2005年12月31日(土)  大阪一高い山・金剛山で年越し

ダンナを連れてはじめての正月帰省。大阪一高い山・金剛山に両親とともに登る。山好きの父イマセンに連れられて子どもの頃に百回以上登った思い出の山。登るのは、十年以上ぶり。標高1125メートルとはいえ、けっこうキツイ。新雪を踏みしめて歩くのは、いい気持ちだけど、霧氷が見られなくて残念。

昭和17年7月10日生まれのイマセンは、昨年平成17年7月10日に900登頂を記念して山頂に石碑を建てた。どう見てもお墓なんだけど、本人は「ええ買い物したわー」といたってゴキゲン。

山頂から少し下った山の中腹にある香楠荘(こうなんそう)で年越し。ここも子どもの頃に何度か泊まった宿。千早赤阪村の経営だけど、グルメ杵屋が指定管理者として入っていて、夕食(かなり豪華)には年越し蕎麦が出る。大晦日はすぐに予約が埋まるけれど、ふだんの日はけっこう空いているらしく、「つぶれたら困る」と両親。檜風呂も気持ちいいし、食事もおいしいので、山好きな方はぜひ。

2004年12月31日(金)  英国旅行5日目 ロイズとパブと年越し
2003年12月31日(水)  年賀状でペンだこ
2002年12月31日(火)  大掃除に救世主あらわる
2001年12月31日(月)  祈り
2000年12月31日(日)  2000年12月のおきらくレシピ


2005年12月24日(土)  ラクーアのクリスマス

夕方までパソコンに向かっていて、「せっかくのイブ、なんかクリスマスらしいことしよう」と思い立ち、歩いていけるクリスマススポットということで後楽園のラクーア(LaQua)へ。

お目当ては、数日前の新聞に紹介されていたイルミネーション。行ってみると、電飾とLEDのまばゆい競演で、地上に星が舞い降りたよう。ショップめぐりも楽しくて、本屋+雑貨屋のヴィレッジヴァンガードや駄菓子屋を冷やかしたり、食材屋でパスタソースを買ったり。クリスマスのうきうきした気分を味わえた。

イルミネーションは「東京ドーム ウィンターイルミネーション」と銘打っていて、ラクーアはその中心地として「ラクーアルミナスタウン」と名乗っている。ラクーアから東京ドームへ続く道にはツリーがまたたいていた。80万個の電飾が2月14日までキラキラとのこと。

2003年12月24日(水)  PLAYMATE#03『ワンダフルボーイ』
2001年12月24日(月)  イベント大好き


2005年12月20日(火)  シナリオ作家協会の忘年会

シナリオ作家協会の忘年会へ。脚本家の知人友人が数えるほどしかいないので、こういう集まりに顔を出すときは、いつもドキドキする。行ってしまえば何とかなるものだけど。今年は作協のシナリオ講座で教えている教え子さんも来るというし、『子ぎつねヘレン』『天使の卵』のプロデューサーの榎望さんもいらっしゃるというので、ちょっと心強い。でも行ってみると、すごい人、人、人。なのに照明が暗くて、知り合いを見つけるのはひと苦労。去年までは日比谷の松本楼が会場だったのだけど、今年は新理事長・西岡琢也氏就任の年ということもあり、銀座のマイハンブルハウストーキョーというライブハウスに場所を移しての開催。物珍しさもあってか、例年以上に人が集まったよう。

薄暗い会場を回遊していると、ぽつりぽつりと懐かしい顔を見つける。デビューする前に函館の映画祭でお会いした小川智子さんは、シナリオコンクールで受賞したわたしの作品を読んで「面白かった」と励ましてくれた人。その言葉がとてもうれしくて、書き続ける力になった。「フリーになりました」と報告したら、「あなたなら大丈夫」とまた力づけていただく。パコダテ人を観て直接連絡をくれて以来のおつきあいの森岡利行さんは、監督・脚本作品『問題のない私たち』で銀幕デビューした沢尻エリカさんが『天使の卵』出演と聞いて喜んでくださった。

勤めていた会社の先輩の友人で映画評論家の小張アキ子さんとも再会。小張さんの紹介で、ずっと気になっていた小松與志子さんにやっと会えた。映画『宣戦布告』『油断大敵』ラジオドラマ『カーン』『奇跡の星』など、手がけた脚本も素晴しいけれど、ご本人もとても人あたりのやわらかい素敵な人だった。

