今日は娘と2人、砂場で無心に穴を掘った。
大阪は朝から曇り空。しかも5月の半ばとは思えない肌寒さ。午前中は市が主催の幼児向けダンス教室へ行った。ダンス教室は室内で快適だったのだけど、昼食後、娘に何をしたいかと聞くと「公園でお山を作りたい気分」ときたもんだ。
肌寒い曇天の下、お砂場セットを引っ提げて、娘と2人で公園へ出掛けた。
当然ながら公園には誰もおらず娘と2人きりだった。前日の雨の影響で、湿りがちな砂場の片隅に陣取って作業開始。砂をすくって山を作った。娘は「お山を作りたい気分」と言ったにも関わらず、何故だか「お山」よりも、お山を作るために出来た「穴」に夢中。なかばヤケクソになって穴を掘った。
……掘って、掘って、また掘って。
たかが、砂遊び……とは言うものの、大人が本気になって作ると凄い物が出来る。娘がジャンプして飛びこめるくらいの大きな穴と、子供が作るには大き過ぎる山が出来た。娘はジャンプして穴に飛び込むと、穴の中に座り込んで「お風呂みたい」とご満悦。泥んこになって楽しい時間を過ごした。帰宅後はお風呂に直行したのは言うまでも無い。人間だけでなく、着ていた物も、長靴もすべて洗った。
砂遊びってストレス解消になるかも知れない……と、ふと思った。
無心に穴を掘っている時、ちょっとイイ感じだった。あの瞬間、私は「娘にねだられたから」ではなく、自分の欲望のために穴を掘っていた。上手く説明出来ないのが残念なのだけど、なんか…こう…本能的に「楽しい」と感じていたのだ。『天空の城ラピュタ』の「人は土から離れて生きられないのよ」って台詞が、ふと頭をよぎった。もしかしたら人間は本能的な部分でもって、土が好きなのかも知れない。
ちなみに、娘は今日、寝かしけの「お話」をしている途中で眠りに落ちた。「勝った!」と思った。娘と一緒に遊ぶのは、なんだかんだ言って草臥れるけど、なんだかんだ言って面白いよなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。