唯でさえ。
虚と実とが、 入れ替わり易い質だから。
其の夢現で具現化する、 世界観は。
殊更、 不可思議な想いなのだけれど。
其の総てが、 虚像では無いのだから。
其処に描かれる、 想いは。
或る選択肢の、 未来像なのかも知れないのだ。
其れ故に。
其の夢現に生ずる、 違和感や、 疑問へ。
殊更真剣に。
想いを、 焼べるのかも知れない。
「これいたい?これいたい?って言いながら。」 「無精髭つまんで引っ張ってたよ。」
「幾ら娘でも其れは無いよ。」
「小坊主顔触られてにこにこしているんだよ。」
「幾ら悪戯っ子でも。」 「そんな事はさせないって。」
「今もね。」 「幼児の姿なの。」
「そっか。」
俺の頭上に、 今も浮いて居ると言う娘は。
幼児の姿の儘、 あの子の夢に顔を出した。
今も未だ。
俺には、 見えないけれど。
---------- References Sep.19 2013, 「見える様に為れるでしょうか」
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