理事長の西岡琢也氏には榎さんに紹介していただく。『新しい朝が来た〜8月15日のラジオ体操』『陽はまた昇る』など、印象に残る脚本を手がけられている大先輩を前に緊張したけれど、物腰はとてもやわらかくて気さくな方だった。

さらに今夜の収穫は、2005年最も感銘を受けた作品のひとつ『いつか読書する日』の監督・緒方明氏、脚本・青木研次氏、プロデューサー・追分史朗氏の三氏にお会いできたこと。直接感想を伝えられて、よかった。

2003年12月20日(土)  SLばんえつ物語X’masの旅 1日目:山都〜鹿瀬
2002年12月20日(金)  生爪様
2001年12月20日(木)  幸せの粒


2005年12月10日(土)  5年物のモエのマグナム

結婚祝いでいただいたまま開けそびれていたモエ・シャンドンのマグナムの栓を抜く。「大勢お客様が来たときに」と出し惜しみするうち、掃除をしない上に料理の下手なわが家に客人が寄りつかなくなり、五年経ってしまった。気が抜けてるのでは、味が変わっているのではと怖くなり、ますます「開かずの栓」となっていたが、今夜遊びに来たのが応援団の後輩たちということもあり、「石油ポンプでサッポロソフトを飲んでいた仲だし」と安心(?)して栓を抜く気になった。ところがいざ開けてみると、心配ご無用、ちゃんと立派にモエの味。「飲みきれるだろうか」の心配もよそに、5リットルのボトルは気の抜ける間もなく空き、続くワインや日本酒のボトルもどんどん空いた。男3人女3人の仕業とは思えない飲みっぷり。

応援団という世界は、学年間の身分格差が激しく、学年が1年違うだけで言葉遣いから責任感から出すお金の額から何もかもが大違い。だけど大人になってしまうと、いい感じの酒飲み友だちになれて、応援団時代の共通の知り合いの噂話をしつつ仕事の話や社会の話もできたりする。昔よりはいいお酒を、昔より大人の飲み方をしながら、年齢を重ねた分だけ増えた引き出しをのぞきあえるのが楽しい。

2004年12月10日(金)  エコアス馬路村の間伐材商品【monacca】
2002年12月10日(火)  美人計画


2005年12月07日(水)  『陽気なギャングが地球を回す』試写

今井雅子の脚本映画デビュー作『パコダテ人』を撮った前田哲監督の最新作『陽気なギャングが地球を回す』(公式サイト近日オープン)の試写を観る。パコダテ人関係者や前田さんつながりの知り合いが多かったせいもあるけど、試写に行くと見知った顔の人を見つけやすくなってきて、少しは顔が広くなってきたのかなと思ったりする。

5月に撮影所にお邪魔して見たのは、『ロマン』というカフェバーのシーン。その内装のあまりのかわいさに悲鳴を上げ、「わ、わ、これ欲しい。これどこで買うの?」と大騒ぎしてしまったが、銀行強盗の話だと聞いていたので、最初バーカウンターを見たときに「銀行のカウンターじゃないみたい」とボケたことを言ってしまった。隣のスタジオで準備中の銀行のセットも見せてもらったら、そっちはちゃんと銀行に見えた。

美術も凝り凝りで楽しいのだけど、衣装(『子ぎつねヘレン』の大沢たかおさんのスタイリストだった小林純子さんが担当)もとてもわたし好み。撮影所で見たときは一着だったけど、映画の中では次々と変わってファッションチェックにも大忙し。

美術と衣装は見学したときにある程度イメージが出来ていたけど、役者さんの演技、編集、音楽は本編を観て、「おおっ」の連続。オープニングからとてもスピーディで、ノリのいい音楽とともに映像が駆けていく。空撮もやってるし、カーアクション派手だし、前田監督がこんなゴージャスな映画撮ってるなんてすごい、と感心しているうちに物語はポンポンと展開。他人の嘘を見抜いてしまう男(大沢たかお)、超正確な体内時計を持つ女(鈴木京香)、演説の達人(佐藤浩一)、若き天才スリ(松田翔平)のキャラクターもはじけてるし、彼らが組んで「ショー」のような銀行強盗を働くという発想もぶっ飛んでる。映像も大いに遊んでいて(しかもよくできていて)、徹底的にエンターテイメントに徹して突っ走る。この疾走感が気持ちよくて、まさに痛快娯楽ムービーという感じ。木下ほうか、田中要次、粟田麗、大蔵省とパコダテ人出演者もあちこち出没。原作(伊坂幸太郎)はまだ読んでないけど、読んでない人にも楽しめるし、観てしまうと、原作はどんなことになってるのかとても気になる。松竹系で2006年5月公開予定。主題歌はSkoop On Somebodyの「How We Do It!!!」。

