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2008年02月12日(火) |
「地域医療の混乱は必至 宇和島徳洲会の指定取り消し」また、厚労省のバカか。 |
◆記事:地域医療の混乱は必至 宇和島徳洲会の指定取り消し(2月12日13時28分配信 産経新聞)
宇和島徳洲会病院の保健医療機関指定の取り消しが決定的になった診療報酬の不正請求問題。取り消しになれば、
3割負担の医療費が、原則全額、患者側の自己負担になる。入院患者らの大半は転院せざるを得ない状況に陥り、地域医療の混乱は必至。
さらに腎移植の専門家の万波誠医師の保険医登録の取り消しも、万波医師に頼り切っている患者らが多いだけに衝撃が大きい。
同病院は泌尿器科や内科、外科など9の診療科があり、病床数は300。現在、入院患者は約200人、外来患者は1日平均約140人。
この地域で200人もの入院患者の受け入れを模索するのは極めて難しく、通常の外来診療で、かかりつけの医師の変更を余儀なくされる患者も多く出てきそうだ。
患者が医療費の全額負担に耐えられない場合、健保組合などに自己負担(3割)以外の医療費を請求できる制度が存在するが、
この制度が適用されるのは「やむ得ない場合に限り」との条件が付いており、患者全員に適用される可能性は極めて低いという。
同病院の患者の約3割は泌尿器科を受診しており、こうした患者は不安を隠さない。
腎不全の妻(51)を救うため平成12年、万波医師の執刀でみずからの腎臓を提供した松山市の会社員、井手広幸さん(50)は
「今の平穏な暮らしがあるのは先生のおかげ。これからだれを頼れというのか」。
日本移植学会などが病腎移植を批判するなか、この移植への理解を求め井手さんが始めたブログには、
これまでに13万件を超すアクセスがあるという。井手さんは「不正なことはたださなくてはいけないが、
国は『移植の機会を増やしてほしい』という患者の願いに耳を傾けてくれないのか」と憤りを隠さない。
万波医師を支援するため、18年11月に結成された「移植への理解を求める会」の向田陽二代表(50)も
「病院や万波先生たちへの処分には患者の生死がかかっている。患者の視点で地域医療や移植医療の全体を考えるのが行政の役割ではないか」と訴えた。
◆コメント:一人の医師にペナルティを与えるために、病院全体に保健が使えなくなる、ということです。
病気の腎臓でも使えるものは使うべきだ、と日本では異例の移植手術を多数手がけ、
患者からは感謝され、全米移植外科学会から講演の招待を受けた(ココログはこちら)万波医師のことは、リンク先に書いた。
しかし、日本の移植学会や、厚労省はどういう訳か気に入らないらしい。
そこで、万波医師にペナルティを加えようというのだが、何と万波医師を保険医取消にするばかりでなく、
同医師の勤務する、宇和島徳洲会病院に対する保健指定医療機関指定を取り消すという。
要するに、宇和島徳洲会病院に通院、入院している患者は突如全額自己負担になるのだ。
厚労省という役所は、昨日書いたけれども、リタリンの効能からある日突然「うつ病」を取り消したり、
研修医のアルバイトを禁止したり(ココログ)、今回のこの措置のように、
そんな通達を出したら困る人間が大勢いる事を分かっているのに、故意に断行する。
国民を困らせるためにあるような役所だ。この措置は殆ど「残酷」である。
なお、万波医師の病気腎臓移植に関する見解は医師の間でも分かれるようで、
前回、同医師の記事を書いたとき、ドクターと思しき方から、
「移植でまず考えなければならないのは、ドナーの安全だ。」
というご意見を頂戴した。移植はドナーがいて初めて成り立つのはいうまでもないが、そのドナーがたりないのでしょう?
死体腎移植は増えないのでしょう。普通の生体腎移植も、誰でもという訳にはいかないのでしょう?
だから、万波医師は病腎移植を始めたのでしょう?
病腎移植に反対するセンセー方。それでは、どうすれば、ドナーを増やせるかという建設的な意見はないんですか?
専門の医師は、人工透析の患者さんが如何に不便な日常を送っているか、我々より、ずっと良く知っているはずでしょう?
透析に変わる手段は、移植しかないのですよね。それを増やそうとしないのは、職業人として怠慢ではないでしょうか。
万波先生を批判するのは簡単でしょうけどね。
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