極微弱な信号だとしても。
其処に、 受信の想いが在れば、 門は開かれる。
受け容れる想いが、 皆無なら。
何れ程、 莫大な想いを送信した処で、 伝達しないのだ。
其れ故に。
嘗ての自身の想いは、 少しも、 伝播せずに行き止まり。
今。
逆向きの想いの、 其の流れは、 滞るのだけれど。
自身が、 受信信号を遮断した、 其の瞬間に。
自身の弾く、 想いに、 鋭敏に為るのだろうか。
或いは。
送信されて来る、 其の想いを。
更に、 増強するような機序が、 在るのだろうか。
「震災後。」 「どんどん離れて行ってるのがわかります。」 「一生懸命やろうとすればするほど溝が深まる。」
姫から届く、 其の文に。
増幅された想いの、 其の、 強さを感知する。
其の内の、 ほんの塵程度の欠片でも。
殻を閉じる前に、 見えたら良かったのに。
---------- References Oct.06 2011, 「問われて居ると気付けますか」 Jun.19 2011, 「千切れた芯は結い直せますか」 Dec.12 2010, 「一つの幹に為り損ねましたか」 Dec.03 2010, 「余地は如何程在るのでしょうか」
|