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2008年07月03日(木) |
「コスモ石油、中学生のためのバレエを新国立劇場で開催」←子供の頃、美しい芸術に接するのは良いことです。「白鳥の湖」お薦めCD |
◆記事:コスモ石油、中学生のためのバレエを新国立劇場で開催(7月3日22時40分配信 レスポンス)
コスモ石油は、地域貢献と健全な次世代育成支援を目的に「中学生のためのバレエ - 白鳥の湖 -」を新国立劇場との協働事業として開催した。
今回の公演では、同社製油所が所在する千葉県市原市を含めた中学生約1200人が演目「白鳥の湖」を鑑賞した。
上演前にバレエの見かたや、見どころの説明を受けた後、厳かな雰囲気に包まれて本番の幕が上がり、美しい踊りと音楽で演目が展開された。
物語が進むにつれ舞台・観客が一体となり、盛大な拍手のなか舞台は終了した。
会場で実施したアンケートでは、間近でみる舞台、生のオーケストラの演奏に合わせた踊りを鑑賞した生徒たちから
「楽しかった」「また見に来たい」などの声があり、思い出に残る体験となった模様だ。
次回は2009年5月20日に中学生を対象とした同様の演目内容で開催する予定。
◆コメント:可能な限り、子供には美しいものを見せたり、聴かせたり、読ませたりするべきです。
最初に断っておきますね。
可能な限り、と書いたとおり、子供の頃、音楽とかバレエとか、展覧会とか、
そういうものに接することが無かった大人はダメなのか?といったらそんなことはありません。
人にはひとりひとり事情ってものがありますから。
但し、出来れば、子どもの頃から美しい芸術に接していると、自然に審美眼が出来上がります。
本当に美しいもの、すぐれたものと、そうでないものの区別が付くようになります。
しかし、そういう機会を全ての家庭が子供に与えることが出来るとは限らない。
その意味でコスモ石油の企画は、賞賛されるべきだと思います。
私は、この日記で過去何度も書きましたが、日本人は「褒め下手」で個人でも企業でも、悪いことをしたときは大きく取りあげるのに、
この記事のような「良いこと」は、どういう訳か、取りあげないし、褒めません。これは悪い癖だと思います。
だから、僭越かつ微力ながら、私が取りあげました。
◆本物のバレエって素晴らしいです。
私は、音楽は子供の頃から興味があり、好きでしたが、バレエには(バレエの音楽は別として)全然興味がありませんでした。
バレエに接したのは、ロンドン駐在時です。キザなようですが、本当なので仕方がない。あっちだと何かそういうものも見てみよう、
という気持ちになるし、簡単にロイヤル・バレエのチケットが入手出来(もちろん、買うのです)、劇場へ行くのも簡単なんです。
コッペリアとか、ジゼル、とか白鳥の湖とかいろいろ見ましたけど、
ちょうどかの有名な熊川哲也氏や吉田都氏が、ロイヤルバレエのプリンシパルとして活躍している時期でした。
訓練された人間の身体の動きの美しさ、に感動しました。
◆チャイコフスキーのバレエは、御存知のとおり、音楽だけでも楽しめます。聴いて下さい。
チャンスがあったら、是非バレエも(出来れば古典から見た方が良いですね。前衛的なのじゃなくて。)ご覧になることをお薦めします。
しかし、日本では、あまり簡単には見られないので(東京は有利ですけど)、音楽だけでもお薦めします。
記事によれば、中学生が見たのは、チャイコフスキーの三大バレエのひとつ、白鳥の湖ですね。
聴いていただきます。
第二幕あまりにも有名な「情景」です。
ダウンロード SwanLakeScene.mp3 (2696.4K)
最初のオーボエが吹く旋律は一度聴いたら忘れられませんね。
次も第二幕「小さな白鳥たちの踊り」です。
ダウンロード DanceofSwans.mp3 (1487.4K)
可愛い音楽ですが、四羽の白鳥が踊るところ、あれ、1人でも間違えたら大変でしょうね。
次は、トランペットとほぼ同じ形をしているのですが、トランペットよりも柔らかい音を出すコルネットがソロで活躍する、
「ナポリの踊り」
ダウンロード NapolitanDance.mp3 (2082.0K)
上手いですね。イタリアはナポリの、青い空、白い雲、眩しい陽の光が目に浮かぶようではありませんか。
このCD、後で紹介しますが、アメリカのミネソタ管弦楽団の演奏です。コルネットを吹いているのは、
チャーリー・シュレイターという、後にボストン交響楽団の首席トランペットになるひとです。
ボストン交響楽団といえば、長いこと小澤征爾さんが音楽監督だったオーケストラです。
話が逸れました。
最後、第三幕の「ウェディング・ダンス」。
ダウンロード WeddingDance.mp3 (2072.3K)
華やかな宴が目に浮かぶようです。
良いでしょう?「くるみ割り人形」と「白鳥の湖」のダイジェストが収められたこのCDなんですが、
レナード・スラットキンというアメリカの指揮者。後にセントルイス交響楽団と多くのレコーディングをしましたが、
その前。1981年にミネソタ管弦楽団と録れたものです。27年前のCDなので中古しかないんで、恐縮ですが、
輸入盤の方がまだ安い。Nutcracker & Swan Lake Suite
中古でもこれだけ出回っていて高い、ということは、欲しい人が多いのでしょうね。国内盤だと3,800円もする。
一応載せておきますか? チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」・「白鳥の湖」スラットキン/ミネソタo.です。
くるみ割り人形もいいですよ。スラットキンという人、変に奇を衒ったことをせず、その音楽の魅力を引き出していると思います。
と言うわけで長くなりましたが、この辺で失礼します。
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