何れ程、 類似して居ようとも。
飽く迄、 同一では無いから。
其処に、 多様性が生じ。
境界が、 消える事は無く。
想いには、 幅が、 産まれるのだ。
何れ程、 想いが通おうとも。
所詮は、 他人だから。
自他の区別を、 欠かしては成らぬのだ。
お互いに、 想いを、 伝達させながら。
言葉を選び。
吐けぬ言葉を、 飲み込み。
言えぬ言葉に対する、 もどかしさを、 痛感する。
「遠慮があった方が良いのかな。」 「あった方が・・・良いんだよね・・・。」
ぽつり、 呟く姫に。
姫が、 遠慮と称する、 其の、 相手への配慮は。
必須な物だと。
俺が、 姫に、 教わった事だよと。
瞳で頷いた。
大丈夫。
此の、 繋いだ手を離さなければ。
きっと、 伝わるよ。 |