2004年12月07日(火)  俳優座劇場『十二人の怒れる男たち』
2003年12月07日(日)  どうにも止まらぬ『剣客商売』


2005年12月06日(火)  戸田恵子さんの『歌わせたい男たち』

戸田恵子さんの名前と顔が一致して「すごい女優さんだ!」とびっくりしたのは、99年にパルコ劇場で観た三谷幸喜作・演出『温水夫妻(ぬくみずふさい)』。ひなびた田舎の駅に吹雪で閉じ込められた温水夫妻(角野卓造・戸田恵子)が、夫人の昔の恋人・太宰治(唐沢寿明)と居合わせる。さらに、太宰治と紛らわしい名前の打雷修(梶原善)という名の宿の主人兼駅員も加わった四人が繰り広げるハートフルドタバタコメディで、戸田さんの存在感は際立っていた。その後、舞台『オケピ!』で「あの人だ!」と再発見し、テレビでたびたび見かけるようになり、『ちゅらさん』や『新撰組』でも見つけるとうれしくなってしまう女優さんだった。

ひょんなことから先日、戸田さんとお近づきになる機会があり、私的戸田恵子歴を披露すると、「いまちょうど舞台やってるんですよ」と教えられたのが、『歌わせたい男たち』。作・演出は永井愛さんと聞いて、「わあ観たい!」となる。ベニサンピットでの東京公演は終わり、地方公演がはじまっていたが、今日、亀戸のカメリアホールでつかまえることができた。

戸田さんが演じるのは売れないシャンソン歌手から転向した都立高校の音楽講師。はじめて迎える卒業式で国歌斉唱の伴奏をすることに。だがピアノは苦手。プレッシャーのせいか眩暈がし、コンタクトを落とし、伴奏の危機。楽譜を読むためにはメガネが必要だが、度が合う唯一のメガネの持ち主は、国歌斉唱を拒否する不起立派の社会科教師。来賓や教育委員会の目が怖い校長は「今年こそ不起立を出してはならない」と説得に右往左往。君が代・日の丸に賛成でも反対でもなかった音楽講師は、校長や社会科教師、さらには妙な正義感をふりかざして反対派の押さえ込みに張り切る若い英語教師の主張に翻弄されながら、はじめて「で、わたしはどうしたいんだろう?」に向き合う。

母が小学校の音楽の先生で、父・イマセンが公立高校の教師だったわたしにとっては、とても身近な話であると同時に「家の中に材料が転がっていたのに、レシピをひらめく力と調理する腕がなかった!」ことを思い知らされた。卒業式の国歌斉唱という固くて扱い要注意なテーマをこれだけのエンターテイメントに仕立てたことは快挙。とにかく客席はよく笑った。校長が悲壮感を漂わせるほどにおかしみが増すし、土壇場で思いつくその場しのぎの解決策も笑いを呼ぶ。寝癖で髪が逆立ちしている社会科教師に「髪型も不起立にしたらよろしいんじゃありませんか」と音楽講師が突っ込む台詞には、笑いとともに拍手まで湧き起こった。

気を緩めて笑っていると、突然「えっ」という新事実とともに物語は急カーブを曲がり、油断もすきもない。しっかり笑わせて、最後は戸田さんの歌うシャンソンとともにしみじみとあたたかい気持ちにさせてくれて、お見事。

ちなみに、父イマセンに「起立派か不起立派か」と聞いたところ、国歌・国旗そのものは否定しないが、それを「強制する」ことには抵抗を感じるとのこと。去年の卒業式は国歌斉唱までは列の後ろをうろうろしていて職員席に着いていなかったという。もともと立っていれば「起立」したことにはならないけれど、「不起立」とそしられることもない。自分の立場と学校の立場のバランスを取る、父なりの立ち方だったのだろう。

