一歩、 一歩、 其の歩みを省みて。
次の一歩を、 深慮する。
在り触れた、 暮れの姿だけれど。
毎年繰り返される筈の、 其の手続きが。
一つ、 一つ、 虱潰しに除かれて行く刻は。
其の機会の、 存在意義迄も否定する。
水族館も。
散歩も。
退院すらも。
何処を向けば。
灯りを、 魅せられるだろうか。
「叶わぬ。」
総ての想いを殴り付けた、 あの子の、 僅か一言に。
総ての生が凍え果てた。
---------- References Jan.01 2015, 「諦めた新年なのでしょうか」 Jan.01 2014, 「路筋の見付かる旅路でしょうか」 Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」
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