HOME*お天気猫や > 夢の図書館本館 > 夢の図書館新館
私達が教わっている「戦前」のイメージ、 あれはあんまり暗すぎませんか? 実際はもっともっと豊かで普通の暮らしがあったのに。 という訳で戦前を直に生活し、年長者に話を聞いていて、 古本を読んでさらに古い時代まで知っている 大正4年生まれの山本夏彦氏が 戦前の明るい雰囲気を私達の眼前に彷佛をさせようと ‥‥試みたのですが、戦後は言葉が失われているので、 なまなかな事では通じない。
そこで山本さん、自分の会社の入社三年目の 女性編集者をインタヴュアーに、 身の回りのテーマを細かく取り上げて 戦前を掘り下げる問答をしました。 これだと旧い言葉を知らない若い女性に通じる様に 最初から説明しなきゃいけないから、 自然彼女と条件の同じ私達にもよく判る。 またこの編集のお嬢さん、言葉は知らなくとも頭はきれる、 文章だけだと鋭すぎて怖いような山本さんと 息の合った掛け合いで、時に茶菓子を奪い合いながら、 楽しくて勉強になる問答を繰り広げます。
「百年分を一時間で」はこの問答集の後編。 この最後で山本さん、これからインターネットに挑戦して IT革命の本質を見抜いてやる、と広言しております。 乞う御期待。(ナルシア)
『誰か「戦前」を知らないか』 著者:山本夏彦 / 出版社:文芸春秋新書
>> 前の本 | 蔵書一覧 (TOP Page) | 次の本 <<
管理者:お天気猫や
夢図書[ブックトーク] メルマガ[Tea Rose Cafe] 季節[ハロウィーン] [クリスマス]