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2011年11月03日(木) |
【音楽・映像】モーツァルト「クラリネット五重奏曲」 神に愛された楽器。 |
◆NHK BSプレミアムの「クラシックミステリー 名曲探偵アマデウス」はお薦めです。
このブログで今までに何度も紹介しようと思ったんですが、
テレビ番組、映画、ドラマ、音楽などは、いくら言葉で説明したところで、
興味が無いひとは、見ないし、CDを買うこともないのです。
正に、「百聞は一見にしかず」です。
NHK BSプレミアムに、クラシックミステリー 名曲探偵アマデウスという、
どちらかというと、クラシックに馴染みが無い人を意識しているのでしょうか。
ウェブを見ても派手ですし、番組は俳優の筧利夫が「名曲探偵」で助手が黒川芽以による
「名曲探偵事務所」がクラシックに関わるクライアントの「悩み」を解決する、
というドラマ仕立てで、台本がある。筧利夫のギャグなどが、やや、やり過ぎの感が
ないことも、ないのですが、音楽の解説はかなり、しっかりしています。
放送開始は2008年4月ですから、随分クラシック番組にしては、続いている方です
(題名のない音楽会などを除いて)
それは、取りあげる曲に偏りがなく、また前述のとおり音楽の解説自体は
専門家の監修を経ているので、しっかりしていて、しかし、しちめんどくさい
楽典の説明なども、可能な限り分かり易くしてある。なかなか、担当者は大変だと
思います。
私の音楽紹介などより、曲の本質に迫る、しかし興味深いエピソードや、
簡単な楽曲分析などは、私や結構自分では詳しいつもりのクラシックファンにも
参考になると思います。
番組サイトを見ればわかりますが、
毎週水曜、午後6時〜6時44分が本放送。
毎週木曜 正午から午後0時44分までが再放送です。
是非お薦めなのですが、始めに書いた通り、言葉だけでは
「どのように面白いのか?」が分からないので、
ここはひとつ、NHKさんに、削除依頼を出さないようにお願いして
(著作権とは何も関係はないことを承知でかきますが、
私は、来年一年分のNHK受信料25,520円を10月25日を納めたうえ、
NHKオンデマンドの見逃し見放題パックと特選見放題パックの会員です)、
なんとか、掲載をお許し頂きたい。
◆モーツァルト クラリネット五重奏曲 イ長調 K.518
番組で詳しく説明していますが、
モーツァルトにとって、クラリネットはこの世に誕生したばかりの
「新しい」楽器で、この楽器の名手、アントン・シュタードラーに出逢い、
上手いばかりではなく、楽器の改良を重ねるシュタードラーを、尊敬するのですね。
それがなかったら、モーツァルトのこの天下の名曲は出来なかったと思います。
実際「クラリネット五重奏曲」はシュタードラーに捧げられています。
これはモーツァルトが亡くなる二年前、1789年に作曲されました。
そしてなんと、この「クラリネット五重奏曲」だけでも他の管楽器奏者にとっては
ものすごく羨ましいのに(ホルンも協奏曲が四曲もありますが)、
驚くべきことにモーツァルトは、亡くなる数ヶ月前に、
クラリネット協奏曲を作曲しています。既に自らの死期をしりながら
書いたことは明らかです。
映画「アマデウス」でサリエリが、モーツァルトの楽譜を読んで、
そのあまりの才能に愕然としたことを、回想しながら、まだ嫉妬して
苦しんでいる場面がありました。
「あれは、あの男が書いたのではない。奴の身体を使い、神が作り給うたのだ!」
という意味の台詞でした。本当にそう思います。モーツァルトが神が地上に
遣わした、天才ならば、クラリネットは「神に愛された」楽器です。
誠に羨ましい。
その他、クラリネットの特性、即ち、音域の広さ。どの音域でも音量のコントロールが
可能であること(他の楽器よりもダイナミックレンジを広く取れる、ということ)
それを可能ならしめた楽器構造上のポイント。
などについても説明してます。昔、「オーケストラがやってきた」という番組
(TBSで1972年から10年続いた番組)では、山本直純さんが、そういうことを
とても面白く説明して下さったのですが、最近、なまじ私のような知ったかぶり素人が
増えたせいでしょうか。あまりそういうことを説明してくれる番組がないです。
そういうのが分かると、音楽を聴くのがもっと面白くなるのですが・・・。
それでは番組をどうぞ。長いので3つのファイルに分けました。
NHKさんにお願い。このような良い番組を殆どの人は知りません。削除しないで下さい。
Mozart Clarinet Quintet A Dur K.581(1/3)
Mozart Clarinet Quintet A Dur K.581(2/3)
Mozart Clarinet Quintet A Dur K.581(3/3)
ちょっと台本がどうかな?と、言えないこともありません。
筧利夫のアドリブなのか余計な演技がはいりますけど、
まあ、あまり堅苦しいことを言わなくてもいいでしょう。
この番組はお薦めします。全然音楽の理論的な知識とかなくても構わないですが、
ちょっと知ってると面白いことが、沢山あるのです。
私にはそこまで、説明する知識も能力もありません。この番組は
それを補完してくれるから、おすすめするのです。
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