飽く迄、 其れは神の領域に在って。
何人も、 触れる事すら許されぬから。
時に、 其の采を欲し。
裏腹に、 喰われて終うのだけれど。
望まぬ采に手を掛け、 差配する事は。
業だろうか。
傲りだろうか。
其れとも。
負うべき、 責務なのだろうか。
何方を選んでも。
何方も、 解では無いと知りつつ。
「もう良いよって言って。」
「もう良いよ。」 「充分、頑張ったよ。」
請われる儘に。
采を振る。
此れ以上の苦痛など、 望まぬ事も。
其の生を遮断する事など、 望まぬ事も。
決して。
並立し得ぬ解だけれど。
許しを請うあの子への、 其の応えは。
きっと、 俺にしか言えないもんね。
---------- References Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」
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