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JIROの独断的日記
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2010年07月03日(土) 「更正の場を…「千房」社長、刑務所に求人 元受刑者2人、晴れの正社員に 大阪」←いい話じゃないですか。

◆記事:更正の場を…「千房」社長、刑務所に求人 元受刑者2人、晴れの正社員に 大阪(7月1日15時7分配信 産経新聞)

過ちを犯し、罪を償って刑務所を仮釈放された後、約半年間にわたって大阪・ミナミのお好み焼き店で働いてきた男性2人が、

まじめな勤務ぶりが認められ、刑期満了となったのを機に1日、晴れて正社員となった。

不安を抱えながら踏み出した更生の道。2人は「社会人として成長し、まっとうに生きることが償いになる」と改めて心に誓った。



業界大手のお好み焼き店チェーン「千房」(本社・大阪市浪速区)の千日前本店(同市中央区)で働く日野顕正さん(29)と、

道頓堀店(同)の小柳拓哉さん(26)。1日午前、スーツに身を固め、引き締まった表情で中井政嗣社長(64)から辞令を受け取った。


日野さんは別の窃盗罪で執行猶予中にさらに窃盗事件を起こして懲役2年10月、

小柳さんは飲酒事故の執行猶予中に自動車盗を犯して懲役2年4月を科せられ、

民間が運営に参加する刑務所「美祢(みね)社会復帰促進センター」(山口県美祢市)で服役。

ともに、幼いころ親の愛情を十分受けずに育つなど、不幸な生い立ちを抱えていた。



一方、中井社長は平成20年末、同施設の運営に参画する企業の役員から、出所した元受刑者の雇用受け入れの打診を受けた。

元受刑者が出所し、社会生活に戻っても、定職に就けず再び罪を犯すという悪循環は、なかなか解消されない。

法務省によると、元受刑者の刑法犯再犯率は、16年以降の5年間で4割超。

元受刑者を積極的に雇用する「協力雇用主」は年々増えているものの、不況で採用数は減少している。



社内では反対もあり、不安もあったが、中井社長は「罪を償おうとする人にリセットの機会を与えてあげたい」と腹をくくった。


昨年5月、美祢社会復帰促進センターに求人を出した。

募集要項に「人生をやり直すくらいの気持ちを持って応募してください」と言葉を添えた。



面接では社長自身が向き合った。受刑者を対象に求人を出し、刑務所で面接を行った企業は全国で初めてだった。

両親の離婚と父親の死、崩壊した家庭…。

あまりにも不幸な2人の生い立ちを聞き、中井社長は「こんな人間に誰がした」と涙をこぼした。



 日野さんは昨年末、小柳さんは今年2月に仮釈放を許され、大阪での新生活を始めた。

身寄りのない2人に、会社では寮のほか新しい布団や衣服も用意した。



生まれて初めての定職。2人には戸惑うこともあったが、「強い気持ちが持てるようになった」。

中井社長にも「社会から犯罪を減らすためにも、この取り組みがこけるわけにはいかない」という思いがある。



6月までに相次いで刑期を終え、正社員となった2人。

小柳さんは「今までのように甘い考えでは行動できない。

大きな看板を背負っていることを頭に置いて、今まで以上にきっちりと生活したい」。



中井社長は、いつか2人が幹部となり、刑務所に採用面接に行く姿を夢見る。2人は「恩返しのため、社長の夢に報いたい」と話した。


◆コメント:全ての受刑者が同じようには行かないだろうが・・・・。

こういう話を取りあげると、早とちりをする人がいるから、最初に書いておく。

犯罪を犯して、服役した人間が、皆、日野さん、小柳さんのように、キチンと更正する、

或いは、更正しようとしている、と私は考えていない。


人間には根っからの悪党、生まれつきの嘘つき、人を殺しても平気な奴がいる。

こういう人間には、更正する機会を与える必要はない。

このまま生かせておいたら、何をしでかすか分からない、というのもいる。

だから死刑は存続するべきだと思っている。


但し、物事を一方の方向のみから考えるのは、正しくない。この産経新聞の記事は、最近のメディアの

記事で、滅多にお目にかからない良い話を取りあげている。


我々は一度罪を犯し、それを償った筈の人間が、また、同じような罪を犯した、

という記事を目にすることは多い。

しかし、本件に於ける日野さんや小柳さんのように(厳しいことを言うと数年間見守らないと結論は出せないが)

本気で、どん底から這い上がろうとしている人の話は知らない。他にもいるはずだ。

過去に過ちを犯した過去は消えず、仮釈放後も、日野さんと小柳さんは、偏見の目で

見られていただろうし、これからも見られるであろう。


しかしそれに耐えて頑張る人が確かに存在するという事実は記憶すべきだ。

「更正」は現実にある、という認識を持つべきである。


◆お好み焼きチェーン「千房」社長 中井政嗣さんは優しい人だ。

中井社長は、社内に反対があったにもかかわらず、元受刑者を正社員に任命した。

勇気が要ることだ。

どういう人かと思ってネットで調べた。中井社長ご自身は、無論まっとうな堅気の人だが、

子供の頃から貧しくて苦労している。しかし、とても優しい人だ。

受刑者の採用云々とは無関係に2009年11月、読売新聞関西版のインタビューを受けている。

お好み焼きチェーン「千房」社長 中井政嗣さん<上>

お好み焼きチェーン「千房」社長 中井政嗣さん<下>

そこを読めば略歴がある。次の通りだ。
なかい・まさつぐ 中学卒業後、乾物店で5年間、住み込みで働く。その後、レストランでコック修業をして、

1967年、大阪市住吉区でお好み焼き店を開業、73年に大阪・ミナミの千日前に「千房」1号店を出した。

現在、ハワイを含め62店舗。86年に40歳で高校を卒業した。青少年の教育にも熱心で、全国で講演を行う。(色太文字は引用者による)

「友愛」を理想とした政治とか言いながら、何もしなかった、比較的最近日本の内閣総理大臣を辞めた人がいた。

中井社長の爪の垢でも煎じて飲んでは如何だろうか?

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