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2010年06月27日(日) |
【音楽】トロンボーン奏者神田めぐみさん「グロリア」のお薦め。 |
◆神田めぐみさんは、ミルウォーキー交響楽団 首席トロンボーン奏者です。
神田めぐみさんという、女性トロンボーン奏者の存在は、随分前から知っていました。
但し、この方は桐朋音大の附属高校を卒業した後、日本のオーケストラで吹いたことはなく、
アメリカに留学して、そのままアメリカのオーケストラのオーディションを受けて合格し、
今はミルウォーキー交響楽団の首席トロンボーン奏者なのです。ですから日本で聴いたことがないのです。
今や、女性の金管奏者自体は、珍しくも何ともない。
1980年の毎コン管楽器部門(金管楽器)で3位に入賞したトロンボーンの宮下宣子さんが、
新日本フィルのメンバーとなった時は、ちょっと話題になりました。
日本音楽史上初めてのプロのオーケストラ金管奏者だからです。
クラシックの世界です。芸能界じゃないですから、美人だとかなんとか、問題じゃない。
上手くなければ、また、それなりのパワーがなければ、オーケストラのオーディションには合格しません。
(ソロで「半芸能人」みたいに活動したい人は、キレイなおねえさんの方が有利でしょうけど)。
宮下さんは、上手いものでした。今は首席の座は後進に譲っておられますが、まだまだ現役です。
また、東京都交響楽団(都響)の2番トロンボーンも井口有里さんという女性奏者です。
トロンボーンに限らず女性の金管奏者はいくらでもいます。
肺活量が問題ではなく、ブレス(呼吸法)が出来ていれば、女性でも十分良い音がするし、
上手くなります。
余談ですが、約二年前、この日記を読んで下さった、ある中学2年生の女性読者から、メールを頂きました。
そこには、
私は日本のある中学校でチューバを担当している、中2です。
チューバをはじめて6年目です。
私は、将来世界1のチューバ奏者になるのが夢です!!
簡単にできることではないけど、とにかく頑張ります。
と、書かれていて、私は何だか理屈抜きでとても嬉しかったのを良く覚えています。
「世界一のチューバ奏者」になるのは、確かに大変ですが、素直に応援したくなり、
頑張って下さい!
と、返信したことを覚えています。若さとは素晴らしいですね。
◆神田めぐみさんのアルバム「グロリア」のご紹介。
ご紹介及びお薦めするのは、グロリアです。
トロンボーンは、トランペットよりも音が柔らかく、また、音域も男声の音域と重なる部分が多く、
非常に落ちついた音がします。
このアルバムでは、トロンボーンのテクニックを堪能する、というよりも、神田さんのトロンボーンが
醸し出す美しく、上品な音色。音楽的なフレージングに静かに身を委ねて頂きたいと思うのです。
色々説明するよりも、聴いて頂いた方が早いですね。
お馴染みの曲から。
オンブラ・マイ・フ
Ombra mai fu
素晴らしい音ですね。
次は、バッハの代表作のひとつ「マタイ受難曲」から。
マタイ受難曲 BWV 244 第35曲 耐え忍ぼう
J.S. Bach Matthew Passion No.35 Geduld!
次もある程度、クラシックに馴染みのある人間は、しっているのですが、
ペルゴレージという作曲家のスターバト・マーテルです。
「スターバト・マーテル」は一般名詞(と言っていいのかな)です。「悲しみの聖母」という意味です。
「アヴェ・マリア」を色々な作曲家が書いているように、「スターバト・マーテル」をかいた作曲家も
大勢いますが、ペルゴレージのスターバト・マーテルは有名な部類に属します。
ペルゴレージ スターバト・マーテル 第1曲
Pergolesi Stabat mater dolorosa
綺麗でしょ? いつか、スターバト・マーテル全曲のお薦めを書きたいと思います。
最後は、カッチーニの「アヴェ・マリア」です。
先月、
2010年05月09日(日) 【音楽】カッチーニの「アヴェ・マリア」ばかりを集めました。 (ココログ)
という企画を組みましたが、あれで終わった訳ではなく、少しずつ、ありとあらゆる人が歌ったり、楽器で演奏した
「カッチーニのアヴェ・マリア」を収集しております。いずれ、第二弾をやるつもりでいます。
本当はそのときまで、神田めぐみさんのご紹介は止めておこうかとも考えたのですが、
演奏が見事なのでご紹介します。
カッチーニ「アヴェ・マリア」
Caccini Ave Maria
美しいですね。トロンボーンが一番鳴りやすい、音域と調性を選択している上に
演奏者の「歌心」がよく出ていると思います。
というわけで、トロンボーンの神田さんのご紹介とお薦めでした。
月曜日ですね。皆様にとって、良い一週間となりますように。
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2009年06月27日(土) 「エコポイント」の矛盾。
2008年06月27日(金) 「年金記録入力ミス「560万件」、受給額減る恐れ 社保庁調査」←よくぞここまでいい加減な日本人の組織があったものだ。
2007年06月27日(水) 「米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求」←「2回の原爆投下に謝罪要求」と言わないとダメです。
2006年06月27日(火) 国民は横田めぐみさん達を心配しているときに、米国大統領とはしゃいでいる内閣総理大臣。
2005年06月27日(月) クラシック音楽のMP3とMIDIのサイト「bbo」←これは、大したものだ。感心した。
2004年06月27日(日) 「この国を想い、この国を創る」(自民党CMでの小泉首相)←あんたが滅ぼそうとしてるんだよ。
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