待ち望み、 希い、 ようやっと手に得る事の出来た日は。
幾度も、 幾度でも。
互いの間で。
積み上げられ、 繰り返される刻に為るのだろう。
其れ故に。
指折る数と証の数の、 其の相違は。
鋭敏に、 想いを突いて泡立てるのか。
「何回目だっけ。」
「四回目だよ。」
「そうだよね。」 「三枚しか無いよ。」
幾度数えても、 一枚足りぬ手元の写真に。
あの子の顔が、 僅かに曇る。
洋菓子を三つ買って、 二人で祝う。
自然で、 不自然な日は。
今年も。
互いの想いを一にする、 確かな刻だけれど。
去年は。
外出も儘為らない、 そんな一日だったのだから。
きっと。
余裕が無かったんだよね。
---------- References Aug.14 2019, 「二人分では想えませんか」 Aug.14 2018, 「初めての誕生会でしょうか」
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