JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:裁判員裁判初の死刑判決、裁判長が控訴勧める(読売新聞 11月16日(火)12時4分配信) 裁判員裁判初の死刑判決となった法廷で、横浜地裁の朝山裁判長は ◆コメント:やはり、裁判は専門家に委ねるべきだ。 先日の「耳かき店員」殺人も、店員とその祖母を2人をナイフでメッタ刺しにして殺した男が、 ◆記事:<耳かき店員殺害>控訴断念を遺族に説明 東京地検(毎日新聞 11月12日(金)21時21分配信) 信じられない。林貢二被告人は、耳かきエステ店員のみならず、その祖母の首をナイフで16回もメッタ刺しにした 男である。無期懲役は終身刑ではない。いずれ社会に戻る。こんな男を生かすのか、と私は義憤を押さえられなかった。 今日の横浜地裁では、裁判員裁判で初めての死刑判決が言い渡された。判決文で、朝山芳史裁判長は あまりにも行為の残虐性が非人間的で、最大限酌むべき事情を考慮しても極刑は免れない と断じておきながら、最後に、 重大な判断になったので控訴を勧めたい と述べた。多分、裁判員などいなくて、法律のプロだけで判決を決めたら、このようなことは言わなかったであろう。 これは推測だが、裁判長が控訴を勧める、と言ったのは、裁判員の意見が割れ、 犯行内容を考慮しても、死刑は反対、と執拗に主張した裁判員がいて、その意見を配慮したのではないか。 だとしたら余計に困る。裁判員の1人が閉廷後の記者会見で次のように語っている。 50代裁判員「法廷で何回も涙」 プロの裁判官は、どんなに悲惨な事件でも、決して感情を顔に表さない、表さないだけでなく、理性で感情を制御する 訓練を受けている。裁判官が法廷で泣いたら、感情に流されて、冷静な判断力を失っているのではないか という疑念が生じる。判決を下す人間は、公平であることが求められている。裁判官が法廷で泣くことは許されない。 裁判員は裁判官ではないが、判決を下すプロセスに参加するのであるから、その立場に置かれたら、 法廷でボロボロ泣いているようでは困るのである。 池田被告人は何をしたか。 ◇池田被告人の起訴内容 しかも、池田被告人はなんと、命乞いをする2人を生きたまま電動のこぎりで切断し、殺害したのだ。 11月10日に行われた検察の論告によれば、 監禁した千葉県のホテル浴室で、会社員(当時36歳)が「最後に母と妻に電話させてほしい」と訴えるのを無視し果物ナイフで首を切り、 という。これで死刑にならないならば、死刑が存在する意味が無い。 所詮、初めて法廷という所に呼ばれ、初めて人を殺した人間を目の当たりにし、犯行現場の写真を見せられた 法律の素人がわずか数日で、冷静に判決を下すのは、無理なのである。 裁判員制度を始める理由として、法律専門家だけの裁判では、普通の市民感覚から乖離した手続きになってしまう、 ということが言われていた。 しかし、耳かきエステ店員殺害も今日の池田被告人も、市民感覚では当然死刑なのに、 無期懲役になったり、裁判官が控訴を勧めるなど、却ってプロだけによる裁判より、 市民感覚から乖離している。 これでは、意味がない。裁判員制度は廃止するべきである。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2009年11月16日(月) 体調が悪いので、ごく簡単に。実質GDP年率+4.8%ですが、デフレだと思います。
JIRO
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