2008年09月23日(火)  さつまいもの町、川越。

さつまいもが大好きで、ダンナの実家では「いもねーちゃん」と呼ばれ、「雅子にはイモの天ぷらが何よりのごちそうだ!」とどっさり揚げてもらっている身としては、さつまいもの町として有名な川越にはぜひ行かねばと思っていた。あちこちの雑誌に載っていた川越情報の切り抜きを集めるばかりで、なかなか行く機会を逃していたのだけれど、いざ行くと決めたら池袋から30分。家を出て1時間も経たない距離に、小江戸・川越はあった。

駅からてくてく歩いて、ひょいと入ったお寺で、かわいい子猫がお出迎え。なぜか川越は猫が多い町でもあった。猫もイモが好き?

お寺の中にある団子屋さんの行列に誘われて並ぶ。一人で10本20本と買い求めて行く人たちがいて、飛ぶように売れている。2歳児のわが娘・たまも、顔をしょうゆだらけにして、一本ぺろり。団子屋はそこらじゅうにあって、どこでもたいてい一本80円。

蔵造り通りの町並みをひやかしながら歩いていると、イモはもちろん栗やあんこや豆の誘惑が次々とふりかかり、試食だけでおなかいっぱい、幸せいっぱい。いろんな種類の豆を気前良く食べさせてくれる豆屋さん、サイコー。名物らしい「きな粉豆」と甘納豆をお買い上げ。


ここにも、猫発見、蔵が並ぶ昔ながらの町並みになじむよう、クロネコヤマトのお店も蔵造り通り仕様。

路地の左右からなつかしいお菓子が誘いかける駄菓子屋横町も、これまた楽しい。お店の人たちも威勢がよくて、縁日みたいな雰囲気。

氷川神社にお参りし、観光協会に寄って、ポスターで知った「たま」というお店の場所を聞くが、今日は開いていない様子。さらにてくてく歩いて、町のシンボル的な「時の鐘」へ。正面にあるうどん屋さんに入り、3時の鐘を聞く。

いも天ぷら、いもうどん、いもそうめん、いもの甘煮などのいも尽くし。これだけいもを食べても、まだ食べたい。次回は「いも懐石」に挑戦してみようと思う。
川越駅までの道も、歩いているといろんな発見があり、楽しい。レトロなカフェやら、どんな味がするのか興味をそそられるお煎餅の看板やら。2歳児の探検にも打ってつけの町だとわかった。

2007年09月23日(日)  オフコースを聴いて思い出すこと
2006年09月23日(土)  マタニティオレンジ10 誕生日コレクション
2005年09月23日(金)  今日は秋分の日
2001年09月23日(日)  『パコダテ人』ロケ1 キーワード:事件


2008年09月22日(月)  「せつない」が言葉になった、たま2才1か月

娘のたまが2才の誕生日を迎えて、はや1か月。いまだに日によって「あまちゃん1才」と言ったり「あまちゃん3才」と言ったり、いまだにチョキはできないし、「たま」も言えない。「タ」だけでなく「ピ」も苦手で、「チンポーン」と大声の効果音つきでチャイムを鳴らす。「ピ」と言えないので、周囲は爆笑、親は苦笑。まわりが受けると、余計に調子に乗って「チンポーン」を連発。陽気な三枚目路線を突っ走っている。

バスの降車ボタン、エレベーターの階数ボタン、ウォッシュレットの操作ボタン、押せるボタンは手当たり次第押す。自宅のインターホンについている警報ボタンを押してけたまましい警報が鳴り響いたことも二度三度。ご近所さんに何と言い訳しようかとハラハラしたけれど、誰も「どうしましたか?」と駆けつけてくれず、意味がないことも判明した。

いつも何かしら口ずさんでいて、「ちょうちょ」「ぞうさん」「おもちゃのチャチャチャ」「ぶんぶんぶん」「バナナがいっぽんありました」「ねんねんころりよ」に加えて、「大型バスに乗ってます〜」という「バスごっこ」の歌と「しまうまのしまをぐるぐる取って〜」という「しまうまぐるぐる」、「おうまのおやこ」がレパートリーに加わり、「崖の上のポニョ」もだいぶ歌えるようになった。保育園では保育士さんが一日中歌ってくださっている。毎日聞いて体にしみこんだ歌が次々と顔を出し、いつの間に覚えたの、と驚かされる。「ぶんぶんぶん ママがとぶ」や「アンパンマンのおやこは なかよしこよし」「たまちゃんはいいこだ ねんねしな」など替え歌にして遊ぶことも覚えた。マイクをにぎってカラオケのまねごとをして、最後に「サンキュ」と言いながらマイクを持ち上げる。どこでそんなこと覚えたのか。わたしの鼻歌にも「なんの うた?」と興味を示し、部屋が静かだと「おんがく」とリクエストする。

