無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2007年04月19日(木) 森田雄三withイッセー尾形の『イッセー尾形のつくり方2007in博多』ワークショップ5

うわあ、もう明後日本番じゃん! 間に合うのか、間に合うのか!?
と焦っているのはもちろんワークショップ参加者一同なのだが、外見では私はしょっちゅう「堂々としてますね」とか言われてしまうのである。「わたしたち、こんなに大変なのにあの人だけ平気な顔しててさ」とか思われてないか。単に動きが鈍重なだけなのになー。

今日はフツーに夜の部から参加。遅刻もせずに6時5分前にイムズに到着。
ホールのロビーは夕ご飯の休憩タイムで、ワークショッパーズの仲間たちが談笑しながら会食しているのはいつもの風景なのだが、テーブルを見てみると、いつもは山のようにある弁当類が殆どない。どうやら、ほぼ食いつくされている模様だ。本番近くになって、参加者が増えてきたせいであるようだ。
おなかがすいていたので、一つだけ残っていたカレーライスを手に取る。スプーンが見つからないのでモタモタ探していたら、森田先生から「さっさと食べる!」と叱られた。すぐに「時間ないよ、練習始めます」とホールに入って行かれたので、全員が急きたてられる。私もカレーを5分で食べ終わる。演技は下手でも早食いは得意。全く威張れない特技だけれど(苦笑)。

昼の部はどんな感じだったのか気になったが、参加者の一人が「山で言えば一合登ったか登らないかくらいかな」と例える。進捗状況、そろそろ深刻になってきたということか。

「そろそろ組を決めて行こう……いや、もうちょっと二人組で練習かな」
森田先生の指示も何となく急いているような抑えているような微妙な感じになる。
初めてならともかく、何度も練習に参加しているのに声を作れない人がいると、「どうして声を作れないの?」「出る気ないの?」「叱られて明日から来なくなるなら大歓迎だからね」と猛毒の言葉が飛ぶ。しかしこれでも一昨年よりは「丸くなった」のを古手の参加者は感じているから、もう泣き出して飛び出して行く人はいない。
我々は少しは「強くなった」のだろうか。
うまくできた人がいると、「みんなこのレベルに行こうね!」と言う。けれどもそのすぐあとで「うまく出来るとか出来ないとか関係ないの。ただ喋ればいいだけなの。なのにみなさんは何が大事なのか、自分を守ろうとばかりするからね」なんてことを仰るから、さて、どうしたらいいものかとみな未だに混乱するのである。

私も自分の演じるキャラクターが全然つかめず、いろいろやってみるのだが、うまく行かない。見かねた森田先生が、「××××をやってよ」。
それはまあ、三日目だったかに、「稽古の間なら」と適当にやった役だったのだが、森田先生の評によれば「突然変異」だったらしい。「それで行くから」と役と出演がいきなり決まってしまった。それでも別に誉められたわけではなく、「稽古では、自分がこのキャラクターをやらないつもりになってるから、うまくできるのね。けれどもいざこの役をやろうというすると、必ず落ちてっちゃうの。それをどうするかってのが演出の仕事で、この方法論が分かったら簡単なんだけど、分からないんだなあ」と頼りになるんだか頼りならないんだか分からない不安なことを仰る。
演出家にそう言われてしまったら「私はどうしたらいいんですか」と言いたくなるが、そう口にすれば「しらねえよ」と返ってくるのはこれまでの流れで自明である。いやでも自分で悩むしかない。悩んでも何も出ないと分かっていながら。

組をいよいよ決めて行く、ということになって、森田先生、「イケてる人とイケてない人を組み合わせよう」ととんでもないことを言い出す。
「この人がイケてるかイケてないか、みんな挙手して」
魔女裁判ですがな、それ(涙)。
で、二組に分けられて、コンビを作っていく。そのときにもなかなか相方をきめられないと、森田先生の怒声が飛ぶ。前に出て演じてみて、うまく行きそうなら決定、そうでないならボツとなる。3、4組ほどが決定したところで「また明日」。けれども今までの通例から言って、こうやっていったん決まった組も、翌日に組み変えられることはよくあることなのである。
「みんな、結構喋れるようになってきたから、すぐに照明を落とすというわけにいかなくなったしね。全員をどうやって舞台に立たせるか考えないと」とちょっと悩んだようなことを仰る森田先生。でもそのすぐあとで「ま、何か考えます」と飄々と言い放って、解散。明日は予定を早めて10時から。いよいよ「追い込み」なのである。

