日付に附せられた節目の、 其の一つ一つは。
決して、 等価では無いのだけれど。
其の節に注ぐ想いの、 一つ一つも。
決して、 等価では無い。
永く。
或いは、 深く。
注いで来た想いの、 其の価値は。
芯の柱と据えられ。
揺らがずに、 此処に在るのに。
「先におめでとう言ったらあかんやん。」
「自動的に送られるんだから仕方ないじゃん。」
あの子は。
生保会社からの、 少し早めに届いた葉書に、 不満を漏らす。
あの子の、 凄さも想いも。
其の程度で、 色褪せる事など無いのに。
「誕生日おめでとう。」
其の言葉を。
目の前で。
其の口から。
聞けるだけで。
充分。
奇跡なのだから。
---------- References May.30 2017, 「積み上がった一年でしょうか」 May.30 2014, 「もう一度忘れて終えば続くでしょうか」 May.30 2013, 「何年費やした答でしょうか」 May.30 2011, 「もう忘れる事は無いでしょうか」
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