(著:有栖川有栖 光文社 カッパ・ノベルス 光文社文庫)
収録の『猿の左手』中にあります。
「めいたんてい」がおしえてくれても
それでもやっぱりあの「さるのて」というみじかいおはなしは
せかいでいちばんこわいおはなしだとおもいます。(ナルシア)
2005年12月13日(火) 『アナベル・ドールの冒険』
2004年12月13日(月) 『おもいでのクリスマスツリー』
2001年12月13日(木) 『骨と沈黙』
2000年12月13日(水) 『私のしあわせ図鑑』
最近は記者が軽蔑する怪談が多くて困りますが、
去る二六日の夜十時頃、両国若松町を通りかかると、
生臭い風が吹いて来て、俄に体中がぞくぞくしたと
思うと、上の方から九〇センチ余りもあろうかという
大きな顔が、目口を開いて睨んだ。恐ろしい化け物の
裾の方は、細く見えたという。
確かに出会ったという松島町の和三吉という人からの知らせでした。
二六日の『報知新聞』にも、上野の山下で、人力車
挽きの顔を顔をペロペロと舐めたというお化けのことが
ありましたが、なんと希有な話ではありませんか。
『東京平仮名絵入新聞』 明治八年九月二九日
『帝都妖怪新聞』湯本豪一 編 より
江戸時代が終わり、文明開化によって、人々は数多の怪異情報を知る時代が訪れました。明治時代、国内外の怪異情報が新聞によって身近なものとなります。
「文明開化」「新聞」が新しい時代をもたらし、そしてその文明が、江戸時代では知り得なかった国内外の未知の怪異事件の情報を日本国内外へと拡大させていったというのはなかなかに興味深いことです。
空飛び猫捕まる
トラ猫が力んだ顔
哀しい火の魂
踊る怪猫を追え
「羅生門」の鬼女
笑う大入道
e.t.c.
好奇心誘う、怪しげな記事満載。
新聞は、聞き慣れない『東京平仮名絵入新聞』だけでなく、『東京朝日新聞』『大阪日日新聞』やさらには『東京絵入新聞』『萬朝報』などさまざま。
明治時代に発行されていた新聞名チェックも面白いですよ。
(シィアル)
『帝都妖怪新聞』 / 編:湯本豪一 / 角川ソフィア文庫
2005年12月07日(水) 『ハル』
2001年12月07日(金) 『ちびっこ魔女の大パーティ』
2000年12月07日(木) 『絵画で読む聖書』
1週間以上も旅に出ていた人生の季節が懐かしまれるこのごろ。
イラストの黒いペン画から水彩の色が浮かんでくるような 高柳さんの旅本が、なぜかシィアルのところに 2冊あったので、1冊をもらい受けました。
イギリス湖水地方。
1泊2日でロンドンから訪ねた、夏のリゾート地。
ピーターラビット、
ツバメ号とアマゾン号、
湖と小さな町のかわいいお店…
なつかしさにキュッとなってしまいます。
食料雑貨店に売られていたハロウィーングッズが 帽子やホウキだったり。 ドクロマークの入ったアマゾン号の旗のスケッチは ハロっぽいなと思ったり。
ああ、湖水地方を訪ねた〇年前、 ツバメ号とアマゾン号を読んでいたら それと知ってカンチェンジュンガを 仰ぎ見ることができたのに。
コニストン村のメインストリートには
1月5日のガイ・フォークス・デイに向けて
おかしな顔の人形が座っているスケッチもあります。
その日の大焚き火と花火のお知らせが出ているかと思えば、
ハロウィーン仮装ダンスディスコのお知らせが
肉屋さんに貼ってあったりするのです。
「ハロウィーンもガイフォークスも、この村はとても似合いそうです。」と
高柳さんは書いています。
(maaz)
『イギリス湖水地方を訪ねて』 著者:高柳佐知子 河出書房新社1995
2005年12月05日(月) 『船弁慶』(平家物語その十二)
2002年12月05日(木) 『チョコレート工場の秘密』
2001年12月05日(水) 『不眠症』(その2)
2000年12月05日(火) 『誰か「戦前」を知らないか』
管理者:お天気猫や
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