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2007年06月27日(水) |
「米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求」←「2回の原爆投下に謝罪要求」と言わないとダメです。 |
◆記事1:米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求
【ワシントン=五十嵐文】米下院外交委員会は26日午後(日本時間27日未明)、
旧日本軍のいわゆる従軍慰安婦問題で日本に公式な謝罪を求める決議案の修正案を賛成39、反対2の賛成多数で採択した。
ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)は決議案採択後、「本会議で採択し、強いメッセージを発したい」とする声明を発表した。
決議案が7月中にも本会議で採択されるのは確実な情勢となった。
決議案の修正案は民主党のトム・ラントス外交委員長と、共和党のイリアナ・ロスレーティネン筆頭理事が提出した。
安倍首相が4月の訪米時に元慰安婦へのおわびを表明したことなどを踏まえ、
原案が要求した「日本国首相の公式の声明としての謝罪」を、「首相が公式な声明として謝罪すれば、
これまでの声明の誠意に関し繰り返される疑問を晴らすのに役立つだろう」とやや表現を弱め、
日米同盟の重要性を指摘する文章も新たに追加した。 (6月27日11時13分配信 読売新聞)
◆記事2:平沼元経産相ら、米慰安婦決議を声明で批判=加藤元幹事長は悪影響を懸念
米下院外交委員会で従軍慰安婦問題に関する対日謝罪要求決議案が可決されたことを受け、
平沼赳夫元経済産業相(無所属)は27日、衆院議員会館で記者会見し、
「事実に基づかない決議は、日米両国に重大な亀裂を生じさせる。憂慮をもって受け止める」とする声明文を発表した。
会見には自民党の島村宜伸元農水相、民主党の松原仁衆院議員らも同席した。
平沼、島村両氏らは、従軍慰安婦の強制性を否定する米ワシントン・ポスト紙への全面広告の賛同者として名前を連ねていた。
一方、自民党の加藤紘一元幹事長は取材に対し「心配だ。意見広告を出したから、米国は激しい反応を示した」と指摘するとともに、
「安倍政権の歴史認識だと反米になってしまう。日米関係に深刻な影響を及ぼすかもしれないことに気付いていない」
と述べ、今後の日米関係に懸念を示した。(6月27日19時1分配信 時事通信)
◆コメント:当のアメリカ人政治家も如何に「大きなお世話」か分かっているのです。
そもそも、普通の、個人の感覚では、怒る以前に「?」という感覚になりますね。
どうして「従軍慰安婦問題」に関して「アメリカ」の下院外交委員会がしゃしゃり出るのか?
関係ないだろ?大きなお世話だ、と。そのとおりなのです。
アメリカ人の政治家も分かっているのです。如何に勝手なことを言っているかは。
(分かっていないバカもいるでしょうけど。バカはどこの国にもいますから。)
しかし、それでも、とにかくパワー全開で自分の都合の良いことだけ主張するのが、欧米人の社会なのです。
本当はアメリカの白人は「従軍慰安婦問題」なんて何の関心もないはずで、この決議はアメリカの日系以外のアジア系市民の
ご機嫌取り。票稼ぎです。洋の東西を問わず、政治家は「票」を取るためには何でもするのです。
◆ガイジンを相手にするときには、黙ったら先方の主張を無条件で受け入れたことになってしまうのです。
記事2で、自民党の加藤紘一氏が、
「心配だ。意見広告を出したから、米国は激しい反応を示した」
と言ってます。
この人、きっと、気が弱いのですな。
だから、かつて自民党内でクーデターに失敗して泣きべそをかいたりしたのでしょう。
心配だ、なんて云っていたらダメ。
こういう時には、平沼元経産相のように、堂々と反論しないとダメです。それが反発を招いたらもっと反論する。
しないから、白人のアメ公にナメられるのですよ。なめられっぱなしじゃないですか。
◆広島の非戦闘員11万人を一瞬で蒸発させた非人道的行為に誠実な謝罪を求める、と言えばいいのです。
アメリカの政治家が、本当は「大きなお世話」とわかっているだろうといっても、国家として見た場合は身勝手すぎる。
ずーっと人殺しを続けている国が他国に謝罪を求めるとは。
広島・長崎を持ち出したのは、アメリカが戦時中の問題に謝罪を求めるからです。
同じ戦争の末期に、アメリカは日本に二回も原爆を投下しました。従来、日本がポツダム宣言を受諾しなかったからだ、
というのが歴史の定説でした。
ところが、実は、トルーマン大統領は、日本がポツダム宣言を受諾しようが、しまいが、原爆投下を決めていたことが分かりました。
それは、暗闘―スターリン、トルーマンと日本降伏という本に詳しく書かれています。
私は、この本について昨年8月に、『暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏』(中央公論新社刊)←ポツダム宣言対日「通告」前に原爆投下は決定されていた
という記事を書いたのでお読み下さい(ココログでは、こちらです)。
「従軍慰安婦」で米国が日本に謝罪を求めるならば、日本はアメリカの非人道的な行為に対する謝罪を要求する、
と公式に告げたら、すごい騒ぎになるでしょうが、米国は激怒(するふりを)しながらも、ギョッとするでしょう。
◆イラクでの「大量破壊兵器でっちあげ」に謝罪を要求する、と言ってもいいでしょう。
「非人道性」に着目するならば、アメリカほど第二次大戦後も世界中で人殺しをしている国はないのですから、
材料はいくらでもありますが、近いところではイラク戦争です。
過去に何度書いたか分からないので、ここでは省きますが、仮に本当にイラクが大量破壊兵器を持っていたとしても、
国際法上、アメリカが国連決議もないのに、イラクに対して武力攻撃を行ったことは違法であるうえに、
全然罪のない、無辜のイラク人を3万人以上も殺したことは、戦争と言うよりもテロです。
これに関して世界中に迷惑をかけた(各国が軍隊を派遣して死者が出ている)のですから、
当然謝罪するべきで、これは言いがかりではなく、筋が通っています。
それぐらい言わないと、同盟関係なんてそんなもの、もともとアメリカは日本が思うほど重視していないのですから
(日本の国連安全保障理事会常任理事国入りを、アメリカは中国と結託して妨害したのですよ?)、
なめられるばかりです。
この国の首相はそんなアメリカのために、日本の集団的自衛権の行使を可能にするとか、憲法を改正するとか言っています。
アホです。
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