思い描く儘に、 進む事。
思いの通りには、 動かぬ事。
其れが、 自身の差配に起因する、 帰結で在れば。
少しは、 抗えるのかも知れないけれど。
自身の裁量で儘ならぬ物迄をも、 自らに、 結わえる事は。
恐らくは。
刃を増やす事にしか、 為らぬのだろう。
闘って、 闘って、 闘って。
死地から、 戻って来た其の身体は。
此れ迄と同様には。
決して、 動いてくれない。
「遠くに行けないの知らんと?」
「最後に辿り着いたじゃん。」
諍いを因に、 無言で、 姿を消したあの子を。
半日、 探し回り。
「息荒いよ?」
「探し回ったんだから仕方ないでしょ。」
「探し回るからやん。」
そう遠くへは動けぬ身体と、 知らぬ訳は無いと。
あの子は、 俺に嫌みの棘を植えた。
唯でさえ、 仕事の決まらぬ身の、 其の不要感は。
良く、 理解して居るけれど。
身体の制約が理由で、 選べぬ仕事で。
自身を、 責める事だけは。
止めてもらえないのかな。
---------- References Dec.24 2017, 「聖夜の贈り物は本物でしょうか」
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