浅間日記

2006年08月04日(金)

熱気のこもる部屋での仕事を急いで切り上げて、
子どもたちの食事を作りにゆく。

調理場は39°。
大鍋に湯を沸かしてスープを作り、
二升の米を炊く。

山ほどのナスを、高温の油で揚げていく。

茄子は、このあたりでは、完全に飽和している。
誰かうちの畑のをもらってくれ!と、みんなが貰い手を求めている。
かくして、千にひとつの無駄もない優秀な結実ぶりが、マーケットを凌駕するのだ。


綺麗な翡翠色に、ほどよい揚げ色がついたら、引き上げ時。

茄子は、加工されることで、驚くほど美しく発色する。
浅漬けのつややかな濃紺色の果皮も、
熱を加えて現れる、翡翠色の果肉も、料理人をうっとりさせる。


夏野菜の喜びと冬野菜の魅力、どちらが上か。
いやそれは愚問だ、大事なのは採れたての旬の野菜であることだ、
などと駄考しつつ、盛りつける。

2004年08月04日(水) 家なき子


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