たま語銀行に書き留めきれない勢いで日々進化している言葉は抑揚が豊かになり、「ひっぱんないで」「たま、まだ たべてないよ」などと感情を込めて言うようになった。一人で受話器に向かって「もしもし? あまちゃんよ。げんきよ。こうえんいこねー」などとべらべらしゃべっている。この一か月は、「さびしい」を訴える表現がふえて、今まで我慢していたんだなあと反省した。打ち合わせで遅くなる日が続くと、朝保育園で別れ際に「きょうは ママ くる?」と聞いてくる。休日にわたしがパソコンを打ちたいときはパパが散歩へ連れ出すのだが、「そろそろ帰ろうか」とパパが言うと、「ママ まってないよ」と切ない声で言ったりするという。

今日は夕方から打ち合わせが入ったので、昼間は保育園に預けず、仕事を忘れてじっくり遊ぶことに。ちょうど風邪気味だったこともあるけれど、体よりも心をいたわってあげたかった。後楽園ラクーアまで散歩すると、メリーゴーランドを指差し、あれに乗ると言い出した。7月に東京ディズニーシーでカルーセルに乗せたときは、またがった途端「かえる」とべそをかいたので、怖いからやめとこうよと諭したのだけど、乗ると言ってきかない。月誕生日プレゼントのつもりで乗せると、怖がるどころか、手を振る余裕。こんなところにも成長は現れている。

2007年09月22日(土)  マルセル・マルソー氏死去
2006年09月22日(金)  マタニティオレンジ9 赤ちゃんとお母さんは同い年
2005年09月22日(木)  innerchild vol.10『遙<ニライ>』
2003年09月22日(月)  花巻く宮澤賢治の故郷 その3


2008年09月21日(日)  「プロポーズ・アゲイン。」と『最後の初恋』

「プロポーズ・アゲイン。」というプラチナの新聞広告にあった「よい夫検定」の問題。「初めてのデートの場所は?」とダンナに投げかけると、「うるさい」と答えが返って来た。ど忘れよりもタチが悪い。落第者は妻にプラチナを贈って出直しましょう。宝石にあまり興味がないわたしは、プラチナよりもプラスティックのほうが好みだけど。

かつての恋人は妻という名の家政婦となり、今や母という名の乳母も兼ね、恋は遠い昔に置き去りにされている感がある。結婚何年目かのある日、突然「いとおしい」と言われて頬を赤らめたら「うっとうしい」の聞き間違えだった。ずっと恋していたいわたしには淋しいことだけど、結婚とは生活の重力に引っ張られて地に足をつけていくことなのかもしれない。せめて恋の時代を通り過ぎても、別な形の愛情に置き換わっていることを願う。

家族は愛情が前提の単位だから、それを失った相手のために食事をこしらえたり洗い物をしたりするのは苦痛になる。給料の出ない家事という奉仕にどれだけ前向きに取り組めるかは、家族への愛情のバロメータになるかもしれない。

わがダンナは家事逃れの天才で、「君の入れてくれた風呂が好きだ」とのたまってまで風呂掃除を押しつけようとする。「君の入れてくれた珈琲が好きだ」なら乗せられて一杯煎れるけれど……。「わたしが食事を作ったんだから、あんたがお皿を洗ってよ」と言うと、「君が汚したんだから,君が洗ってよ」と言い返され、憤怒のあまり絶句したこともある。お風呂もお皿も洗い物はダンナという結婚当初の約束は、「聞いてない」。以前、夫婦で大石静さんにお目にかかる機会があったとき、ダンナは「武士」というありがたいあだ名を頂戴した。

子どもが生まれてからも武士ぶりは健在だったけれど、最近変化が現れだした。お手伝いも遊びになる娘のたまに巻き込まれる形で家事に手を出すようになったのだ。洗濯機から洗濯物を運び出すリレーごっこやお風呂ゴシゴシごっこを父娘で楽しそうにこなしている。

感謝や思いやりがあれば夫婦はやっていけると聞くけれど、毎日顔を合わす相手に興味を抱き続けられるかどうか、これがすごい挑戦なんじゃないかと思う。感謝や思いやりを向けることは努力で何とかなっても、関心をコントロールするのは難しい。ダンナとは知り合って人生の半分ぐらいになるけれど、これだけ一緒に過ごしてきても、初めて知る一面があるのが面白い。「子はスパイス」だと思う。

さて、今日の日記の内容にも関連して、宣伝をひとつ。9月27日公開の映画『最後の初恋』の劇場用パンフに今井雅子のエッセイが登場。映画に登場するモチーフにからめてエッセイを競演するという企画で、わたしがいただいたお題は「嵐・海」。母であり、妻である前に女でありたい。生活に埋もれているそんな女心に揺さぶりをかけるのは、嵐の海……。劇場で手に取っていただけたら幸いです。原作は『きみに読む物語』『メッセージ・イン・ア・ボトル』のニコラス・スパークス。嵐の海で恋に落ちる二人はリチャード・ギアとダイアン・レイン。

