学校のプールに遅刻したAは、肩を落として帰ってきた。 やりきれないからプールに連れて行けとリクエスト。
午後になってHがプール行きを引き受け、本日の無念は晴れそうに見えた。 が、いざ出発と言うその時に、遭難救助のコール、という不幸が訪れた。
Hは、すまないごめん、と侘びの言葉を残し、山岳会の詰所へ風のように去っていった。 土壇場のキャンセルをくらい、Aは哀れ、一人取り残された。
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うちは医者の家ではないが、こういう突然の呼び出しが時々ある。 Aと二人プールに向かいながら、こういうのは「貸し」にしておくといいんだよと、 いらぬ大人の知恵を授けたりする。
2004年08月03日(火) ブログディスクロージャー
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