雲間の朝日に想うこと


< 鬼は豆に宿るのでしょうか >


一つ、
一つ、
振る舞いに宿る筈の、
其の意図が。

時に、
自身の望む想いと、
相反する事は。


良く在るけれど。






其れを理解して、
尚。

敢えて、
本来の仕様と異なる様に、
行う意図は。


何処に在るのだろう。















恨みや、
辛みや、
鬱憤晴らしなのか。

其れとも、
何かの決意の表れか。























 「鬼は外!」
 「鬼は外!」


鬼を祓う為に豆を撒く筈の、
其の俺の背後へ。



 「ほら今だよ。」
 「ぶつけてぶつけて!」


娘を唆しながら、
姫は、
容赦の無い袈裟懸けを放ち。



 「なんでぶつけるの?」
 「ぱぱかわいそうだよ?」


娘は、
放つ姫の鬼祓いの意味を、
正確に見抜く。





















豆程度なら、
気が晴れるまでぶつけて構わないけれど。

ぶつけて貰った俺は、
幸せに為って了うんじゃ無いの?






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2011年02月03日(木)


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History
2010年02月03日(水) 凍える春こそ福豆でしょうか
2009年02月03日(火) 何割が仮初めの笑顔ですか
2008年02月03日(日) 春を呼ぶ蝋燭でしょうか
2007年02月03日(土) 炎なら覚えて居るでしょうか
2006年02月03日(金) ほのかに春が薫りますか
2005年02月03日(木) 何故に其の手を切らぬのですか
2004年02月03日(火) 自覚に縛られ自壊するのでしょうか
2003年02月03日(月) 余裕に見えましたか





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