2006年09月21日(木)  マタニティオレンジ8 赤ちゃん連れて映画に行こう
2003年09月21日(日)  花巻く宮澤賢治の故郷 その2
2002年09月21日(土)  アタックナンバーハーフ


2008年09月19日(金)  広告会社時代の同期会

3年前まで勤めていた広告会社、マッキャンエリクソンで同期入社したナカジ君が転職することになり、同期を中心にした送別会が開かれた。打ち合わせが長引き、会社が入っている青山一丁目のビルの一階にあるカフェ246に着いたのは、12時前。ビニールカーテンの外を嵐が吹きすさぶオープンテラスでそのまま二次会が続いていて、主役のナカジ君を含めて8人の同期に会うことができた。同期が集うのは、ナカジ君が大阪支社に転勤になったとき以来、約2年ぶり。平成5年に入社したときは15人いた同期もナカジ君が抜けて、あと3人となった。広告業界は入れ替わりが激しく、転職組の中には3社目に移った人もいる。

この同期、すごく仲が良くも悪くもなく、ノリが良くも悪くもなく、恒例の新卒パーティ(新卒社員が企画、主催して社員にパーティ券を売る)も、なんとなくやらなかった。それでいて、誰かが異動したり結婚したりすると、同期で集まろうとなり、会うと楽しかったり懐かしかったりして、また近々やろうよと言いつつ、あっという間に2、3年過ぎる。他社からマッキャンに中途入社した社会人同級生も「同期」に勧誘しているので、同期会を開くたびに、集まる同期が増えていたりする。なんともマイペースな集団なのだけど、そのゆるさが、年を経るごとに心地よく感じられる。内定式や入社式が遠い思い出になるにつれ、同期会は、「ただいま」と帰る場所になっていく。

同期入社のアートディレクターのヒダイ君が、入社して間もなく同期で行った一泊旅行の写真を持ってきていた。FIT(フィット)というスポーツ宿泊施設でテニスをしている皆の若いこと。ピタピタのスパッツをはいて逆立ちしているわたしも、恥ずかしいぐらい幼い。モノクロで撮ってカラーで焼くとセピアカラーになると教えてくれたのはヒダイ君だけど、その手法で焼き付けられたセピア色の思い出が余計に懐かしさをかき立てて、照れくさいような眩しいような思いで、じっと見入ってしまった。

2004年09月19日(日)  2代目TU-KA


2008年09月18日(木)  マタニティオレンジ333(最終回) 魔の二歳児 魔法の二歳児

知恵がつき、言葉が達者になり、わがままも口答えもいっちょまえになって親の手に負えなくなってくる「魔の二歳児」。その悪魔の「魔」は魔法の「魔」でもある、という投書を新聞で見つけた。いつの間にこんなことができるようになっていたの、と目を見張る魔法のようなことが確かに次々と起こる。

パソコンインストール用のCDが床に転がっているのを見つけたわが娘たまは、封筒からCDを取り出し、わたしの作業椅子に飛び乗り(これもいつの間にか危なっかしくなくなった)、Macの右側にある溝にすいっと滑り込ませた。しまじろうのお試しDVDを観るときにわたしが取る手順をちゃんと見て覚え、真似している。厚さ2ミリほどの溝にCDを通すなんて器用なこともできるようになったのか、と驚いた。

大阪でいとこ兄妹のシュンちゃんとトモちゃんに「大阪にはうまいもんがいっぱいあるんやで〜」という振りつきの歌を教わったのだけど、そのときはまったく動きについていけなかったのに、昨日の朝保育園に向かう道で突然上手に踊り出した。「大阪にはうまいもんがいっぱいあるんやで〜 たこやき ぎょうざ お好み焼き 豚まん」という一番では、ほっぺたにたこ焼きを作り、耳の後ろに手を当ててぎょうざを作り、頭の上下を両手ではさんでお好み焼きを作り、最後に鼻を指で押し上げて豚まんを作る。「大阪にはうまいもんがまだまだあるんやで〜 カニ道楽 くいだおれ もんじゃ焼き なんでやねん」では、カニの手、くいだおれ人形のたいこを叩く仕草、もんじゃを焼く真似に続いて、右手を前に突き出して「なんでやねん」のポーズ。今はなき「くいだおれ」がこんな形で娘に受け継がれることに感激し、「豚まん」「なんでやねん」をうれしがって繰り返す三枚目な姿に大阪人の血を感じた。

