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JIROの独断的日記
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2014年08月11日(月) 「米大統領:イラク空爆を承認−人道的支援で物資投下開始」←そもそも、イラクが今のように混乱したのはアメリカの所為です。

◆記事:米大統領:イラク空爆を承認−人道的支援で物資投下開始(ブルームバーグ)(2014/08/08 12:27)

オバマ米大統領は7日、イラクのイスラム過激派に対する空爆を承認した。

イラクに駐在する米当局者の安全が脅かされた場合に空爆は実行される。

大統領はまた、過激派に包囲され「ジェノサイド(大量虐殺)」の恐れがある民間人への食料と飲料の投下のために

米軍機を派遣したとホワイトハウスでの演説で発表した。

同大統領は武装組織「イスラム国」がクルド人自治区の主要都市であるアルビルに侵攻すれば、

過激派を攻撃すると述べた。アルビルには米国の外交当局者が駐在している。

米軍機はこの日、シリア国境近くのイラク北部シンジャル近郊で、過激派に脅かされている市民に対して、

食料や飲料を投下した。米軍機は全て無事に同空域を離れた。

過激派のシンジャル侵攻により、少数派のヤジディ教徒約5万人が山間部へと逃れた。

その半数が子供だ。武装集団はキリスト教徒もターゲットにしているとオバマ大統領は語った。

オバマ大統領は過激派が「ヤジディ教徒全体の組織な殺害を求めており、これは大量虐殺になろう」と発言。

「米国は見て見ぬふりはできない」と述べた。またイラクへの地上軍派遣は計画していないと説明した。

同大統領は「わが国の軍隊の力を再び借りるよう求める声に対し、私は慎重に抵抗してきた」と指摘した上で、

しかし米国市民の生命が脅かされれば、われわれは行動する」と述べた。

米当局者が匿名で記者団に明らかにしたところによれば、山間部の包囲網を破る必要が生じた場合も空爆が承認される見込み。

またオバマ大統領の演説後、別の当局者は匿名を条件に電話インタビューで、これまでに空爆は行われていないと語った。


◆コメント:盗人猛々しいとはこのことです。

アメリカに関しては、呆れてものが言えない、ということが多すぎますが、またか?という気持ちです。

イラクが現在のような内戦状態、混沌として収拾が付かなくなった理由を新聞などで学者先生が

「スンニー派とシーア派」などとカビの生えたような話をしてお茶を濁そうとしてますが、正しくない。


イラクが現在のように収拾が付かない状況になったのは、アメリカが2003年に一方的に仕掛けたイラク戦争が原因です。

あの頃、大統領は、ブッシュ・ジュニア、つまり「アホ・ブッシュ」でした。

とにかく開戦の理由が無茶苦茶でした。元来、国連憲章を読むとわかりますが、国際法も

日本国憲法と同じで原則的には、「戦争放棄」なのです。「武力による国際紛争の解決は排除せよ」と書いてある。

第7章「平和への脅威」で他国に襲われた場合は、国連平和維持軍か多国籍軍が助けにいくまで、自衛権を発動していい、

とそれが唯一の例外です。


アメリカが2003年3月にイラク戦争を始めたのは、

イラクが大量破壊兵器を保有している確証を得ている。

この大量破壊兵器がアルカイダなど、テロリストの手に渡れば、アメリカは、

明日にでも2001年9月11日のような攻撃を受ける「かもしれない」からその前に叩き潰すのだ

という「口実」でした。

繰り返しますが、どのような国際法もそのような理由で自国を攻撃していない他国に先制攻撃を仕掛けて良いと定めていません。

アメリカは本当はイラクの油田が欲しかっただけなのに、無理矢理、因縁をつけてイラクに攻め込んだ。

ヤクザが因縁をつけているのと同じです。

それまで独裁者サダム・フセインは悪者ということになっていましたが、

今にして考えれば、サダム・フセイン統治下のイラクでこのような血で血を洗うような内戦は起きなかった。

今日のように毎日、無辜の女子供が殺されることも無かったのです。


どのような国も、一見、ひどそうでも外力で無理矢理変えようとすると、こういうことになります。

私は大学生の頃に国際法の教授が、
どのような民族・国家であれ、現在の状況が出来るまでには歴史的必然がある。それを他国が無理に変えたら必ず問題が起きる。

と、講義でおっしゃったのを大変印象深く覚えていますが、その当時はもちろんイラク戦争など予想だにしませんでした。

しかし、アメリカがしたことはまさに、私の国際法の教授がおっしゃった、「してはいけないこと」そのものです。

無理に他国の統治体制を壊すから、このような混乱が続くのです。

因みに、前述のとおり、仮に、アメリカがイラクの大量破壊兵器保有の確証を持っていたとしても、

イラクへの武力攻撃は正当化されませんが、ひどい話なので書きそえます。

イラク戦争が始まったのが2003年3月20日ですが、7月9日の上院軍事委員会で当時のラムズフェルド米国防長官は、
イラクの大量破壊兵器について「決定的な新証拠が見つかったから行動(開戦)したのではない」と証言した

のです。このころは、タグとか知らないので読み難くて恐縮ですが、11年前、私は日記に記録してます。
2003年07月11日(金) 「決定的証拠ないまま開戦 イラク戦争、米国防長官が証言」ふざけんじゃねえぞ、この野郎。

ですから、今のオバマの正義漢ぶった言葉を読むと反吐を吐きそうになります。

アメリカというのは、他の民族・国家、集団を簡単にテロリスト呼ばわりしますが、実は、

アメリカ合衆国自体が、世界で最も凶悪なテロリストであることを、認識するべきです。

アメリカ自身も、世界も、です。

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