2004年08月03日(火) |
ブログディスクロージャー |
インターネットが生活に入り込んでから、 早いものでもう6年か7年近く経つ。
当時は「ホワイトハウスに手紙が出せる」とか、 「クリントン家の犬の写真が見られる」とか、 そんな、今考えればどうでもいいエピソードに、 ウェブの世界の驚きと感動をはきだしていたものだ。
動画も音声ももちろんない世界だったけれど、 ネットのもつ世界の広がりの意味は、 今よりも手ごたえのあるものとして感じられた。
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インターネットは、 世界中のどこにでも簡単に公開されアクセスできるという 特徴があるけれど、 可能となる世界の広がり方に対して 使う方はそれほど間口が広がった訳ではない。 だから、ポータルサイトも国別で、さらにジャンル分けされている。
情報検索には便利な機能ではあるが、 コミュニティサイトでも同じようにテーマやジャンルなどが分かれ、 「ブレのない」相手との交流ができるように便宜が図られているのである。
不特定多数と繋がることができる可能性の中で、 特定の者同士集まろうとするのだから、 人間とは不思議な生き物である。
さらに昨今のブログや、そのトラックバック機能というものは、 本当になんだかよく分からないのである。
開かれたインターネット世界の片隅の、 サーバ業者に囲い込まれた一角の、さらに 色々にグルーピングされた狭い一室で息をする不思議。
確かに、大海の要所に整備された港のように、 ネット上で拠点となる、心休まる場所は必要だと思う。
しかしこのような場で自分自身を表現したり 誰かとコミュニケーションをとる際には、 「業者の提供したコミュニティサービスの中におり、 それはかなり閉じた世界である」 という自覚が必要なのだ、という気がしている。
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