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2013年11月03日(日) |
「東北の悲願 楽天が初の日本一」←休みの日に私を「早起き」させた楽天。おめでとうございます。 |
◆記事:東北の悲願 楽天が初の日本一(NHK 11月3日 23時13分)
プロ野球の日本シリーズ第7戦は、楽天が3対0で巨人に勝って球団創設9年目で初めての日本一に輝きました。
両チーム3勝ずつで迎えた第7戦は3日夜、楽天の本拠地、仙台市のクリネックススタジアム宮城で行われました。
楽天は、2回までに2点を取って巨人の先発、杉内投手をマウンドから降ろすと、4回には2人目の澤村投手から9番の牧田選手がホームランを打ってリードを3点に広げました。
先発した3年目の美馬投手は、緩急をうまく使った投球で6回までヒット1本に抑え、
7回からは第1戦で先発し第5戦でもリリーフで5イニングを投げた
ルーキーの則本投手が2イニングを抑えました。
そして9回は、前日の第6戦で160球を投げて負け投手となったエースの田中将大投手がマウンドに上がり、
楽天ファンで埋まった球場の雰囲気は最高潮に達しました。
田中投手は、ランナー2人を出しましたが、最後のバッターを空振り三振に取って楽天が3対0で勝ち、
満員の本拠地のファンの前で星野仙一監督が胴上げされました。
楽天は球団創設9年目で初めての日本一で、
星野監督も監督として4回目の挑戦で初めて日本シリーズを制しました。
◆コメント:こういうのは、ゴタゴタとした理屈は要らないと思います。
私は、過去に何度もかいておりますが、多分、日本で私だけではないかと思いますが、
ブログの「独自カテゴリー」に「日本人の褒め下手」を設けております。
「日本人の褒め下手」について書く、多くの場合は、日本人はスポーツは良く知ってるが、
芸術のことは何も分からない。役者なんぞばかりが文化勲章だったりするのに、
ベルリン・フィルのコンマスを25年務め、ドイツ政府から勲章を授与されている安永徹さんに
文化勲章どころか紫綬褒章も授与されていないのは、間違っている、という文脈で、使います。
しかし、今回は星野仙一監督率いる東北楽天ゴールデンイーグルスの日本一を褒めないのは、
逆に不公平だと思います。
前書きがながくなりましたが、理屈は要らないのであります。
「『被災地の人々に夢と勇気』は聴き飽きた」という似非インテリがいることでしょうが、
実際に喜んでるんだから、いいじゃないすか?
そういうことは、あるのです。
ものすごく古い話になりますが、戦後まもなく、日本人が「敗戦国」となりひじょうに惨めな気分でいた頃、
その頃を私は、直接知りませんが、とにかく当時、湯川秀樹博士のノーベル物理学賞と、
「フジヤマのトビウオ」、こと水泳の古橋廣之進選手の世界一記録(五輪には敗戦国なので出られませんでした)が
日本人を大いに鼓舞したのは、有名な「歴史的事実」です。
今回も同じことだとおもいます。被災地以外の(今のところ)安全地帯に住む人間が、
野球で日本一になったからといって、復興が進むわけでも放射能が消えるわけでもなかろう。
としたり顔で屁理屈をこね回すべきではありません。
楽天が出来たのは2004年で、同年11月2日のプロ野球オーナー会議で、楽天という球団の新規参入が認可されたのだそうで、
星野監督は、その記念すべき日に優勝出来なかったのは残念、という意味のことをいってましたが、
まあ、いいじゃないですか。
星野監督は過去三度日本シリーズで、日本一を逃し、漸く、昨日優勝したことを訊かれて
「私の事なんか、どうでもいいけど」
といってましたが、泣いてましたね。星野さんが怒るところは何度見たことかわかりませんが、
あんなに泣いた星野監督を見ると、こちらまでなけてきます。
◆久しぶりに「野球」に関心を持ちました。
私がロンドン駐在中、16年前に72歳で死んだ父は、生前無類の野球好きでした。
息子の私が言うのもなんですが、かなりの教養人でもある父でしたが、結局この世で一番好きだったのは
野球だったのではないか、と思います。父がテレビで野球ばかり見るので、
私は自分が見たいテレビ番組を見ることができず(昔はテレビは一家に一台でした)、
そのせいで、野球を恨んだこともありますが、門前の小僧、で親父に付き合って見ていたので、
実は、ひととおり、野球のことはわかります。但し、この目で「本物」の
「3番・ファースト・王」「4番・サード・長嶋」を「後楽園球場」(現・東京ドーム)で要するにV9時代の
巨人をこの目で見た人間ですから、その頃に比べるとなんだか、最近の野球というのは「普通の人」野球みたいな
気がして、はっきり言って球団名もましてや、楽天のメンバーなんか、昨年まで全然知りませんでした。
今シーズンは、何故か知りませんが意外に野球好きの家内が、田中というものすごいピッチャーがいることを
話すので、興味を持ち始め、田中将大投手がなんとあの「神様仏様稲尾様」の稲尾投手の連勝記録を更新したという
あたりから急激に、その興味が強まりました。今年、数十年ぶりに野球に関心が向いたのは好運でした。
◆田中投手はあたかも「昔のピッチャー」のようです。
日本シリーズの放送中に各局持ち回りで中継していて、何戦目でしたか、
元・広島の衣笠氏が「すごい選手ですね。なんだか昔のピッチャーみたいですね」といっていました。
全くそのとおりで、ああいう、物凄いガタイと馬力と精神力と、勝負師の目をした、
「こんちくしょう」という闘志剥き出しのピッチャーは、まさに星野さんの現役の頃には、
むしろそれが普通だった、昔のピッチャーです。
シーズン中無敗だったのに、よりによって、日本シリーズ第6戦で今シーズン初めて負けて、
悔しくて、眠れなかったに違いない。メディアが散々かいたり、言ったりしてますが、160球投げた翌日に
投げるということは常識を逸脱してますが、田中投手は一昨日負けたときから、昨日の最終戦でも投げるつもりでいた
といいます。あのままでは、終われなかったのでしょう。そういう気持ちは同じピッチャーの星野監督が
一番わかるのでしょう。私は「分かる」などという僭越なことは言えません。
◆私が3連休最終日に早起きしてスポーツ新聞を買いに行くのは、空前のことです。
昨夜は、かなり興奮しまして、3時頃まで起きていて、今朝も比較的早く目が覚めましたが、
それは、今日ばかりは、いつもバカにして、殆ど絶対に買わないスポーツ紙全紙をコンビニに買いに行くためでした。
休みの日は、昼まで寝るのが普通の私としては、ものすごく例外的なことです。
そこまで、久々に野球に熱中させてくれた、星野監督と楽天の選手の面々。
そして、負けたけれども、相手の勝利をたたえた巨人軍の原監督のフェアな態度に
お祝いとお礼を申しあげます。
素晴らしい試合を、ありがとうございました。数十年ぶりに野球の楽しさを思い出しました。
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2012年11月03日(土) 【音楽】オーボエ 池田昭子さん新譜「恋のうぐいす バロック作品集」
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2008年11月03日(月) 【翻訳】日銀は「ジェスチャー」で済ませるな。(11月2日付 フィナンシャル・タイムズ社説)
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2002年11月03日(日) 「自分の肉体的・精神的生存のほぼ全ては、他人の労働の上に成り立っている。」