映画三昧。 |
金曜の代休に始まり 土・日と書類の申請や買い物へと ずーっと外へ出ずっぱりだったので 本日はプチヒッキーデー。 午後はずっとDVD鑑賞会だった。
本日のお題は ・「ウインドトーカーズ」 ・「スコーピオン・キング」 ・「バロン」 の3作品。
というわけで、今日の日記は長いっすよ。
まずは「ウインドトーカーズ」から。 ニコラス・ケイジ主演の戦争映画。
ストーリーはニコラス・ケイジ扮する軍曹が ナバホ族の暗号要員を戦場で護衛する・・・という任務。 ただし、暗号の秘匿は 要員の命よりも優先させろというおまけ付。 つまり敵の捕虜になりそうになったら要員を殺してでも 暗号を秘匿するべし、という冷酷な任務だ。
ニコラス・ケイジが心に傷を持つ軍人を好演しているが 先が読めるストーリーはいかんともしがたい。 アメリカの戦争映画って日本の水戸黄門みたいに 黄金のスタイルでもあるのだろうか? シチュエーションが違うだけで似たような展開を見せるものが多い。 近年希にみる戦争映画と名高い「プライベート・ライアン」ですら同じ。 先の読めるストーリーとお決まりのエンディング。 スピルバーグが監督した・・・というので 期待度が高かっただけにとても残念だった。 戦場にいる度は非常に高かったけどね。 「地獄の黙示録」や「プラトーン」のような戦争映画は なかなかできないんだろうねい・・・。
で、どよ〜〜んとした気持ちを吹き払うべく次には 「スコーピオン・キング」にご登場願った。 ザ・ロック(アメリカのプロレスラー)主演の エジプト時代を背景にしたなんちゃってアクション映画。 もともとザ・ロック演じる“スコーピオン・キング”は “ハムナプトラ2”に出てきたキャラクター。 妙に人気が出たため彼を主役にした映画を撮っちまおうっていう タナボタというか瓢箪からコマ的な作品。 ハムナプトラ2の時もその濃い顔とマッチョな体躯で 前作の悪役だった「イムホテップ」ばかりか 主役すら食っていた感のあるスコーピオン・キングであったので まあ、できるべくしてできた作品とでもいおうか。
ハッキリ言ってイロモノ的作品だと思っていたので 観る気はさらさら無かったのだが とあるHPでイロモノのわりによくできている という評価をもらっていたため今回観てみることに。 ハムナプトラはコメディタッチの仕上がりになっていたが この作品はそういう雰囲気を押さえ気味にしている。 まあ、それでも軽いノリのキャラは複数出ていたが。
ストーリーは・・・ってほど重厚なものがあるわけじゃないけど 邪悪な王メムノーンを暗殺しようとする マサイアス(後のスコーピオン・キング)が暗殺に失敗するも 王へ仕える予言者をさらい それを追いかけるメムノーンと向かい受けるマサイアスは 全種族の存亡を賭けた決戦へと突き進んでいく・・・。 といった内容。 一口で言えば「豪華B級アクションチャンバラ」ってところか? んー、まあハムナプトラ2よりかはおもしろい・・・かな? 映像はすごいのか、ちゃちぃのかよくわかりまへん。(笑) マッチョ好きな方はどーぞ(笑)
ん・・・まだ時間があるのでもう一本行ってみよう! ってことで次は「バロン」をセット。 怪才テリー・ギリアム監督のアドベンチャー活劇。 実在したほら吹き男爵 「バロン・フォン・ミュンヒハウゼン」をモデルに 月や地底や巨大魚の体内を駆け回る作品だ。
ストーリーはトルコ軍に包囲されたドイツのある街。 そこへ現われた「バロン」に空想好きな10歳の娘サリーが 街を救うよう頼む。 「バロン」はそれに応え ちりぢりになった4人の部下を捜すべく ご婦人達の下着でこさえた気球に乗り込み 冒険の旅へ出るのだが・・・。
まず圧巻はその美術。 よくもまあこれだけ奇怪な造詣を 思い浮かべられるもんだと感心するメカや世界観。 不思議な世界へ自分も迷い込んだ気分に させられること請け合い。
そして秀逸なのが童話の世界そのままのようなストーリー展開。 といっても話が子供向けなわけではなく どちらかというとイソップ寓話集的な感じ。 ま、そこまで説教くさいことも教養も含まれてないけど。
結局バロンは4人の部下を無事見つけ 陥落寸前の街に舞い戻ってくることはできたのだが・・・。 とここからはネタバレになるので控えておくが 最後のどんでん返しにニヤリとさせられてしまうのは おでだけではないだろう。
特撮がちゃっちいのはおそらく年代的なもの(製作1988年)から きているのだろうが、そのちゃっちさも演出かと思わせる 不思議な魅力が満載。 ストーリー展開のゾクゾク、ワクワク感と 観終わった後のなんとも心温まり 明日からがんばってみようかな?と思わせる話は絶品の一語。
テリー・ギリアム監督が鬼才と呼ばれるのがわかる気がする。
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2003年09月15日(月)
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