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2011年06月08日(水) |
【音楽】お薦め。アルゲリッチのバッハ。 |
◆アルゲリッチのバッハはこの一枚ぐらいではないですかね。
マルタ・アルゲリッチといえば、当代超一流のピアニストの一人です。
1965年にショパン・コンクールで優勝し、優勝したからといって、必ずしも
その後、順風満帆、とはならないことも多いのですが、アルゲリッチは天才です。
大の日本好きで、毎年大分県別府市で、別府アルゲリッチ音楽祭が開かれます。
今年は東日本大震災のあと、全然躊躇うことなく来日してくれました。
5月に13回目のアルゲリッチ音楽祭は無事におわったようです。
アルゲリッチは何を弾いても素晴らしいのですが、あまり体系だった録音とか
興味が無いようです。多くのピアニストは、ベートーベンピアノソナタ全集、などの
録音とか連続演奏会をやりますが、アルゲリッチは色々な人(作曲家)を弾きたいらしい。
何故、このようなことを書くのかというと、これからお聴き頂くバッハの演奏が
とても良いのです。出来ればアルゲリッチに「平均律クラヴィーア曲集」は大変ですけど
「フランス組曲全曲」とか「ゴールドベルク変奏曲」とかですね。せめてもう2,3枚、
バッハを録音して欲しかったですね。
◆お薦めCDは「バッハ:ピアノ作品集」です。
この「バッハ:ピアノ作品集」は、1979年の録音です。32年前。
アルゲリッチ30代ですね。非常に高い評価を得た名盤なのです。
私如きが「解説」しても仕方ないのであって、お聴き頂くのが一番です。
バッハの時代には、今のピアノは有りませんから、クラヴィーアという
楽器に書かれたものでしょうが、「パルティータ」が6曲あり、これは2番です。
6つの曲から構成されてますが、まず、「シンフォニア」。
フォルテの和音からはじまりますが、序奏がおわった後の旋律が実に実にきれいです。
パルティータ第2番 BWV 826「シンフォニア」
Bach: Keyboard Partita #2 In C Minor, BWV 826 - Sinfonia
いいでしょ?
本当は全部お聴かせしたいのですが、そういう訳にはいかないので、
6曲目の「カプリチオ」。
パルティータ第2番 BWV 826「カプリチオ」
Bach: Keyboard Partita #2 In C Minor, BWV 826 - Capriccio
バッハの楽譜には強弱とかテンポとかの指定が何にも書いてないのですね。
この音はスタッカート気味でとか、テヌートでとか。全ては演奏者の解釈、裁量に
委ねられています。だから、わざと強弱をつけないで平坦に弾く人もいますけれども、
アルゲリッチは、独自の解釈で、変化をつけています。バッハでは普通、ペダルを使わない
というのが、教科書的常識ですが、アルゲリッチは使っています。
しかし全然違和感が無いです。
次は「イギリス組曲第2番」です。
バッハの鍵盤曲で「フランス組曲」と「イギリス組曲」がそれぞれ6曲ずつあります。
どれも良いのですが、アルゲリッチはここでは「イギリス組曲第2番」を選んでいます。
少しゆったりとしたのもひとつ入れましょう。「アルマンド」というのですが。
イギリス組曲第2番BWV 807「アルマンド」
Bach: English Suite #2 In A Minor, BWV 807 - Allemande
2番の最後、6曲目の「ジーグ」です。
イギリス組曲第2番BWV 807「ジーグ」
Bach: English Suite #2 In A Minor, BWV 807 - Gigue
バッハ、モーツァルトは、聴いて「損した」と感じることが、まず、ないですね。
少なくとも私はそうなのですが、これを聴いている間だけは、下らない、世間の俗事から
無縁の世界にいられるような、気がするのです。
如何でしたでしょうか。
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