ところで、産後のマタニティブルーにひっかけて「マタニティオレンジ」と題して子育てにまつわるあれこれを書き綴ってきたけれど、1才の誕生日を過ぎ、2才の誕生日を過ぎ、まだオムツでおっぱいとはいえ娘はもはや赤ちゃんではなくなり、わたしも、もはや産後ではなくなった。ちょうど333とゾロ目になった今日をマタニティオレンジの最終回にしようと思う。会社を辞めて脚本に専念しようと思った矢先に縁あって首をつっこむことになった子育ては、想像した以上にネタの宝庫で、毎日のように書きたいことがあった。子育て中の人は自分と重ねて泣き笑いし、子育てが一段落した人は昔を振り返り、「今井さんと同じときに子育てしたかった」と言ってくれる人もいた。子どもを授からなかった友人は、「自分が子育てしていたらこんな感じかなあ」と想像しながら成長を見守ってくれた。日記を読みながら一緒に喜んだり心配したり面白がったりしてくれた人たちの反応に励まされて、オレンジな気持ちのまま今日まで来られた。マタニティオレンジ期は卒業しても、娘の話題はこれからも日記をにぎわせるはずだし、たま語銀行への貯蓄も続けるつもり。おもろいことも大変なことも、いっぱいあるんやでえ。まだまだあるんやでえ。

2005年09月18日(日)  和歌山・串本の干物
2004年09月18日(土)  愛以外は証明できる宇宙飛行士
2003年09月18日(木)  夢も人もつながる映画『夢追いかけて』
2002年09月18日(水)  月刊ドラマ


2008年09月17日(水)  湯気の中にかおりが見える映画『しあわせのかおり』

『パコダテ人』のプロデューサー、ビデオプランニングの三木和史さんの最新作『しあわせのかおり』を試写で観た。中華鍋を熱する炎がボワッという大きな音とともに青く揺らめいて立ち上がるオープニングにつかまれる。このボワッ!がけっこうな音量で、劇中で火が点くたびにわたしは座席で飛び上がることになった。よく熱した中華鍋を卵液が踊るように滑りながら固まりかけていく様も、画面いっぱいに映るとすごい迫力。包丁さばきも大胆なジャーッと炒める手つきも豪快で、中華を作るってアクションだったんだなあと気づかされる。

とにかく出てくる料理がひとつひとつ実においしそう。中谷美紀演じる百貨店の出店交渉担当がお昼目当てに一週間通い、一日交替で「山定食」「海定食」を注文するモンタージュは、あれも食べたいこれも食べたいと目が迷い箸状態になった。しっかりとカメラにとらえらえた湯気の中に、タイトルにある「しあわせのかおり」が本当に見えるような気がしてくる。

今作と同じく三原光尋監督、藤竜也主演、三木和史プロデューサーが組んで上海国際映画祭で最優秀作品賞を射止めた『村の写真集』同様、悪い人は出て来ず、写真の代わりに料理を通して登場人物が心を通い合わせる過程をじっくりと描いている。食事を作ることは「好き」を伝えることで、嫌いな人のために料理を作るのは苦痛なのはもちろん、まず自分が自分を好きという精神状態でいることがとても大切。わたしはそう考えるので、料理の腕を上げるうちにヒロインの顔つきが変わり、藤竜也演じる師匠の王(ワン)さんに認められていく過程を面白く観た。

説明をしすぎないというか、あえて空白を残しているように感じられる場面もあって、ここは食い足りないのではと思ったりもしたけれど、料理の満腹感とのバランスを考えるとちょうどよかったのかもしれない。体にやさしくおいしいものを食べた後のように、あたたかなもので満たされたような「しあわせ」がしみじみと広がる作品だった。

出口近くで「今井さん」と呼び止められて振り返ると、『パコダテ人』でご一緒した石田和義さん。CM制作会社から映画の世界に飛び込み、パコでアソシエイトプロデューサーとしてスタートを切り、今はヒットメーカーのROBOTにいる。そういえば、『村の写真集』にも関わっていたはず。石田さんに紹介してもらって縁ができたROBOTで何度かすれ違ったことはあったのだけど、やっと今日お茶する時間を持てた。お互いやパコ関係者たちの近況を話す。石田さんにとってもわたしにとっても初めての映画だった『パコダテ人』は、格別に思い入れ深い故郷のような作品。石田さんは、『死神の精度』に続き、超大作『K−20 怪人二十面相・伝』を手がけていて、金城武づいている。

2004年09月17日(金)  『浅草染太郎』のお好み焼き
2003年09月17日(水)  Virginie Dedieu(ビルジニー・デデュー)
2002年09月17日(火)  宮崎映画祭『パコダテ人』上映と手話


2008年09月16日(火)  マタニティオレンジ332 大阪行く! 大阪また来る!

