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JIROの独断的日記
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2008年06月27日(金) 「年金記録入力ミス「560万件」、受給額減る恐れ 社保庁調査」←よくぞここまでいい加減な日本人の組織があったものだ。

◆記事1:年金記録入力ミス「560万件」、受給額減る恐れ 社保庁調査(NIKKEI NET)(10:51)

社会保険庁は27日、厚生年金のコンピューター上の記録と、基になった紙台帳記録を照合するサンプル調査をしたところ、

1.4%が不一致となったと発表した。厚生年金の紙台帳は全部で約4億件あるため、単純計算で560万件の記録にミスがある可能性がある。

紙の記録をコンピューターに入力する際のミスとみられ、本来の年金額が受け取れない可能性がある。

政府が27日午前に開いた「年金記録問題に関する関係閣僚会議」で明らかにした。

これを受け、国民年金と厚生年金の紙台帳にある8億2000万件の記録を電子化した「電子画像データ検索システム」を2009年度までに整備する。

手書きの台帳やその台帳を撮影して印画したマイクロフィルムを電子データとして再入力し、データベースをつくる。(10:51)


◆記事2:厚生年金 入力ミス1.4% 560万件支給漏れも (東京新聞)(6月27日 夕刊)

社会保険庁は二十七日、厚生年金の古い紙台帳を撮影・保存したマイクロフィルムの記録約四億件について、

一万九千九百七十九件を抽出し、コンピューターへの移行入力がきちんと行われているかサンプル調査したところ、

1・4%の二百七十七件で入力ミスがあったと明らかにした。

全体では約五百六十万件に相当し、これらの記録の持ち主には、本来の年金額が支払われない可能性がある。

調査結果は、年金記録不備問題の関係閣僚会議に報告した。今回のミスは、持ち主特定が難航する宙に浮いた年金記録五千万件とは別の問題。

二百七十七件の内訳は、入力なし四十八件、標準報酬月額の間違い二百十五件など。十一件は破損や汚れにより、記録内容が判読不能だった。

紙台帳とマイクロフィルムの記録は、国民年金も合わせると約八億五千万件。

社保庁はこれらのデータを電子画像化し検索しやすくするシステムを二〇〇九年度に開発し、

一〇、一一年度の二年間に受給者からの申し出を受け付け、重点的に記録を補正する。

補正作業に必要な経費は百四十億−百八十億円で、これ以外にシステム開発に百億円程度かかる見通しだ。

一方、宙に浮いた年金記録五千万件に関しては、三月末時点で二千二十五万件の持ち主が特定できていないとしていたが、

今回も千九百三十四万件は依然として誰のものか分からず、解明が進んでいないことも報告された。


◆コメント:社保庁のミスが原因なのだから、「本来の年金額が受け取れない可能性がある」では、済まない。

記事1と記事2は、ほぼ同じ問題を取りあげています。記事1は日本経済新聞、記事2は東京新聞の記事です。

記事2の方が詳しく書いています。

昨年から騒がれている5000万件の「宙に浮いた年金」は昨年、5月末の党首討論で安倍晋三元首相が、

「1年間で5,000万件照合する」と言っていました。これは、記事2にありますが、まだ1934万件は誰のものか分からない。

これは、コンピューターに明細はインプットされているが、誰の名義の年金なのか分からない、という問題です。

これは、これで大問題です。自民党は1年で照合する(とは言っていない、と町村官房長官は屁理屈をいっていましたが)という約束を破りました。

これが、認識して頂きたい点のひとつめ。
話題が前後して恐縮ですが、記事1と記事2の主題は、この5,000万件とは別の話。

年金台帳はそもそも紙だったのをコンピューターに入力する作業をしたわけです。ずっと前に。

そのときに、国民一人一人の年金記録を正しくコンピューターに入力していなければ、国民の手許の記録と合いませんよね。

だから、誰の年金か特定出来ませんよね?そういう状態にあるのが、サンプル調査から推定して560万件ある。ミス入力率は1.4パーセントだ、

というのです。

まあ、ウソでしょうね。本当はもっと多いに違い無い。しかし、新聞は平然と、

本来の年金額が受け取れない可能性がある。

と書いています。論説記事ではないから、論評を加えないのは仕方ないのですが、読んでいると無性に腹が立ちます。

社会保険庁職員の仕事は、正確を尊しとする日本人のものと思えません。

彼らには、最初から、紙の年金台帳を正確にコンピューターに入力しよう、という「責任感」が無かったのです。

だから、こういうぶったるんだ、仕事とも言えない「仕事もどき」をして、45分に一回15分の休憩を取る、などということが可能なのです。

間違えて、推定560万人の年金台帳を誤インプットしたのは社会保険庁の責任なのですから、

それによって、国民が、「本来の年金額を受け取れない可能性」など有ってはなりません。

あくまで、正しくインプットし直し、本来の年金額を国民に支払うべきでしょう。


今の状態では、日本政府は泥棒です。

あなたが毎月1万円ずつ、銀行に預金したとしましょう。一年で12万円。

10年で120万円になりますね。

10年経って、いくらかお金を引き出そうかと思ったら、銀行のコンピューターにあなたの預金記録はありませんでした。

銀行員は、「手前共の記録では、お客様の預金はお預かりしていないので、お支払い出来ません」といいました。

実は、そのお金は銀行員が流用していました(社保庁は年金掛け金を5兆6千億円流用しています)。

あなた、怒りませんか?怒るなんてもんじゃないでしょう。

日本人はおとなしすぎます。


全く問題は異なるけれども韓国では、政府が米国産牛肉の輸入を再開しようとしたら大規模デモが起きましたね。

暴力はいかんけれど、抗議することは暴力ではない。国会議事堂まで行っていられないというひとは、

首相の個人事務所、厚労省の個人事務所、自民党本部、与党国会議員に抗議メールを送りましょう。

そんなことをしても無駄さ。どうせこうなるだろうと思っていた。

と、さっさと諦めるのが「大人のすることだ」という感覚は間違っています。

それこそ、政府・社会保険庁が最も望んでいることなのです。

彼らは、このように、全件照合するのはとても無理そうだ、という情報をマスコミを利用して、

繰り返し流すのです。日本人はすぐに何でも忘れてしまうことを、彼らは良く知っているのです。

正に、国家権力の「思うツボ」です。

また、間違ったことが行われているのに、大人が黙っていることを子供に見せるのは、

教育上も良くない、と私は思います。

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