2003年12月06日(土)  万歩計日和


2005年12月03日(土)  第12回函館港イルミナシオン映画祭 参加2日目

目覚めると、外はうっすら雪景色。過去の映画祭はもっと雪深かった印象があるけれど、今年は雪も少なく、寒さも許容範囲。朝食バイキングでたっぷり食べ(鮭をその場で焼いてくれた)、本広克行監督、ムロツヨシさんと山頂会場へ。

ムロさんは去年『Kyo-Iku?』というお芝居を観た後に挨拶したのだけど、覚えられてなかった。でも、「脚本家の川上徹也さんの知り合いで」と話しているうちに、「ぼくのサイトにも書き込んでくれましたよね?」とようやく記憶がつながった。川上さんは本広監督の知り合いでもあるらしく、世の中狭い狭い。同業者ならなお近いということで、「(『釣りバカ日誌』や『ドラッグストア・ガール』の)本木克英監督と名前似てますよね?」と言うと、「よく間違えられるよー。踊る大捜査線と釣りバカ撮ってるんですよねって」。本広克行と本木克英。両監督は秋田コメディー映画祭で会って意気投合し、飲み屋の壁に自分たちの名前を並べて書いたら筆跡も似ていたとのこと。
(日記を書いているわたし本人も混乱して、「本木」と「本広」がごっちゃになっていましたので訂正しました。)

今日の上映は四本。もう一度観たかった『運命じゃない人』、わたしのトークつき上映の『ジェニファ 涙石の恋』、そして見逃していた『ニライカナイからの手紙』と『サマータイムマシン・ブルース』というラインナップで、朝登ったきり夜まで山頂で過ごす。

『運命じゃない人』は、あらためて、よくできた作品。一度目の鑑賞では気づかなかった伏線にも目が届いて、より楽しめた。DVD(内田監督がPFFアワードに入選した『WEEKEND BLUES』とツインパック)は1/27発売。

会話や美術のディテールが楽しく伏線に要注意の『サマータイムマシン・ブルース』も、噛むたびにおいしさを発見できそうな作品。タイムスリップものといえば一本の作品の中で「行って帰って」の一往復を描くものという先入観を覆し、近所に買い物へ出かける感覚で昨日と今日を行ったり来たりする発想が面白い。DVD(コレクターズエディション)は2/24発売。本広監督のDVDはオマケ(特典映像)も期待できそう。

『ニライカナイからの手紙』は手紙、ポスト、カメラといったわたし好みのモチーフが物語を引っ張っていて、とても好きな世界。主演の蒼井優さんがとてもいいし、にんにく漬けで時間経過を見せる手法も新しい。途中でタイトルの意味がわかり、しみじみと感服。オリジナルでコンペで獲得した作品だそうだけど、着想がすばらしい。ロケ地の竹富島の方の生活に配慮して撮ったという裏話にもほのぼのした。DVDは1/24発売。

『ジェニファ』上映とトークについては自分のことなので冷静には語れないけれど、トークで何も質問が出なかったので、受けなかったかーと思っていたら、終わった後に何人もの人が感想を話しかけてきてくれて、ほっとした。函館刑務所の方は「刑務所の上映会でぜひ見せたい」と熱っぽく語り、映画祭スタッフの女性は「ラストの赤ちゃんにもジェニファの精神は受け継がれてましたね」とうれしそうに発見を話してくれた。この作品は観る人によって受け止め方がまったく違うところが面白い。

夜は本広監督、ムロさん、ムロさんをマネージメントしている須賀さんがお寿司を食べに行くところにまぜてもらい、『美な味(みなみ)』というお店でごちそうになってから牛頭バーへ。ジェニファの感想を言われたり、会社の元上司の元同僚というカメラマン氏に会ったり、あがた森魚さんやあおもり映画祭の方とお話ししたり。映画祭、大好きなんで呼んでくださいねーと話す。そのためにも作品を書かなくちゃ。


2005年12月02日(金)  第12回函館港イルミナシオン映画祭 参加1日目

函館港イルミナシオン映画祭をはじめて訪ねたのは、平成9年。「函館山ロープウェイ映画祭」と呼ばれていた最後の年だった。映画祭主催のシナリオ大賞で『昭和七十三年七月三日』が準グランプリを取り、授賞式に招かれての参加。シナリオを書き始めて初めての受賞だったが、映画をほとんど見たことがなかったわたしは、函館の山頂で映画そして邦画の面白さに目覚め、「来年もこの映画祭に来たい!」という思いで書いた『ぱこだて人』が翌年の準グランプリを取り、「函館港イルミナシオン映画祭」となった映画祭を「ただいま」と再訪した。

