JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事 日銀総裁、経済は「緩やかに回復しつつある」(7月8日11時8分配信 読売新聞) 日本銀行の支店長会議が8日午前、東京都中央区の日銀本店で始まった。 ◆コメント:景気が回復していると言えるのか、疑問です。 記事の通り、今日(7月8日)日銀の全国の支店長が集まって、各地域の景気を報告し、 2010年 7月 8日 【挨拶】白川総裁(支店長会議) があります。要旨ですが、白川総裁は確かに、 (1)海外経済をみると、先進国経済の回復が緩やかなものに止まる一方、新興国・資源国経済は力強い成長を続けている。 といっているのです。立場がありますから、あまり悲観的なことは言えない、ということがあるとしたら、 非常に良くない。 「中央銀行の独立性」の問題です。 日本銀行のみならず、いずこの国でも本来中央銀行は、政治的な思惑から完全に独立していなければなりません。 しかし、実際には、政治家が何か言ってくる見たいですね。FRBのグリーンスパン前議長(だったと思います)が、 回想録で書いてましたが、アメリカのFRBでさえ、ホワイトハウスから四の五の言ってくる。 歴代のFRB議長で、完全にこのような政治的圧力に屈しなかったのは、ポール・ボルカー氏だけだった、と。 ◆折りしも、今日は役所や民間企業、調査会社などからいくつもの経済指標が発表されました。 話が、横に逸れました。
手短に説明します。 内閣府が発表した機械受注。今日発表されたのは5月分です。先月発表された4月分は前月比+4パーセント。 その前の3月も前月比プラス3.6パーセントで2ヶ月連続プラスで、内閣府は基調判断を「持ち直しつつある」としたのですが、 今日発表の5月分は過去2回のプラス分を帳消しにするぐらいのマイナス9.1パーセント。これだけマイナスなのは約2年ぶりなのです。 次。経常黒字が前年比マイナス8.1パーセントです。貿易収支で輸出の増加率より、輸入の増加率の方が高かったのです。 日本は輸出で稼いでるのですから、輸出が減る、つまり海外でものが売れない、ということは景気にとって、マイナス要因です。 銀行の貸し出しが減っているというのは、借り手がいないからです。景気が悪くものが売れないので、設備投資資金を 銀行から借りる必要がない、という事です。 都心オフィス空室率が5ヶ月連続して過去最高を更新している。これは景気が悪く、 企業の収益が減っているので、高い都心のオフィスを引き払い、新たな借り手がいないということです。 景気ウォッチャー調査が現状判断は2カ月連続で低下。とあります。 街角景気ともいいますが、内閣府が全国の景気を敏感に感じ取るような商売の人に3ヶ月前と比べて、今は景気はどうか? と訪ねるのが「現状判断」です。2ヶ月連続して、前より悪くなっている、と回答した人が増えている、ということです。 世界経済に下ぶれリスク--IMFというのは、7日にIMFが世界経済見通しをアップデートしたのです。 それによると、世界の景気は回復しつつあるのだけれど、ソブリン・リスク(ギリシャ危機のような国家の信用リスクです)や、 ユーロ圏の金融危機の可能性が増大しているのが懸念される、というようなことを書いてます。 以上を考えると、日本の内需が拡大しつつあるとも言えないし、では輸出で何とかなるかというと、 欧州の財政危機、金融危機のため、世界経済全体が落ちこんでいる。 従って、また、ドスーンと世界不況になってもおかしくない、ということです。 随分、悲観的な見方と思われるかも知れませんが、こういうことはリスク・コントロール(危機管理)の 一種でして、危機管理というのは、最悪の事態を想定して、それに対処する方法を考えるのです。 私は、政府の要人でもなんでもありませんが、その立場にあるひとは、危機管理能力が問われます。 危機管理担当者が楽観主義者で、「まあ、何とかなるだろ」という人だったら、たまったものではありません。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2009年07月08日(水) 「街角景気、6カ月連続改善=「下げ止まり」と判断−内閣府」←毎月書くけど、景気が好転しているわけではありません。
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