漫画好きの相棒と漫画をトレードするようになって、そろそろ半年が過ぎようとしている。
私は活字を読むのが大好きなのだが、漫画を読むのもかなり好き。毎日顔をあわせる人に同好の志がいるだなんてラッキーなことだと、ホクホク漫画を運んでいるのだが、困ったことに私と相棒とでは漫画の趣味が合わないらしい。
私が持って行く漫画は、相棒に大好評らしく、読了後は毎度熱く語ってくれるのだけれど、相棒から借りる漫画は全く好きになれなくて、感想を言うに困ってしまう。古い漫画…俗に言う往年の名作漫画については、相棒も私も嗜好は同じなのだが、最近の漫画となると、何故だか見事に平行線だ。
相棒から借りた作品で駄目だったもの色々。『はちみつとクローバー』『のだめカンタービレ』、タイトルは忘れちゃったけど、安野モヨコの作品。他にも色々。数え上げればキリが無い。今回は稲中卓球部の作者が描いた『シガテラ』という青年誌掲載の作品を借りたのだが、これは壊滅的に駄目だった。「好きぢゃない」を通り越して「そうとう嫌い」な領域。どれも今どきの漫画で、評判の良い作品なのになぁ。「今どきの感覚についていけないのかも」なんてことを思ったり、「いやいや。今どきの漫画でも好きな作品もあるさ」と開き直ってみたり。
今までの「受け付けなかった遍歴」から察するに、私は「毒にも薬にもならないニュアンスを楽しむタイプの作品」と「攻撃的(←暴力描写があるという意味ではなく)あるいは、人を小馬鹿にした作品」は好みでないようだ。
いい加減「じつはイマイチ好みが合わないかも」と言っても良いように思うのだけど、つい言いそびれて現在に至る。そして私も「マイ・お宝漫画」を彼女に運ぶのだ。ちなみに、次回配本は『北斗の拳』の予定。相棒は愛のドラマにのたうちまわってくれるのだろうか。それとも男気に涙するのだろうか。相棒から漫画を借りるのは、ちょっぴり憂鬱だが、自分の好きな漫画を貸すのは悪くない。「それって、どうよ?」と思うのだけど、こればかりは仕方がないと言うか。
ま。漫画の好みは合わなくたって、そういう交流が出来るという事が尊いのだ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。