2004年04月19日(月) 謎の柴田と、『漫画アクション』の復刊
2003年04月19日(土) メモ日記/腐れた夜。
2001年04月19日(木) 今日は眠いので短いよん/『クレヨンしんちゃん』29巻(臼井儀人)


2007年04月18日(水) 森田雄三withイッセー尾形の『イッセー尾形のつくり方2007in博多』ワークショップ4

 イムズ休館日のため、一日、間を置いてのワークショップ四日目。
 この間に世間では大層な事件がやたらと起きていたわけだが、自分がいっぱいいっぱいだと、身近で大地震でも起きない限り、大統領が暗殺されようがエイリアンが戸来村に飛来しようが飯島愛が引退しようが全ては対岸の火事である。

 でも、ちょこっとだけ例のアメリカバージニア工科大学で起きた銃乱射事件について触れておくと、日本のマスコミがいくら「アメリカは銃社会であることをやめるべきだ」とわめこうと、改まるはずのないことについてやいのやいの主張すること自体が能天気である。
 武器があるからこんな事件が起きる、銃規制を厳しくすべきだ、これは一見正論である。しかし現実論ではない。アメリカはいったん銃を持ってしまった。一度持ってしまったものはもう捨てることはできない。捨てれば、「自分が被害者になる」からである。
 今回の事件に関しても、校内に武装したガードマンが誰かいたなら、あるいはせめて教師が銃を持ってさえいれば、犯人を早々に射殺して、被害者の数を減らすことだってできたはずだ、とも言えるのである。
 少なくとも、日本人で、「自衛隊を認める人」が、アメリカさんに「自己防衛なんて考えなくていいからともかく武器を捨てろ」なんてことは言っちゃダメだよね。

 笑っちゃうのは、犯人が韓国人だったせいで、在米韓国人の間に「自分たちに対する差別が始まるのではないか」と動揺が走っているということ。
 あるに決まってるじゃん。そういうクニなんだから。「外国人は基本的に侵略者」、それがそもそも侵略によってアメリカ大陸をわがものにしたアメリカ人の常識なんだから、こんな事件が起きなくても、きっかけさえ与えられれば、東洋人は簡単に差別されるんである。
 旅行相談所は韓国人の観光のための渡米を控えるように忠告してるってことだけど、観光だろうと留学だろうと、最初からあなたは「危険と隣り合わせです」ってことは言っておくべきだと思うけどね。


 仕事をちょっと早引けして、昼の部の後半から参加。
 ホールに入って、おおっと驚く。もうステージが張り出し舞台の上に出来ているのだ。その分、いつもの練習部分は半分ほどに狭くなっている。
 森田先生から「こんなに早く来ていいの?」と聞かれたので、「サボってきました」と答えたが、もちろんちゃんと休みをもらってきたのである。ちょうど会議もなかったしさ。

 平日の昼の部は、なるほど、人数が少ない。夜の部の半分ほどで、15、6人ほど、女性が殆どで、男性は若い学生さん風の人がちらほらというところである。サラリーマン姿のやつなんて私だけだ(笑)。
 イッセーさんの「歩き方講座」から参加するが、新人さんが多いせいか、なかなかスムーズに流れない。イメージを作って歩いているか、ただ「ヘンな歩き方」をしているか、その差が歴然としている。「お父さんかお母さんのイメージを持ってみて」とイッセーさんも「一から」説明することになる。
 「歩いた後で『ご焼香』してみて」と一段階上の指示を出すが、みんな、お辞儀をしようとした瞬間にイメージが消えて、小手先の芝居に戻ってしまう。見るに見かねて、森田先生が「もう一度と円陣に戻して」とやや言葉を荒げ始める。
 昨日までまだ優しげだったのが、ようやく「森田節」の復活、という印象で、例の「頼むよ、あと三日だからね」も飛び出す。森田先生は私たちには「お父さんやお母さんの口癖を真似してみて」と指示されるが、このご自分の「頼むよ」が癖になっていることにはお気づきだろうか。

