無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年04月18日(水) 中華思想の尻の穴/『名探偵コナン』32巻(青山剛昌)

 山田智彦が死去……ってもういいや。(山田さんゴメン)

 毎日がなんだかバカのように忙しいし、実際青息吐息で仕事をしているのだが、不思議と昨年より充実している。
 去年は仕事量そのものは今年よりも少なかったのだが、それでも意欲がどうにも湧かなかった。「ベンチがアホやから」と言うのは、たいてい無能の言い訳だったりするのであまり言いたくはないのだが、実際、アホの下だと何やっても足を引っ張られるだけなのである。
 でもアホが異動で消えたおかげで、私も仕事ができるようになったのだから、あいつがアホだったと断定しても、私の逃げ口上にはなるまい。
 おっといけねえ、仕事のことは言わない約束だったぜ(^^)。

 自民党総裁選そのものに興味はないが、小泉純一郎氏一人の足をほかの三人が引っ張ろうといている構図はなかなかに面白い。
 派閥の解消を謳っているのは小泉氏だけであるから、1対3の対決となるのに不思議はないが、たとえ小泉氏が当選したとしても、その政治力を今から牽制しておこうという目論見は透けて見える。政治的な駆け引きで言えば小泉氏のような青臭い万年青年は、他の三人にかなうはずがないのだ。だから当選の可能性のない麻生、亀井両氏も余裕綽々としていられるのである。
 政治家として長生きするためには定見を持たぬことが第一であるから、とりあえず自分の地盤を固める機会として総裁選を利用して、さて、小泉政権が木舟か泥舟か見極めた上で乗るか乗らぬかを決めようというのがお三方の目算なのであろう。どうせ小泉氏にあの三人が切れるはずもないし。

 更に面白かったのは、四人が四人とも、靖国参拝肯定、李登輝前総統来日ビザ発行許可については意見が一致していた点であった。
 日本の政治家がここまで露骨に対中国を表明したのは戦後初めてではないのか。あの粛清の文化大革命時にすら玉虫色の表現で批判を誤魔化していたというのに。
 ここんとこ、中国の対外政策は素人目にもドジ踏んでばかりとしか見えないから、確かに擁護したって得はないもんな。
 民衆は基本的にムズカシイ小理屈は好まない。
 「病気を治療したい」と言ってる人間の入国を妨害するようなことをやってりゃあ、自ら敵に廻してくれと言ってるようなもんだ。
 李登輝氏が日本との政治的結びつきを深めようと画策してるのは中国側が批判している通りだろう。確かにホントに病気かどうかなんて、わかるこっちゃない。しかし、それでもあえて見て見ぬフリをするだけの度量を見せなければ、悪者になるのは中国の方だということになぜ気付かないか。仮に本当に李登輝氏の健康が悪化でもした日にゃあ、中国は非人道的な国として、世界的に孤立しかねないんだぞ。李氏の行動はそこまで計算した上でのことだろう。既に情勢は李氏の思惑通りに進んでいる。どう転んでも李氏に負けはないのだ。
 李氏の来日に外務省はあくまで反対しているそうである。あそこにゃ相当中国のスパイが入り込んでるというウワサがあるが、あながちウワサばかりと否定ができない感じじゃないか。
 イデオロギーに拘っている国は融通が利かないからいやんなるのだ。だいたい「一つの中国」に拘るのだって「世界の中心はおれらだけ」って思想からじゃないか。
 ……そう思うんなら思ってていいからよ、ケツの穴の広いとこぐらい見せろや、なあ。

 女房が晩飯用にでかいハンバーグを買ってきている。
 「お風呂入るから、その間に温めといて」
 なんだ、作るのは私か。
 ハンバーグだけでは物足りないので、ネギを炒めて目玉焼きにまぶす。あとは野菜炒め。ところが女房、ハンバーグだけでおなかいっぱいだと言って、野菜炒めは食べようとしない。
 ……本当に少食になったのか、とも思ったが、これが肉ならやっぱり食うにちがいないのである。
 私は女房が、「シズラー」で食い放題がしたいと、私の給料が出るのを舌なめずりして待っているのを知っているのだ。

 何となく新番組バラエティにチャンネルを合わせる毎日であるが、今日は『せきらら白書』というくだんねー番組をついつい眺めてしまっていた。
 番組表には「徹底調査で日本の実態をせきらら報告」とあるが、のっけから「親友って何?」というバカげた調査。
 自分が親友だと思っている相手が、自分のことも親友だと思ってるか、というせきららというよりは底意地の悪い企画である。日本人ってマジメだからなあ、そう言われると、真剣に考えちゃうのだねえ。企画者の方はまるでマジメに考えちゃいないのに。
 お年寄りが「友達はみんな親友」と答えてたのを少しは身に染みて考えたらどうかね。この調査がなんの結論も見出せないものだってことに気付けよ。
 芸能人の頭よい度を高校の偏差値で輪切りにするってのもアホの真骨頂。ゲストの大橋巨泉に思いっきり批判されてたが、出演者から総スカンを食らうような企画立ててんじゃねーよ。

 マンガ、青山剛昌『名探偵コナン』32巻。
 今更トリックがど〜のと言ってもしょーがないのかもしれんが、焼死体がなぜ傘を握っていたかとか、犯人の証拠が色紙に残っていたとか、もちっと説得力のあるトリックが思いつけんのか。
 絵柄は好きなんだが、どうもコナンがカッコつけてる割にストーリーがお寒いと、トホホ感が弥増してしまうのである。無理に本格物にしないで、サスペンス物で通した方がいいと思うんだけど。
 そう言えば今回、満を持した感じでモリアーティ教授(をモデルにしたキャラ)が登場したけど、劇場第一作『時計じかけの摩天楼』に出て来た森谷帝二との関係はどうなってんだ。今度の劇場版『天国へのカウントダウン』にも、森谷帝二の関係者が出てくるという話だし(つまりモチーフは『空家の冒険』なわけね。……見る前からネタバレさせんなよ)、なぜそうモリアーティに拘るか。
 関係ないが森谷帝二の声は大塚明夫。つまり『名探偵ホームズ』でモリアーティを演じた大塚周夫のご子息である。親子二代のモリアーティ役者ってのもなんだかなあ(^_^;)。



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