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JIROの独断的日記
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2002年06月08日(土) あの事件から1年

大阪、池田小学校の児童殺傷事件から早いもので一年が経つ。
何度思い出しても、犯人に対しては、はらわたが煮え繰り返るような憎悪を感じる。8人の命を奪った事は勿論、言語道断である。しかし、もう一つ。やつのおかげで精神疾患に対する社会の偏見が一層増長したと思われる事。これは本当に残念だ。私はうつ病の患者である。あの犯人はおそらく人格障害であろう。しかし、世の中は両者を区別しない。全く違う病態なのに・・・。

今の世の中、うつ病がいかなる病気であるか、などということはインターネットでちょっと検索すれば、何万件というページをヒットする。容易に知識を得る事ができるのに、それさえもせずに、精神科にかかっているものを偏見で見るということは、殆ど怠慢である。

因みに精神疾患を分類する上で、世界的な基準とされているのはアメリカ精神科学会が編纂したDSM-4(Dianotic and Statistical Manual of Mental Disorders version4)という書物であるが、この中で、うつ病は、最早、「精神病=Mental Desease」ではない。「気分障害=Mood Disorder」と呼ばれる。 また、国立精神・神経科センターの疫学調査によっても、日本人の7人に1人は障害に少なくとも一度は、うつ病エピソードを持つ、特に、24歳から33歳の女性ではなんと33%がうつ病の経験をするという。但し、このうち、医療機関による治療を受けたことがある人は、その一割ほどなのである。やはり、世間体を気にするからだろう。

これほどの情報社会である。正しい、知識をもつことの大切さを十分世間に認識して欲しい。


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