 円陣を組み、一通り、もう一度身近な人のイメージを繰り返させる。前に二人ずつ出されて、ともかく演じてみる。新人さんに「違う」「ダメです」「もう少し他の人の見てようね」と声が飛ぶのは当然だが、経験者に対してもダメ出し率が高い。「声作ってないよ」「余計な動きしない!」「そんなセリフがあるか! 高校演劇かテレビドラマだよ!」と怒声が飛ぶ。
 一番、キツイなーと感じたのは、「お父さんはそんなこと言う? 親はあなたたちにとても大事なことを残してくれたんだよ。それはね、口調を変えることで『これは話を聞かなくていい』と教えてくれたってことなの。いったい誰から教えられたのかしらないけど、『人の話を聞かなきゃならない』と思い込んでるでしょ? そうじゃないの。人の話を聞かないことが『身内』だってこと、『家族』だってことなの。そんなふうに大人を舐めたことを言ったり、親を貶めるようなまねはやめなさい」

 テレビドラマ風のセリフを森田先生がなぜ嫌うか。このあたりが一番の理由なのだろうか。

 書く時間がなくなったので、後半戦は省略。明日また書く時間があれば付けたすかもです(苦笑)。

2004年04月18日(日) 『カスカベボーイズ』余燼とPTSDな人々
2003年04月18日(金) メモ日記/危険な女の夜。
2001年04月18日(水) 中華思想の尻の穴/『名探偵コナン』32巻(青山剛昌)


2007年04月16日(月) 森田雄三withイッセー尾形の『イッセー尾形のつくり方2007in博多』ワークショップ3

深夜アニメはとても起きて見てらんないので、どうしても翌朝の鑑賞になる。

『大江戸ロケット』 第2話 「男は待っていた」
サブタイトルが『待っていた男』(名作時代劇ですよ)のパロになっている。こんなことに気付くオタクもイマドキはあまりいないだろうが、かと言って0でもないのが確実なのもオタク界の恐ろしいところではある。ほんなこつ、オタクはピンからキリまでやけんね(私は時代劇ファンなので知ってただけよ)。

 1話目のノリがムチャクチャよかったので、2話目で失速しやしないかと心配してたのだが、全くの杞憂。今週も面白い!
ついに月ロケット製作に乗り出す清吉とユカイな仲間たち! 謎の美少女ソラの正体はバレバレだけど、そんなことは気にしない! 権威も束縛も禁制も常識もみんなふっとばして、庶民の心意気を見せてやれ! ってノリがとってもよくって、これから物語がどう転がって行くかワクワクさせられる。

 しかも、ストーリーがしっかりしてるだけじゃなくて、ちょっとしたギャグとか作画のアソビとか、そういうのがまた小気味よいのだ。
 銀さんのキャラデザは多分、内藤泰宏さんだと思うが、崩した顔も内藤さんなんだろうかとか。
 今回の私的ヒットは、銀さんの指ほじりの先にいた虫(笑)。

 今回は遠山の金さんもちらっと出てきたんで、どうやら金さん対鳥居耀蔵って関係もサブストーリーとして展開される予感がする。
 これも時代劇ファンとしては大いにタノシミなんである。いちいち説明はしないが、これ時代劇においてはルーク・スカイウォーカー対ダース・ベイダーかハリー・ポッター対ヴォルデモートかってくらい有名な対決なんだからね。
今回の声優で言えば、山寺宏一対若本規夫! 渋すぎる!(笑)


と、気分よく、朝はるんたるんたと出勤、列車に乗ったのだが。


> 線路に飛び降り?特急にはねられ女性死亡…JR枝光駅
> http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07041655.htm
> 16日午前7時20分ごろ、北九州市八幡東区枝光2、JR鹿児島線枝光駅構内で、門司港発新八代行き特急「リレーつばめ3号」(11両編成)に中年の女性がはねられて死亡した。乗客約110人にけがはなく、同特急は午前8時過ぎに運転を再開。事故の影響で別の特急2本を含む14本が運休(部分運休を含む)、51本が78〜9分遅れ、約2万7000人に影響が出た。
> 福岡県警八幡東署は、ホームにいた女性が線路上に飛び降りたとみている。


 この事故のせいで、職場に遅刻ですがな(笑)。
 まあ、遅刻と言っても、いつも早めの列車に乗ってるんで、15分ほど定時に間に合わなかっただけで、支障は来さなかったんだけど。

 こういうときは、車内の様子を観察すると面白い。明らかにイラついて顔を顰めている人、しゃあないなあと諦めムードの人、落ち着かなくてホームに出たり車内に入ったりを繰り返している人。電車が停まっている間の30分、私の目は私の体を離れて、アンバランスゾーンへと入って行ったのです(笑)。

