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JIROの独断的日記
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2010年02月12日(金) 【バレエ】ローザンヌ・国際バレエ・コンクール第3位、佐々木万璃子さんの演技、表彰式。他。

◆記事:世界中でバレエ踊りたい(2010年2月12日 読売新聞)

スイスで先月31日に開かれた若手バレエダンサーの登竜門「第38回ローザンヌ国際バレエコンクール」で、

八王子市立横山中学3年の佐々木万璃子 (まりこ)さん(15)が3位に入賞した。初出場での快挙に、

佐々木さんは「まるで夢のよう。支えてくれた先生やみなさんのおかげです。将来は世界中のいろんな場所で踊りたい」と喜んでいる。



同コンクールは15〜18歳の若手ダンサーを対象に、才能の発掘や育成を目的に1973年に創設された。

これまで日本人では吉田都や熊川哲也、上野水香、中村祥子らが入賞している。

 佐々木さんは、舞台芸術が好きな母親の勧めで、3歳の時に「川口ゆり子バレエスクール」(八王子市上野町)に入団した。

週6回、レッスンに通い、毎日3時間を超える練習に励んでいる。

「音楽に合わせて踊るのが楽しい。辞めたいと思ったことは一度もない」という。

 2年前には、全国舞踊コンクールやオールジャパンバレエユニオンコンクールでそれぞれ2位に輝いた。

 ローザンヌは初めて臨んだ海外コンクール。小学校高学年の頃にテレビでコンクールを知り、出場を夢見た。

小学校の卒業文集にも「ローザンヌに出場して、活躍するバレリーナになりたい」と書いたほどだ。

 今大会には36か国から226人の応募があり、ビデオ審査を通過した69人(男子37人、女子32人)が出場した。

他の国のダンサーたちの容姿や踊りを見て、「みんな手足が長くてとてもきれい。自分がいるのが場違いなのでは」と思った。

それでも、「今まで習ってきたことをすべて出し切る」ことだけを心がけたという。

 本番ではクラシックとコンテンポラリー(現代舞踊)の2課題を踊る審査などを経て、日本人3人を含む20人が決勝へ進出した。

「決勝に進出できただけで夢のようだった」と話す大舞台では、豊かな表現力と華麗な演技を披露。

女子では最高の3位、日本人としても唯一の入賞を果たした。

 入賞者は国際的に有名なバレエ学校に1年間留学できるほか、奨学金1万6000スイス・フラン(約136万円)が支給される。

佐々木さんは「イギリスのロイヤルバレエスクールに留学したい。そして、見る人の心にいつまでも残るようなバレリーナになりたい。

でもその前に9月からの留学に備えて、英会話の勉強を一生懸命しなくては」と笑顔を見せる。

 コンクールに同行した指導者の川口ゆり子さんは「素直で素質がある。ただ、やや不器用なので、基本をしっかりとやってきた。

それが良かった。でも、入賞にはびっくり。本当によく頑張った」と祝福する。

また、芸術監督の今村博明さんは「夢の一歩がかなったところ。このチャンスを生かして、伸びていってほしい」と期待している。


◆【映像】佐々木万璃子さんの演技はPART4の最後です。

YouTubeにおける、ローザンヌ・バレエ・コンクールの公式動画サイトは、以前、

コンクールのサイト自体が動画を掲載したときよりも画質は良くなっているかも知れないが、皮肉なことに検索しづらい。

以前は、出場者名と一緒に、各人のクラシックとコンテンポラリー(現代もの)のファイルが載っていたのである。

YouTubeの公式動画サイトをご覧になると分かるが、本選が表彰式や、その後の様子を含め、Part1からPart15に分けられているが、

それぞれの動画ファイルにどの参加者が映っているのか、分からない。

結局、YouTubeのトップページの検索で“Mariko Sasaki”を検索し、Part4に含まれているらしいことは分かったが,

なかなか、映らない。Part4では最後に佐々木万璃子さんが登場する。8分40秒付近。



Prix de Lausanne Finals 2010 - Part 4






他の選手の健闘も素晴らしいが、なかなかじれったい。


さて、佐々木さんの3位が告げられる瞬間は、Part14の、いいですか?4分26秒です。


Prix de Lausanne Finals 2010 - Part 14








“Mariko Sasaki"と呼ばれるのが、はっきり分かります。その後2位、そして優勝者の発表になる。

ふう。もうすこし分かり易くして頂きたいですな。

毎年そうなので今年も同じだと思うが、これがNHKで放送されるのは、多分、5月である。


◆もう一度、吉田都氏。今度はレッスンと模範演技。

先日、ローザンヌの記事を書いた際、16歳熊川哲也氏のローザンヌでの演技と、

NHK教育テレビで放送された「スーパー・バレエ・レッスン」における吉田都氏の

模範演技だけを載せたが、レッスン風景から見ると、生徒さんには悪いが、

これが同じ、「ジゼルのヴァリエーション」かね。

と、バレエのことなど何も知らない私ですら、思う。

やはり、道を究めるのはただ事ではなく、道を究めようとしている人は、

(吉田さんは決して声を荒げたりしないが)容赦なく厳しい。

その厳しさは勿論、ご自身の真摯なバレエへの情熱の故である。

Part1とPart2がレッスンで、Part3が模範演技である。

課題は、「ジゼルのヴァリエーション」。残念ながら埋め込み不可なので、

リンク先をご覧頂きたい。

Giselle ACT1 1/3 - Miyako Yoshida



ブレス(呼吸)の大切さを説明しているところが興味深い。音楽も当然ブレスは重要です。

直接、音を発するのに呼吸が直結するのが、歌と管楽器ですが、指揮者も最初に棒を振り上げる時に、

息を吸いますし、弦楽器・打楽器・ピアノ、皆同じです。息を止めて良い楽器などないです。

合奏のときには、ブレスが合わないと、うまくいかない。

「息を合わせる」という日本語がありますが、これは例えではなく、文字通り呼吸を合わせるのですね。


Giselle ACT1 2/3 - Miyako Yoshida

難しいものですなあ。ジゼルに成りきらないといけないのですね。

「今のじゃ、セリフでいったら『棒読み』」

うーん。そうかあ。と、唸るしかないです。私は。

しかし、吉田都氏の模範演技を見ると、生徒におっしゃっていた意味が分かるような気がします。



Giselle ACT1 3/3 - Miyako Yoshida



このレベルに到達するのは至難の業でしょうが、まだ15歳の佐々木万璃子さんが(この映像の生徒さんはまた別の方ですが)、

大輪の花を咲かせて下さることを祈ります。

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