2007年08月04日(土) |
無関心という意思表示 |
選挙前、憲法改正を争点から外す自民党のやり方やマスコミの論調に、 おかしいとか、けしからんとか思ってきた。
選挙が終わった後の総括でも憲法改正はまったく陰をひそめたままで、 安倍政権にノーをつきつけたのは年金問題とか閣僚の不祥事であると言われている。
憲法改正は、安倍政権を最も特色づける政策の方向ではなかったのか。 実際、そのために教育基本法や国民投票法を強行採決してきた。 そのことについて世間の評価は、もういいのだろうか。
そこではたと気がついた。 そもそも、国民の中には憲法を改正したいというニーズがなかったのかもしれない。
だから無関心という意思表示で、改正は望まないと言っている。
しかしながら、沈黙や無関心の態度でその思いを汲み取ってくれるのは、 それは肉親兄弟ぐらいである。
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安倍総理は支持率が下がってへろへろに見えるけれども、 彼の自分の仕事はもう半分ほど終わっている。
私達は既にあるレールの上に半身を移設されてしまっていて、 たとえ内閣総辞職したって、制定された法律は無効にならない。 いずれ他の誰かがその続きに着手するだろう。
だから、参院選の結果をもって「あの難しい問題はもうちゃらになった」と思うのは、残念ながら間違いである。
2006年08月04日(金) 2004年08月04日(水) 家なき子
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