有か無か。
択一で定められる事柄は、 極僅かで。
正確に、 其れを可能性で論ずれば。
総ては、 在るに属して了うのだ。
其れ故に。
危険性を回避する術は。
自ずと、 自身を狭める方向へと、 追い遣られる。
気道を選べば。
声迄も、 奪われると言う事だろうか。
未だ、 自由を取り戻せぬ身体を、 無理矢理に動かし。
切れ切れの、 言葉に成り切れて居ない、 感謝が。
途切れる事無く、 届いた。
「声が出なくなるかも知れないから。」 「お話しして置きたくて。」
あの子からの。
途絶え途絶えの、 其の声へ。
「石ころになっても迎えに行くから。」
際の、 要の言の葉だけ。
必死に、 耳へと贈る。
最後を覚悟して。
---------- References Dec.14 2015, 「動く筈の身体でしょうか」
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