時に鋭さを増し、 時に鈍さを増す、 其の痛みを。
ずっと、 ずっと、 往なし続けて居た故に。
対峙する相手の切る、 其の手札程度は。
容易に予測し。
時に乱れる心の、 其の闇を。
ずっと、 ずっと、 観続けて居た故に。
対峙する相手の、 其の探られる問い如きは。
簡単に、 欺き誤魔化す。
恐らくは。
真面に、 自身の状況を伝えた事など、 無いだろうけれど。
其れでも。
我慢し得ぬ痛みを、 支え。
動かぬ身体の代わりを、 務め。
日々の費えの算段を、 思い。
外を出歩く力を、 授け。
今に至る、 あの子へ尽くされた力の、 其の数々に。
応える責務が在る。
「ちゃんと報告してるの?」
「彼氏と住んでるって伝えたよ。」
「そっか。」
「別れてないと〜?って言われた。」
「何で其れが最初なんだよ。」
新たな土地の日々は。
ちゃんと、 届いて居るだろうか。
減らず口ばかりの、 捻くれた患者に違いないけれど。
何時か、 御挨拶に行く事も。
きっと 必要な事だよね。
---------- References Jan.30 2018, 「安易に信用して良いのでしょうか」 May.25 2017, 「目覚めにお早うなら適切ですか」 Apr.18 2017, 「歩く力を持てるのですか」 Feb.08 2017, 「鍵の在処は忘れないのですか」
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