相が7月下旬に訪中した際、中国の習近平国家主席と極秘に会談していたことが分かった。安倍晋三首相と習氏による日中首脳会談の実現に向けた環境整備の狙いがある。福田氏は訪中前、習氏と会談する意向を安倍首相に説明していた。複数の日中関係筋が3日明らかにした。日中関係が緊張状態にある中で習氏が日本要人と会うのは異例。



若者のすべてが、無思考なわけではない。

「説明しても無駄」と思っていたが、若年層から
「集団的自衛権について十分に説明していない」と思われているのであれば、
説明責任は、みっちりと平和教育を受けた自分にもある。


自民党と言えども、一枚岩ではない。

決して功名心旺盛なタイプに見えない福田元首相が、
中国との平和外交のために打開策を見出そうと動いている。
是非とも良い結果となることを祈らずにはいられない。




そして、である。

こうなってくると、要するに、−言うことはもっともらしいが−、
現政権・現閣僚が、自分達のやりたいことをやりたい放題やっているのだ、
ということが徐々に明らかになってくる。

「ならぬことはならぬものです」を適用するのならば、今ここで、現政権に向かって、である。

2007年08月04日(土) 無関心という意思表示
2006年08月04日(金) 
2004年08月04日(水) 家なき子



2014年08月03日(日) 深夜の小さな決別

引っ越しをして、約ひと月。

傾いていない、かび臭くない、綺麗な家に喜ぶのは大人。

末のHは、ひと月の間ずっと、落ち着かないでいる。
夕方になると、「ねえもうお家に帰ろう」などと言う。

今日はついに、不安が爆発した。



真夜中に目を覚まし、わんわん泣いて暴れるHへ、
「Hはお家に帰りたいの?」と尋ねると、泣き止んで、
だまって大きくうなづいた。


それじゃあ、もう帰ろうか。


幸いにも、前の住まいは目と鼻の先だ。
夜の12時にHを車に乗せて、ちょっとドライブ。




真っ暗でがらんとした室内がカーテン越しに見える空家の前に立って、
玄関にはもう家主さんがかけた違う鍵がかかっていることを確認し、
このお家はもうKさんに返しちゃったんだよ、と言うと、
Hはそのことを復唱して、小さい手でバイバイをして、気を静めた。



「安住」という言葉があったことを、この騒動でしみじみ思い出した。
安住の地を突然去るということが、どれほど不安であるかも。

そうだから深夜0時のこの儀式は、小さいHにとってとても大切で必要なものなのだ。
もしかすると今回の一度ではすまないかもしれない。

でも、私は親として、この決別を支え、寄り添えることに、
ささやかな誇りを感じている。

2009年08月03日(月) 
2004年08月03日(火) ブログディスクロージャー



2014年08月02日(土)

母が持参した「荻窪百点」なる地元のミニコミ誌。
もうずいぶん昔からあって、タイトルだけでなくその編集スタイルから、
銀座百点を真似たのだということはすぐわかる。

落花生をボリボリとやりながら、漫然とページを繰る。

ふーん、杉並公会堂ね、山田和樹さんね、とぼんやりみていたら、
山本直純作曲 合唱組曲「遠足」とあるではないか。

これはただ事ではない。

Aを呼びつけ、ほらここに!と騒ぎ立て、
−Aは同意しつつも鬱陶しそうに自室へ戻っていき−

この機を逃せば、生演奏で聴くことはないに違いない、
と焦燥感に駆り立てられ、矢も楯もたまらず電話でチケットを確保する。

大急ぎ、大騒ぎで事を成し遂げてから、
ああ中年女は喧しくて浅ましくて駄目だね、などと、
ニヤニヤしながら反省のふりをする。

2011年08月02日(火) ベクレル米
2007年08月02日(木) 放棄された夏
2006年08月02日(水) 予行練習
2004年08月02日(月) 休業脳


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