前田哲監督に見出されて映画化された『パコダテ人』プレミア上映のときはゲストの監督、宮崎あおいちゃん、木下ほうかさんを追っかけて参加。4度目の参加となる今回、はじめて脚本家としてゲスト招待された。デビュー以来、映画祭に招待されること自体、はじめて。切符も宿も自分で取らなくていいって、ラクだー。

空港からの車でご一緒したのは須賀泉水さんというすてきな女性。「ムロツヨシのマネージメントをしています」と自己紹介されて、「え? ムロさん来るんですか」とびっくり。明日上映の『サマータイムマシン・ブルース』(監督:本広克行)に出演しているとのこと。ヤニーズ時代から舞台を観ているファンなのに、映画にも出ているとは知らなかった。須賀さんはもう一人、香港人俳優のマネージメントをされているとか。「ひょっとしてエディソン・チャンですか?」と希望を込めて聞くと、「そうです」。ムロツヨシとエディソン・チャン、わたしにとっては双璧を成す二人。「え? 落差ありすぎません?」と函館山の山頂ではじめましての本広監督。この方、大監督なのに素顔はとても気さく。「あ、『子ぎつねヘレン』の人ですか? あれ、泣きそうですよね。ぼく、一人で観に行こうと思ってるんですよ」と言ってくださる。シナリオ大賞の受賞者にも自分からどんどん話しかけられていた。

『運命じゃない人』の内田けんじ監督には、ロープウェイのふもとで声をかけてみた。「わたしのサイトですっごく話題になってて、観ました。面白かったです」。うーん月並み。内田監督、最初はシャイな人という印象だったけど、後から、実はけっこうしゃべる人だとわかる。

オープニング上映の『秋聲旅日記』(監督:青山真治)と『田んぼdeミュージカル』(総合指導:崔洋一)を続けて観る。前者は金沢の商店街と映画館が共同企画した映画製作ワークショップから生まれ、後者は舞台となった北海道穂別町を崔洋一監督が講演で訪れた際、お年寄りたちが「わしらにも映画を作れるべか?」と言ったのがきっかけで制作された。どちらもその土地の味が生きた作品。偶然だが、『田んぼ〜』の脚本を書かれ、プロデュースも手がけた斎藤征義さんは、義父の友人。いつも「穂別の斉藤君」の噂を聞いていたが、映画祭のゲスト同士で対面を果たせるとは、びっくり。

崔洋一監督、斎藤征義さん、青山真治監督、あがた森魚さんによるシンポジウム「映画を創る映画祭とは」の後、オープニング・パーティー。時間がおしていたので1時間ちょっとで終わり、2次会の『牛頭(GOZU)バー』へ移動。はこだて写真図書館の中に映画祭期間限定のバーが出現。明日上映の『ニライカナイからの手紙』(『ジェニファ』と同じくウィルコ制作)の熊澤尚人監督と脚本のまなべゆきこさん(シナリオ大賞出身者)と話がはずむ。映画祭スタッフの皆さんともたくさん話す。わたしの仕事が順調な様子を自分のことのように喜んでくださる。お父さんがいっぱい、という感じ。

2001年12月02日(日)  函館映画祭3 キーワード:Enjoy


2005年12月01日(木)  Annettからのクリスマスプレゼント2005

街にクリスマスツリーがお目見えし始める頃、毎年恒例の国際小包が届く。今年はカレンダーをめくって12月になった本日到着。「ドイツからですよ」と玄関まで届けてくれた郵便局員さんが、ひと足早いサンタクロースに見える。

クリスマス仕様のラッピングペーパーをひとつひとつ開けていくと、チョコレートやらクッキーやら石鹸やらキャンドルやらが現れる。かごに盛られた「ドライフルーツティー」。味の想像がつかないレトルトスープ。毎年贈られるがいまだに味になじめないマジパン……。ダンボールひと箱にぎっしり詰まったプレゼントを並べてみると、ミニミニドイツ物産展状態。いちばん気に入ったのは、吸盤つきのプラスチック製一輪挿し。早速冷蔵庫の壁にくっつけて、ベランダ栽培のアイビーを挿してみた。

2004年12月01日(水)  小原孝・佐山雅弘 Piano de Duo - 4
2001年12月01日(土)  函館映画祭2 キーワード:これが有名な

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