状況など、 刻々と、 変化を繰り返すから。
眼前の障壁も、 次々と、 形を変え行くのだ。
其れ故に。
道を切り拓き、 進む為に、 優先される手立ても。
状況に、 応じて然る可きだけれど。
其の流れに、 応じ切れずに居る時。
其処に必要なのは、 歩み寄りでは無いのだろうか。
確かに。
嘗ては、 想いが優先されるべきで。
今は、 時間が最優先だけれど。
迫る期限を無視して。
二人の想い逢いを、 最優先に、 苦心した結果が。
時間的な切迫を、 必然的に、 招いたのだ。
「年末調整もまた書き直すの?」 「いつ入籍するの?」 「父無し子が産まれても。」 「小坊主が悪いんだからね!」
俺宛に、 全て責任転嫁して。
姫は、 素知らぬ振りを決め込むけれど。
其れなら。
身動きの取れぬ、 俺に、 一歩目など預けず。
先に、 歩み始めれば良い筈だろう?
結局は嫌なのだ。
納得した演技を、 俺に魅せただけで。
姫の奥底は、 進む事を嫌がって居る。
---------- References Oct.25 2005, 「描くには難い想いでしょうか」 Oct.05 2005, 「寄り添う決意が出来ましたか」 |