それにしてもこのおばさん、理由は分からないけれども、多分、自殺だったんだろうね。こんな些細な事故では続報もなかろうから、確認する手段はないけれども、職場ではみんな「自殺」と決めつけていた。ごく客観的に判断するなら、この記事だけでは果たして事故なのかはたまた殺人なのか、何とも断定のしようがない、と見るのがだとうであるにもかかわらず、である。
ところが誰一人の例外もなく、「自殺だろう」と自信満々で言ってのけるのである。“あたかもこれが自殺であってほしい”かのようにである。
そのへんの人間心理を分析すると面白いのだが、日記が長くなるので省略(笑)。
ま、実際、人間、そういうものなのよ。


仕事帰りの列車もやや遅れて、イムズに到着したのが6時1分。
ワークショップ夜の部は既に始まっていた。

森田先生がいつもどおりにこやかに話されている。現代人の何が不幸か。
「目的を持たなきゃならないとか思いこまされてることね。何かこれをやらなきゃならないとみんな思わせられていて、したいことがないことが悪いことだと自分を責めるようになるのね。これは専門学校がそう思わせてるわけよ。なんとかコースとかいろいろ作ってさ。でもしたいことがない方が普通なの。若いころを思い出してご覧よ。何も考えてなかったでしょ?」

 何となく、小林よしのりが「今の若者は『夢を持て』『個性を持て』と思わされているが、平凡の素晴らしさを知らない」とか言ってたのと似ていると感じる。
フタコト目には「夢を持て」を口にする人間は腐るほど見てきて、私も実際そういう人間たちを鬱陶しいと常々感じていたので、大いに共感する。

練習は今日も特に支持はなし。今日からの新人さんもまた何人かいらっしゃるが、「身近な人を演じているのだな」とすぐに察しが付いて、結構、うまくマネをする。
しげ。が昨日、「新人さんは得だよね。前の人を参考にできるから」と呟いていたのを思い出す。私らが最初に参加した時には、殆どみんなが初めてだから、参考にしようがなかったもんな。
それどころか今は、身近な人間をやりつくして、あとが残っていない出がらしみたいなものである。ついに私は昔の彼女(未満の一人)を思い出してやってみたが、そんなのを演じてみたおかげで、自分がこいつのことを今でもかなり嫌ってるってことに気付かされて、かえって落ち込んだ。
全く、どんな効果が現れるか、このワークショップ。少しも油断がならない。


締めのお話はちょっとお下品。こんなことを書いて、ワークショップがあやしい人間の集うところだと誤解されても困るんだけれど、今日、一番印象深かった話だから仕方がない。
いや、最初のきっかけの話はフツーだった。「案外、現実でもかなり変わった出来事は起きているもので、それを舞台にかけらけないか」とかいう話だったのだ。
それが、いつのまにやら「チ×ケイレンってあるでしょ」という話になってしまって(笑)。

「医者から聞いたんだけどね、チ×ケイレンってあるでしょ、あれって結構起きてるって話でね、それであるワークショップで、『チ×ケイレンしたことある人』って聞いたらさ、本当に手を挙げた女の人がいてね。何でも彼んちに行ったらさ、そこで彼が急にしたくなったらしくて、始めたらそれが起こっちゃってね。最初は冗談かと思ったんだって。だって、女の方は何ともないんだけど、あれ、男の方は痛くてたまんないらしいんだ。何とか離れようといろいろやるんだけれども、全然どうにもならないわけ。で、夕飯時だから、料理ができてくるわけよ。彼んちだから親もいるわけで、でも遠慮して部屋には入ってこないの。もうどうしようもなくなってさ、切羽詰ってお互いをくすぐってみたらようやく離れたって。だからさ、チツケイ×ンはくすぐるといいみたいよ」

これが一番勉強になった気になったのはいいことなのか悪いことなのか(苦笑)。

イッセーさんも倉敷公演を終えて、今日から歩き方の練習。
個人的にはここで初めて「母親」を演じてみたおかげで、自分がどれだけ母を愛していたかに気付かされて、今度はまた別の意味で落ち込んだ。
 全く、今回が四度目だってのに、「初体験」ばかりなことである。

2004年04月16日(金) 横山光輝の死。いったいいつまでこの訃報ラッシュは続くのか。
2003年04月16日(水) メモ日記/冤罪の夜。
2002年04月16日(火) タコを求めて三千里/ドラマ『盤嶽の一生』第3回/アニメ『あずまんが大王』第2話
2001年04月16日(月) オー・ド・トワレ/『夜刀の神つかい』3巻(奥瀬サキ・志水サキ)



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