NHK奈良主催の万葉ラブストーリーがらみで、娘のたまを連れて大阪にちょくちょく帰る機会が出来、今回で4回目。これまでと違って今回は「おーかー いく!」(大阪行く!)とちゃんとわかっていて、何日も前から楽しみにしていた。保育園でも「おーかー いく!」と保育士さんに触れて回り、少し前に大阪に行ったお友だちに「おーかー いく?」と聞いていたという。

6月に会って以来、3か月ぶりの大阪じいじばあばは、急に言葉がふえたたまとのやりとりを面白がり、よく笑った。広い床、広い庭、玄関先で飼っているメダカ……東京の家にはないあれこれに、たまの目はランラン。マイカーのハンドルを握らせてもらい、じいじがなぜか持っていたマイクを握って持ち歌を次々と熱唱した。

ダンナの弟夫妻のところの3才のハルくん、わたしの妹夫妻のところの5才のシュンくんと3才のトモちゃん、3人のいとことの交流も楽しんだ。今日はわたしの中学時代の同級生、ハルちゃんのところに昨年10月に生まれたケンタくんと初対面。「あかちゃん くる?」と楽しみにしていたのに、自分と同じぐらい大きな男の子に気後れして、泣きべそをかいていた。ケンタくんは写真で見ていた以上のきりりとした美男子。今度帰ってくるときには一緒に遊べるかなあ、とお土産にいただいたマダムシンコのバウムクーヘンを食べながらハルちゃんと話した。

3泊4日の間には「おうちかえる!」と突然言い出すこともあったけれど、いざ帰る時間になると、「おうちかえらない!」。「おーかー またくる!」と繰り返しながら大阪を後にした。子連れでの帰省は今のところもっぱら飛行機。新幹線で3時間もじっとさせておくのは大変、飛行機なら泣いても一時間というのがその理由だったのだけど、新幹線のほうがラクなのではと思えてきた。泣かれても逃げ場がない飛行機と違い、新幹線なら車内を歩いて気を紛らわせることはできる。乗っている時間には2時間ほどの差があるけれど、空港までの距離、空港での待ち時間、空港内の移動を含めると、所用時間はどっこいどっこい。値段も新幹線のほうが安いし、便数も多いし、次回は陸路で帰ろうか。空港バスと並走していた白地に青いラインの泉北高速鉄道の車両を指差して、たまは「しんかんせん!」と歓声を上げていた。

2005年09月16日(金)  棚橋荘七個展 A+Tアート青山 横山KAN事務所
2003年09月16日(火)  『冷凍マイナス18号』キャンペーン開始


2008年09月15日(月)  「第2回万葉LOVERSのつどい」でますます万葉ラブ!

第1回に続いて審査員を務めたNHK奈良主催の脚本コンクール「第2回万葉ラブストーリー」募集。審査会で大賞1作品佳作2作品を選んだ6月12日からわずか3か月の間にホン直し、撮影、編集が進められ、活字だった3つの受賞作は、それぞれ10分あまりのオムニバス3作品となった。その「ドラマ万葉ラブストーリー夏」の完成を記念した「第2回万葉LOVERSのつどい」が今日開催された。会場は奈良女子大学記念館。明治時代に建てられたという美しいたたずまいの洋館は、国の重要無形文化財だとか。講堂の高い天井に施された装飾や、舞台正面の壁に配された謎の扉に、胸が高鳴る。

今回の受賞者も全員女性。そのうちの一人、『人込みさがし』で佳作を受賞した宮埜美智さんは、昨年『フルムーン ハネムーン』で受賞した藤井香織さんの友人で、わたしの一日シナリオ講座を一緒に聴きに来てくれたことがあった。審査の段階では作者名は伏せられているので、受賞が決まった後に知ったのだけど、うれしい偶然。大賞作品『誰そ彼からの手紙』を書いた高橋幹子さんは、今年のフジテレビヤングシナリオ大賞も受賞。立て続けにコンクールの最高賞を射止めるのは、才能に加えて運も強力な証拠。受け答えからも自信と意欲が伝わってきて、たのもしい。『つらつら椿』(ドラマ化にあたって『花守り』と改題)で佳作を受賞した縞古都美さんは受賞をしみじみと感激している様子。わたしもコンクールがきっかけで脚本家デビューをしたので、自分が経験した授賞式を振り返りながら、今日の感動が書き続ける力となりますようにと願った。

開演直前に、司会の中村宏アナウンサーと杉本奈都子キャスター、審査員で万葉学者の上野誠先生と第一部のトークショーの打ち合わせ。前回はドラマに登場する万葉集の歌3首を紹介しつつ展開したのだけど、ネタバレになる恐れもあるので、今回は路線変更することに。上野先生が「万葉集の巻七の冒頭にこういう歌があるんですが……」と手書きのメモをテーブルに出した。

