真っ暗闇の、 其の、 鬱がれた視界を。
取り戻す術は。
例え僅かでも。
其の光に手を伸ばし、 必死に縋るか。
其の闇の中に。
温もりを引き摺り込んで、 灯りを点すか。
其の、 何れかなのだろうか。
自身の想いの一部を、 生け贄に。
其処に、 光が宿ると言うのなら。
寧ろ其れは、 幸せな事なのかも知れない。
「最近ね。」 「どうやったら小坊主を苦しめて死ねるか。」 「そんな事ばかり考える。」
ふとした刻に。
あの子が零す、 其の、 真には望んでは居ない想いが。
光だと言うのなら。
叶って了えと。
希う。
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