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JIROの独断的日記
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2005年06月27日(月) クラシック音楽のMP3とMIDIのサイト「bbo」←これは、大したものだ。感心した。

◆コンピューター音楽と言っても侮れないですね。

 

 そんなこと今更常識だと言われるかも知れないが、こと、クラシック音楽に関しては問題が多かった。

 アコースティックな楽器はエレキギターなどに比べて、遙かに複雑な音色をしている(細かく説明すると長くなるが、多くの倍音を含んでいるということだ)。

 MIDIは、ご承知のとおり、音データそのものではなく、コンピューターに内蔵された音源(ソフトシンセなんていいますね)、或いは、外部音源の特定の音色(楽器)のどの音を出せ、という指示を記録したファイルにすぎず、実際にどういう音がするかは聴く側の音源の程度によって、音の鳴り方が全く違ってしまう。

 オーケストラ曲のMIDIを打ち込んでいるような人は、オタクだから、すごい音源で確認していることが多い。8万円も10万円もする。

 ところがこちらは、そこまでカネを出すぐらいなら、CDか実際のコンサートに行った方が良いから、そのような高価な音源を持っていない。

 すると、なんともいえず、薄っぺらい、携帯の着信音みたいな音になり、とても、「管弦楽」の響きからはほど遠い。

 特にヴァイオリン・ソロは、ハーモニカみたいな音になってしまう(弦楽合奏の方が本当っぽい音が出やすいのは不思議だ)。


◆MIDIを高級音源で演奏したものをMP3に変換したのは、聴ける。

 

 一方、実際のハード音源で演奏したのをMP3で記録したファイルを公開しているサイトがあるが、MP3は「音そのもの」のファイルであり、かなり良い音がする。 これを、仕事でやっている人がいる。 黙々と、クラシックオーケストラ曲のMIDIを作り、これをローランドのSC8850という10万円以上もするハード音源で演奏し、MP3に変換して、公開している会社があるのだ。

 クラシック音楽のMIDIデータとMP3(Broad Band Orchestra)というページがある。

 ずらりとクラシック、しかし、親しみやすい曲が並んでいる。

 これは、Web製作なども手がける会社なのだが、この(bbo=ブロード・バンド・オーケストラ)という名物ページがそのまま社名になっている。

 今日現在、135曲アップしてあるが、これは、bboの一人の社員だけで、全て打ち込んだそうだから大したものだ。

 カネを払わなくても一番左のPlayをクリックすると、専用のプレイヤーが演奏してくれる。

 どれから、聴いてもいいけれど、たとえば、「アルルの女組曲1よりメヌエット (minuetto)」(第一組曲ですよ。第二ではない)をクリックしてみてください。あれ?どこかで聴いたことが・・・・。 最近、テレビコマーシャルで何度も流れているから、絶対に聞き覚えがあるはず。

 それ以外も、どれも素晴らしいのですけどね。



 真ん中辺りに、ホルストの組曲「惑星」の一部がアップされている。「木星」を聴いてください。平原綾香とかいう娘の歌と比べてどちらが好みかは人それぞれお任せするが、本来は、こういうフル・オーケストラの分厚い響きの中で聴くメロディーなのだ。あんな、甘ったるい歌い方をされると発狂しそうになる。

 景気が良くて、短いのが良い、というひとは、「惑星」のすぐしたに、一行だけ、ハチャトゥリヤンの「剣の舞」がある。

 これは、聴いたことがあるとおもいますよ。トロンボーンのグリッサンドがもの凄く印象的ですね。


◆「序奏とロンド・カプリチオーソ」という名曲

 

 それから、是非お奨めしたいのは、下から三分の一ぐらいのところ。★がついている、サンサーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」という、独奏ヴァイオリンと、オーケストラの為の小品なのですが、もう、文句のつけようが無い名曲です。

 本当は、この曲の最高の演奏は、韓国人女性ヴァイオリニスト、チョン・キョン・ファが、この前までN響の音楽監督をしていたシャルル・デュトワと三〇年前にロンドン・デッカ(という、クラシックCDの世界三大レーベルがあるのです)で録れたものだと思うのです。

 韓国人だろうが、何人だろうが、関係ありません。チョンキョンファは紛れもない、天才ヴァイオリニストです。

 日本にも何度も来て、N響と共演しています。弟は指揮者のチョン・ミョンフン。



 話は、逸れてしまうけど、著作権という知的財産権を尊重しなければならないことは、勿論承知している。

 しかし、こういう名演を紹介したい!という時は本当に歯がゆいね。

 出来ることなら、このチョンキョンファの「序奏とロンド・カプリチオーソを、どこかに私がアップして、皆さんに聴いていただきたいものだ。

 何故かというと、何せ古いCDなので、今は絶版みたいなのですよ。CDコードだけ、書いておこう。 F35L-50369です。

 ヴァイオリンソロ=チョンキョンファ、指揮=シャルル・デュトワ、オーケストラ=ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(ロンドンのオーケストラです)


◆それは、ともかく、bboを聴いてみてください。

 

 あらかじめ書いておくが、ここでは、ダウンロードは無料では出来ません

 企業の製品として提供しているのだから、市場経済の社会では当然です。

 作品の質が高いので、有料でも、私は不満がない。1,500円払うと、30曲(トラック)ダウンロードできる。1曲50円で、MP3とMIDIとオーケストラスコア(管弦楽の総譜といいます。指揮者が見るのと同じ楽譜です)をPDFでダウンロード出来る。これは、非常に良心的です。

 スコアが付いているMIDIなりMP3のサイトは他に知らない(勿論、楽譜だけネットショップで買うことはできるが)。



 最後にお断りしておくが、私と、この会社とは何の利害関係もない。

 この記事を読んで誰かが、1,500円を支払ったからといって、私にリベートが入るわけではない。私はそういうケチな人間ではない。

 あまりにも優れているのに、世に知られていない、良心的なサイトを皆さんに紹介しているのです。


2004年06月27日(日) 「この国を想い、この国を創る」(自民党CMでの小泉首相)←あんたが滅ぼそうとしてるんだよ。
2003年06月27日(金) 5歳の男の子から両親を一瞬にして奪った、酔払いトレーラー運転手 職業人としての自覚

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