 天の海に
 雲の波たち
 月の舟
 星の林に
 漕ぎ隠る見ゆ


「この歌からどんな場面が思い浮かぶかについて話すのはどうでしょう」と上野先生。作者は詠み人知らず。誰が誰に向かってどんな場面で詠んだ歌か思いを馳せるところから脚本作りは始まる。「まさにそういうことができたらと思ってました」とわたし。2回審査をやってみて、「ストーリーに万葉集の歌を盛り込むのではなく、万葉集の歌を原作にしてストーリーを膨らませる」ことが万葉ラブストーリーの必勝法だと確信したところ。その作業のさわりをトークで披露できたら面白い。

ホワイトボードもなく、パワーポイント上映もできないというので、上野先生が読み上げる歌を復唱して頭に入れつつ、一人ブレスト開始。月夜の海に小舟を浮かべて語り合う若い男女がすぐに思い浮かぶけれど、脚本家としては、中村アナや杉本キャスターが思いつかないような変化球を投げてみたい。開演の挨拶を舞台袖で聞きながら思いをめぐらせ、ふと「宝探しの暗号みたい」と思った。「謎解き」というヒントを得て、言葉遊びのスイッチが入り、歌をあらためて眺めると、もうひとつ発見。「できた!」とストーリーが見えた瞬間、名前を呼ばれて壇上へ。

即興脚本作りに入る前に、まず、上野先生が大きなハートを縫い付けたわたしのワンピースを話題に上げた。万葉「ラブ」にちなんでハート服を選んだのだけど、「近くで見ると、すごく縫い方が荒いんですよ」と上野先生。会場の笑いを誘ったところで、「この服を作ったデザイナーはこんな目に遭うとは想像してなかったと思うんですけど、万葉集の作者たちも自分の作品がドラマにされるなんて思ってなかったでしょうね」とわたしが引き取った。リード上手な上野先生との掛け合いは、気持ちよく話がつながる。


「今日は皆さんに脚本が生まれる瞬間に立ち会っていただこうと思うんです」と上野先生が切り出し、「天の海」の歌を読み上げ、「天が海なら雲は波 雲が波なら月は舟 その舟が漕ぎ出すのが星の林に隠れて見える」といった意味を解説。「これを詠んだのは男だと思いますか? 女だと思いますか?」と中村アナ、杉本キャスター、わたし、ついで会場の皆さんに質問。男派と女派がほぼ半々。続いて、中村アナと杉本キャスターに「この歌の場面を即興で演じてください」と上野先生。星空を見上げるカップルをたじたじと照れながら演じはじめたお二人、決め台詞が出ず、会話が終わらない。「その舟に乗せて私をどこへ連れて行ってくれるの?」と上野先生が助け舟。

「では、プロの今井さんならどんなドラマを考えますか」と上野先生に振られ、わたしが披露したのはこんな話。

つきあって10年になるのになかなかプロポーズが聞けない美穂子ちゃん(愛称ホコちゃん)が彼氏の阿久津君に宝探しの歌を贈った。この歌の中に宝のありかが……だけどなかなかわかってくれない阿久津君。じれったくなったホコちゃん、「頭の5文字をつなげてみて!」。答えは「アクツホコ」。ホコちゃんがアクツ君のお嫁さんになるのが宝だってこと。さらに「アクツホコ」を並べ替えると、「アホコツク(アホ小突く)」。鈍感な阿久津君にかわいく肘鉄食らわせたホコちゃんに阿久津君はついにプロポーズしてハッピーエンド。

「プロポーズの舟が星に隠れて見えない」というじれったさが歌に込められていたことを言い忘れたけれど、会場からは拍手を頂戴できたので、ほっとひと安心。ちなみにひらがなで書き起こすと、

 あめのうみに
 くものなみたち
 つきのふね
 ほしのはやしに
 こぎかくるみゆ


打ち上げの席で放送部長の武中千里氏に「在原業平の『かきつばた』の折り句の逆の発想ですね」と指摘されて、それを言い添えておけば教養がにじんだものをと悔しがる。「猫又」という短歌の会で以前「くりひろいを折り句にして一首」というお題があったのに、折り句という言葉もかきつばたもすっかり忘れていた。何気ない会話にさりげなく古典を忍ばせられるような大人になりたい。

第二部は授賞式。上野先生は「景」(景色)と「情」(情感)が描かれていることが選出基準であると話し、井筒和幸監督は大賞の「誰そ彼からの手紙」を絶賛。わたしは脚本作りを料理にたとえ、「このコンクールは万葉集と奈良を使うことと材料が指定されているけれど、万葉集は何千とあり、奈良の見所も何千とある。そのどれとどれを選んで組み合わせ、ストーリーを膨らませるか、そこが料理人の腕の見せどころ」と話した。

