浅間日記

2011年08月02日(火) ベクレル米

米の放射能汚染検査、のニュース。

田んぼの土質というのは、重金属を吸着しやすい。イネ科植物はこれに相俟って吸着されやすい。
だから、「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」というのがあって、
特に田んぼや米については、基準値が定められている。

けれども、ここでもまた、他の環境関連法規制と同じく、
放射性物質は適用除外されている。




テレビで千葉県の稲作農家の人が取材に応じている。
自分の田は安全だから、早くそれを証明して、遅滞なく出荷したいと言っている。

その背後には、とにかく早く金に換えて手放したい、
という不安な心理が見え隠れしないでもない。




畜産物や農作物から放射性物質が検出された、ということは、逆に言えば、
放出された放射性物質を吸着し、土壌の浄化に寄与した、ということでもある。

農家の人には大変お気の毒であるが、食物にすることはできない。
でも汚染の改善として人の役には立つ、とお慰め申し上げたい。

そうだから、牛でも稲でもその他の農産物でも、キロ当たりの放射性物質の量に応じて、「吸着対価」を支払って買い取るのが、よいのではないかと思う。

そして捕獲した放射性物資は、確実に集約して、
他の用途で拡散することのないように管理されるべきだ。
できれば、熨斗をつけて東京電力にお返ししたい。

二次的な拡散を防ぐためには、放射能汚染物質に市場価値をつけるべきだ。
何億円も支払った、アレバ社の浄化システムよりも確実かもしれない。

2007年08月02日(木) 放棄された夏
2006年08月02日(水) 予行練習
2004年08月02日(月) 休業脳


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