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JIROの独断的日記
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2003年07月08日(火) 「うつ病に関係する遺伝子の発見」 テーラーメード医療への期待

 ヒトゲノム計画といって人間の遺伝子を全て解明しようという計画が今年の4月に完了した。遺伝子の研究が進むにつれて、特定の疾患と遺伝子の関係が徐々に解明されているようだ。

 門外漢だから、正確に読みこなせているかどうかわからないが、ロイターに次のような記事があった。

U.S. researchers using the newly published human gene map said on Wednesday they had identified 19 different genetic regions linked with depression.

The findings could eventually lead to better treatments and screening for depression and related conditions, such as addiction, a leading cause of disability in the United States.

 つまりですね、
 「解読の終わったヒトゲノム・マップを用いて研究を進めていた米国の研究者チームがうつ病と関係する19の箇所を特定した。これによって将来的にはうつ病のより効果的な治療やうつ病と抑うつ状態に関連するほかの障害、例えば薬物依存との区別をすることが可能になり得る。」

 素人考えでもわかることは、遺伝子と病気との関係が明らかになれば、、病気に対する古くからの間違った考え方、特に「その人がたるんでいるから、うつ病になんかなるんだ」という、完全な誤解が解けるであろうということ。解けるであろうというか、これで、分からなきゃ、バカだ。

 さらに遺伝子の研究が進むと個人によって異なる遺伝子にあわせて、同じ病気でも、一層効果的な治療が可能になるという。個別の身体の特徴に合わせて行われる治療なので、テーラーメード医療(オーダーメードともいうようですが、同じことですな)というわけだ。

 いいことです。人が病気になって苦しいのは、症状そのものの苦しさもあるが、「どうしてこんな目に遭わなきゃいけないんだ」というやりきれなさが、大きな部分を占める。「たまたま、何番目の遺伝子にこういう変異があったから、○○という病気にかかっているけれども、それは、遺伝子のその部分を直せば、治る」、とわかれば、病人の苦しみはうそのように軽くなるだろう。そうなるまでにはまだ時間がかかるのかもしれないが。うーん。やはり、科学は偉大だ。


2002年07月08日(月) 猛暑の美学

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