深く、 深く、 澱んだ闇の底に巣喰う時。
総てを、 遮断して了うのは。
他者を、 許容出来ぬ域迄。
自身の狭量が、 沈み在るからだろうか。
其れとも。
其の闇に、 染めて終わぬ様にと。
必死の、 護る想いなのだろうか。
添う事と、 受容と、 其の境界を頑守出来れば。
恐らくは。
然程、 惑わせる事など無いのに。
時に、 曖昧に揺れ来た経験が。
あの子に、 負荷を強いたのだろう。
あの子は。
「私のオーラ。」 「私が分かるくらい真っ黒。」 「小坊主が遠距離で良かったかも。」 「この子も寝てて良かったかも。」
自身の傍で、 想う相手を焼いて終わずに済む事を、 安堵し。
もう一人が。
「私と別れる事を許可します。」
其の安堵を崩そうと、 躍動する。
例え、 仮初めでも。
母が、 親が、 心から子を祝えぬ理不尽に。
言の葉を失いながら。
「来なくて良い時期が来たって感じ。」
「そっか。」
殆ど中身の無い相槌を、 やっと返した。
折角の誕生日なのにね。
---------- References Sep.19 2013, 「見える様に為れるでしょうか」 Aug.14 2013, 「足並みを揃えて祝いませんか」 Dec.28 2012, 「俺に似て居るんじゃ無かったですか」 Dec.24 2012, 「彩も違う組み合わせでしょうか」 Dec.04 2012, 「好きな場所は同じでしょうか」
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