希う想いに、 更に願を掛ける事で。
時に、 より強く想う願いを、 希うから。
捧げた想いは。
日の目を見ぬ儘、 朽果てる事すら在るのだけれど。
封じた筈の、 其の想い自体の強さを。
秤に掛け。
贄の鎖を、 緩めて了う事が。
きっと。
優しさで、 甘さで、 想いで。
そして。
覚悟なのだろう。
「独り占め出来る様に成る迄。」 「小坊主ちゃんを名前では呼ばないの。」
捧げた、 呪符の言の葉を。
死を選ばせた、 俺への感謝に重ねて。
「小坊主愛してる。」 「許可してくれたこと後悔はしないでね。」
あの子は、 破り捨てた。
最後だからと。
呼んでくれたんだろうな。
---------- References Jan.03 2014, 「愛は死に至らしめる事でしょうか」 Sep.18 2014, 「彼とは違う何かでしょうか」
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