其処には、 複数の軸や基準が、 混在して。
其の何れもが、 自身を、 主張し続けるから。
解は、 一意的な者では無くて。
時々に応じて、 幾通りにも、 其の姿を変化させるのだけれど。
変化は、 妥協とも同義で。
緩衝領域の範疇を、 超えれば。
自ずと、 其の矛盾に牙を剥く。
きっと。
其処には、 自らの拠とする基準が在って。
多分。
其の基準を、 俺は超えられて居ないのだ。
一つ。
又一つ。
荷が届く其の度に。
「小坊主さんのお宅ですよね?って」 「黒猫さん引き返して来ちゃった。」
「だから小坊主って書けよ。」
「え?」 「今迄も私の判子押しちゃったよ?」
「だから判子預けるって言ったんじゃん。」
名字の違いに気付いた業者に、 二度手間を、 掛けて了うけれど。
便宜的で御都合的な振る舞いだと、 幾ら説いても。
あの子は。
俺の印を捺す事は、 無いんだろうな。
---------- References Mar.17 2018, 「一歩目を踏み出せますか」 Dec.24 2017, 「聖夜の贈り物は本物でしょう」
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