米の放射能汚染検査、のニュース。
田んぼの土質というのは、重金属を吸着しやすい。イネ科植物はこれに相俟って吸着されやすい。 だから、「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」というのがあって、 特に田んぼや米については、基準値が定められている。
けれども、ここでもまた、他の環境関連法規制と同じく、 放射性物質は適用除外されている。
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テレビで千葉県の稲作農家の人が取材に応じている。 自分の田は安全だから、早くそれを証明して、遅滞なく出荷したいと言っている。
その背後には、とにかく早く金に換えて手放したい、 という不安な心理が見え隠れしないでもない。
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畜産物や農作物から放射性物質が検出された、ということは、逆に言えば、 放出された放射性物質を吸着し、土壌の浄化に寄与した、ということでもある。
農家の人には大変お気の毒であるが、食物にすることはできない。 でも汚染の改善として人の役には立つ、とお慰め申し上げたい。
そうだから、牛でも稲でもその他の農産物でも、キロ当たりの放射性物質の量に応じて、「吸着対価」を支払って買い取るのが、よいのではないかと思う。
そして捕獲した放射性物資は、確実に集約して、 他の用途で拡散することのないように管理されるべきだ。 できれば、熨斗をつけて東京電力にお返ししたい。
二次的な拡散を防ぐためには、放射能汚染物質に市場価値をつけるべきだ。 何億円も支払った、アレバ社の浄化システムよりも確実かもしれない。
2007年08月02日(木) 放棄された夏 2006年08月02日(水) 予行練習 2004年08月02日(月) 休業脳
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