その受賞脚本にたくさんの人の手で命が吹き込まれ、さらに重厚な味わいに仕上がっているはず。というわけで、第三部はわたしも初めて観る「ドラマ万葉ラブストーリー夏」の披露上映。昨年以上に見ごたえのある3作品に惹きつけられた。自分の脚本が作品が映像になると、「ここは、こうなったのか」と答え合わせをしながら観てしまう。思った通りのこともあれば、予想を裏切られても期待を上回ることもあり、あれっとなる場合もあるけれど、間違いなく言えるのは、夏の奈良の名演は脚本に描かれている以上だったのではということ。前回の秋の奈良も素晴らしかったけれど、夏には夏の輝きがあり、すでに募集が始まった第3回(>>>募集要項)の春編にも早くも期待が高まる。ぜひ第4回募集で冬編まで作って、万葉ラブの四季を完成させてほしい。

披露上映後、『人込みさがし』に中村太郎役で出演した真鍋拓さん、『花守り』に桜井るり役で出演した中園彩香さんとともに受賞者3名が登壇。ドラマの感想を語り、真鍋さんが劇中でも披露した笙の音色を聞かせてくれた。今回の役のために特訓されたそう。『人込みさがし』を書いた宮埜さんは、ドラマの感激に加え、サプライズで来場したダンナさんのお父さんが涙ぐんでいるのが壇上から見えて、涙、涙。脚本コンクールは数あれど、授賞式と完成披露が一度に行われるものは珍しい。受賞者が一日に味わえる幸福度でいえば、万葉ラブは最強かもしれない。

つどい終了後はお時間の許す方に残っていただき、「ふれあいミーティング」という名の意見交換会。今日の感想をうかがったり、質問を受けつけたり。次々と手が挙がり、前回以上に活発なやりとりとなった。大学時代に応援団の写真をよく撮ってくれた小山氏もわたしのサイトでイベントを知ってサプライズで登場。「三人の受賞者の方、なぜそれぞれの歌を選ばれましたか」といい質問を投げてくださった。ミーティング後も話しかけてくださる方あり、サインを求めてくださる方あり。「子ぎつねへレンのファンです」という男性、「去年も参加しました」という男性、「次回応募したく東京から参加しました」という女性、「奈良に住んでいて、紹介したいところはたくさんあるんですけど、脚本の書き方がわからなくて」という女性三人組。「来年も来ます!」の声がたくさん聞けて、万葉LOVERSの輪が着実に広がっている手ごたえを感じた。

わたしに審査員を依頼してくれた大学時代の同級生、高田雅司くんは夏に千葉放送局に異動したけれど、イベントのために戻ってきてくれた。前回の受賞者の藤井香織さんは東京から、西村有加さんは名古屋から(お土産に名古屋グルメをいただく。あんこ味マーブルチョコ、ヨコイのソース、チョコ×海老せんべい)駆けつけ、ちょっとした同窓会気分。帰りたくなるイベントって、なんだかいいなあ。

奈良放送局へ移動し、ミニ打ち上げ。「6時45分のニュースでやるよ」とテレビをつけ、見守るが、なかなか出てこないうちに天気予報。「この後にもまだ枠があります」と中村アナ。しかし、天気予報の後は相撲のニュース。「落ちたか」と秋山局長。「いえ、あと1分あります」と中村アナ。最後にすべりこみで映った瞬間、大きな歓声。今年も成功でしたね、来年もよろしく、と気持ちよくしめくくる。

ドラマ「万葉ラブストーリー夏」は早くも放送が決定。昨年は奈良ローカル放送に始まり、関西地区での放送を経て全国放送まで4か月かかったけれど、今年は一か月以内のスピードで達成。ドラマとして楽しむもよし、第3回応募の傾向と対策を練るもよし。奈良放送局のブログで読める「万葉サブストーリー」とあわせてどうぞ。
◆9月19日(金)20:00-20:43(総合テレビ 関西のみ放送)
◆10月12日(日)15:05-15:48(総合テレビ 全国放送)

2002年09月15日(日)  パコダテ人P面日記 宮崎映画祭1日目


2008年09月14日(日)  降雪確率100%の「ハーベストの丘」

大阪滞在2日目。「あそこはええよー」と大阪の家族や友人から評判を聞いていたハーベストの丘へ。わたしの実家からは車で10分ほどの距離にあるのだけど、駅前から出ているバスに15分ほど揺られて向かう。行ってみて、「ここはええわー」。広い敷地にいろんなものが詰め込んであって、何時間でも過ごせそう。目移りしそうな遊具に、娘のたまも目がキラリ。だけど、何をするにもいちいちお金がかかる。それぞれ300円かける大人二人。子どもが4才を越えたら、さらに子ども料金がかかる。

放し飼いになっている犬と遊べるコーナーに入るのにも、付き添いの大人は300円。たまが入りたそうにしていたので入ったら、「こわい〜。でる〜」とぐずりだす。300円の元を取ろうと思って引き止めたものの「でる〜」。せめて写真をと撮ったけれど、ひどい顔をしていた。

300円の観覧車から眺めると、吊り橋の向こうは畑や牧場や池が広がるのどかなエリア。観覧車を降り、吊り橋の手前の小径を下って小川が流れているところまで歩く。自然の小川には、あめんぼやおたまじゃくしが泳いでいる。たまを裸足にさせて小川に足をつけさせると、指の間に砂が入り込む感触が気持ち悪いらしく、「でる〜」。軟弱な都会っ子になってしまっている。

吊り橋を渡り、たまが異様に興味を示したパンダボートに乗る。20分900円。自転車を漕いで大きな池を進む。フナみたいな魚が群れで泳いでいて、手をたたくとホイホイ寄ってくる。警戒心ゼロ。ボートから上がると、100円の電気自動車をせがまれ、スイカ車に乗り込む。思いがけないスピードで発進したかと思うと、あっという間に走らなくなる。降りると、「イーゴ」とイチゴ車に駆け寄るたまを引きはがし、牧場エリアへ。ヤギやウサギの餌も有料。どうせたまは怖がるので,眺めるだけに。

カフェテリアのお昼は意外とおいしく、たまもよく食べる。その近くにガラス越しに中の作業を覗ける工場があり、プリンやらソーセージやら牛乳やらを作っている。午後でほとんどの機械は止まっていたけれど、プリンにフタをする作業をたまは食い入るように眺めていた。

ちょうど期間限定の「ハーベストの丘に雪が降る」というイベントがあり、降雪機でまいた雪を敷き詰めた二十畳ほどの銀世界が出現。子どもたちがひしめきあって、角砂糖に群がるアリ状態。そこに高度を上げた降雪機のノズルから大粒の雪が降り注ぐ。大粒というより塊で、こぶし大の雪を顔面に受けると、冷たさよりも衝撃が勝る。昼寝から無理矢理起こされた寝ぼけ眼のたまにはあまり受けなかった。

2003年09月14日(日)  ヤッシー君、地震を吹っ飛ばす!
2002年09月14日(土)  旅支度


2008年09月13日(土)  大阪・北浜『五感』のVIPルーム

『万葉ラブストーリー』イベントに出席するため、3か月ぶりに大阪へ。今回は娘のたまに加えてダンナも一緒に行けることになり、大阪に住むダンナの弟一家とお昼を食べてお茶することに。去年の秋東京で会ったきりなので、ほぼ一年ぶりの再会。甥っ子のハル君はたまより1才4か月年上で、すらりと背が伸び、上手におしゃべりして、すっかりお兄さん。たまもハル君も最初は緊張気味だったけれど、少しずつ打ち解け、追いかけっこをはじめたり、ギュッとだっこしたり。

うどんやだけどカツ丼が名物というお店でお昼を食べた後、歩いて北浜のパティスリー『五感』へ。去年、元同僚夫妻の披露宴で意気投合したフクちゃんたちと大阪で再会したときに案内されたお店で、昭和以前の建物と思われるレトロな店構えに一目惚れした。そのときはティールーム待ちの行列を前に店内で食べるのは諦め,持ち帰ってフクちゃんのデザイン事務所で食べた。一階のパティスリーを見下ろすような二階の回廊のティールームはどういうことになっているのか興味をそそられ、ぜひもう一度機会があればと願っていたら、ダンナ弟のほうから「勤め先近くのケーキ屋」として案内してくれたのだった。

今回も一時間待ちの行列。だけど、焼き菓子の甘い香りの中でショーケースのケーキを冷やかしながら待っていると、思ったより短く感じられた。飴色の階段を上ってすぐの個室に案内される。大人4名子ども2名の6人でちょうど囲める大きなテーブル.壁には本棚。ドアを見ると、「VIPルーム」のプレート。子連れへの配慮でいちばんいい部屋に通されたのだろうか。大人だけだったら、テーブルが並ぶ大部屋だったかもしれない。お手洗いに行くついでに通りがかったそちらも、もちろん雰囲気たっぷりだったけれど、個室は格別。実際、たまがぐずりだしたときは、まわりに他のお客さんがいなくてよかった、と心底ほっとした。人のティータイムを邪魔してしまうほど心苦しいものはない。

さて、運ばれて来たデザートは、注文した「和栗のモンブラン」に桃のシャーベットと小さなケーキ(チョコのスポンジで栗とクリームをサンド)が添えられたもの。三つを交互にスプーンですくって口に運ぶ。ケーキはやさしくふくよかな味でシャーベットはほどよい甘さ。ケーキがひとつ400円ぐらいとして、プレートに昇格したら2倍ぐらいになるんだろうかと思ったら、値段はケーキ一つのまま。シャーベットとプチケーキはおまけなのだ。店内で食べると割高になるのはよくある話だけど、おまけがつくというのは珍しい。飲み物とセットにしても1000円弱でおさまり、なんだかとても満たされた気分。銀座の古い洋館に東京店をぜひ。

<<<前の日記  次の日記>>>